海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ヒレナガハゼ

2008-12-20 21:07:45 | ハゼ科
和名 ヒレナガハゼ
学名 Vanderhorstia macropteryx

泥っぽいところを好むヤツシハゼ族の一種で日本固有種。
ダイビングで見られるポイントとして一般的なのは静岡の三保、獅子浜、土肥。
大瀬崎でも個体数は少ないが湾内の泥っ気の強い辺りで見られる。
東伊豆の川奈でも出ていたかもしれない。

泥質の海底ではダイビングスポットとして成り立ち難いので
本州沿岸の泥っぽいところでは普通に生息している可能性は大。

パラオに住んでいた頃に帰国の際に三保で潜る機会があり
そこでこのハゼを初めて見て背鰭の大きさと色彩に感動しました。
興奮して濁らせ写真はまともに撮れないと言うおまけ付でしたが・・・

生息水深はちょっと深めで10m台で見た覚えはなし。
20m以深から姿を現し30m台が1番よく見られる。
獅子浜では40mのシルト状の泥地まで行くと姿は無くなる。
性格は基本的には神経質。
極稀に根性の座っている個体もいるので写真を撮るならそいつが狙い目。
どうしても濁りが出やすい場所なので
着底する時は潮の流れなどを考えてからにしましょう。
潮上で着底するとあっという間に何も見えなくなります。

小種名macropteryxは大きな翼(鰭)という意味で
和名のヒレナガより特徴を現していると思います。
鰭はでかいけど長いってイメージじゃないですからね~。
でも背鰭を全開にするとホタテツノハゼばりにかっこいいです。