海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

タマガシラ

2007-03-18 23:49:19 | タイ科フエフキダイ科イトヨリダイ科
和名 タマガシラ
学名 Parascolopsis inermis

関東以南からインドネシアなど熱帯域に分布し
生息水深も10~200mを超える広い範囲となっている。
伊豆半島でも普通種ではあるが一年を通して見られるわけではない。
生息場所は大瀬崎の湾内でも少し柔らかめの砂地を好み
スナイソギンチャクの周りに数匹でいる事が多い。

普通種で比較的地味な種であるため
この魚を見たいというリクエストも無く
ログ付け時に話題になる事もない。
この写真は幼魚期なので目が大きく可愛らしさもあるが
成長した姿は可愛らしさもなくなるので
ダイバーの興味はより無くなるのも当然!?

この種独特のピッと瞬間移動してピタッと止まる
stop&GOの動きをするので見ているとちょっと面白い。
真横からの写真を撮ろうのは結構大変。
また瞬間移動する時に背鰭も全開になる。

他に○○タマガシラと名前の付く魚は多いので
その基本になっているように思えるが
他の○○タマガシラの学名はScolopsisで
Paraが付くタマガシラは
擬似Scolopsisまたは副Scolopsisという意味になるので
実は基本種ではないらしい。


シマヒメヤマノカミ

2007-03-06 21:23:48 | カサゴ・オコゼ・カエルアンコウ系
和名 シマヒメヤマノカミ
学名 Dendrochirus brachypterus

関東近辺から太平洋の熱帯域まで広く分布する
フサカサゴの仲間。
伊豆半島では特別珍しくもないが
常にいるかというとそうでもない種類。
鰭を広げるとキレイだが
通常は海綿やヤギの間にいたり
岩の隙間で見られる事がおおい。

似ている魚にヒメヤマノカミがいるが
胸鰭や尾鰭の黒点で判別ができる。
が、ヒメヤマノカミを認識してみた事はありません。

色彩は個体によって赤っぽかったり黒っぽかったりするが
その場に応じて体色を変え保護色となっている。
ちなみに大瀬崎で見る個体は赤系が多いような気がする。
緑色系のヤギなどに付いている場合
赤い体色と相まっていい被写体になる。

この魚を初めて見たのは
パラオのガラスマオにある港であった。
それも水深1mもない非常に浅い場所。
さらに2匹。
当時シマヒメヤマノカミを知らなかった自分は
変なミノカサゴがいる!!と大騒ぎ。
通常のダイビングポイントでは見た事無かったから
当然と言えば当然か。
他の有名なガイド仲間に聞いても解りませんでしたしね。
今となっては大したネタではなかったと言う事ですが・・・

でも水深1mは伊豆近辺では考えられないです。
その浅さに通常いるとして
鰭には強い毒がある事を考えたら
海水浴シーズンなどはとても怖い生物になってしまいますね。