海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

タヌキベラ

2009-04-16 22:00:01 | ベラ科
和名 タヌキベラ
学名 Bodianus izuensis

ベラ科というと非常に大きいグループになるが
その中のタキベラ亜科という小グループに分けられる。
タキベラ亜科で有名なベラはイラ。
ベラとしては頭が丸い系統の種類が多い感じでしょうか?

ただ同じタキベラ亜科でもキツネベラなどは口先がとんがっている。
姿の雰囲気からキツネベラとなったと考えられるが
タヌキベラはなんとな~く似ているような気がするけど
丸っこいからタヌキにしちゃえ!!とつけられちゃった気がするのですが
実際はどうなんでしょう?

和名はそんな想像をさせてしまうのですが
学名になると与えられた小種名はizuensis!!
伊豆ダイバーとしてはとても大事にしなければならないネタと言えるでしょう。
山渓の海水魚によると分布域が伊豆、沼津、和歌山県南部、愛媛県西海、台湾
となっています。
沼津は伊豆に含まれないのか?という疑問は置いといて
(多分この沼津とは大瀬崎なはずなんですけど)
この分布域の狭さ!!
かなり良いネタだと思うのですが話題になりません。
何故なのでしょう・・・

生息域は岩礁域を好む為西伊豆よりは東伊豆で多く見られるようで
IOP(伊豆海洋公園)では水深が一桁で観察できます。
大瀬崎では水深30mの魚だと認識していたので
一桁の水深で見た時にはビックリでした。
ただ最近08~09年には大瀬崎でも10m付近でも数個体見られています。
10m台なら十分婚姻色を狙えるので繁殖シーズンに期待です。