海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ゴブリンフィッシュ

2012-03-27 23:15:08 | 南オーストラリア
和名(英名) ゴブリンフィッシュ
学名     Glyptauchen panduratus

南オーストラリアの魚たちは
普段見る機会の多い太平洋域の魚と極端に違った進化をしてるか
形態や行動は似ているのに体色が全然違うタイプに別れるが
このゴブリンフィッシュは前者のタイプになる。

大きな括りではカサゴ類に含まれるようだが一属一種となる。
パッと見ただけでは魚とは思えないフォルム。
鱗が見事に羽毛に思えてしまう質感。
リーフィーなどのシードラゴンに匹敵する不思議な魚である。

なんで水中にいるのに鳥への擬態をするのだろうか?
そもそも鳥の擬態なのか?と疑問もあるが
どっからどう見ても鳥なので鳥なんでしょう。
普通の魚は頭と胴体が一体化しているのだが
ゴブリンは写真のように首!?がある為に魚には思えないのである。


初期のエスペツアーでは非常に難易度の高いネタであったが
回数をこなすうちにリクエストに応えられるようになっていった。
自分が初めて行った年(2009)はナイトネタだったのが
今年(2012)では昼間でも観察可能に…。
継続は力なりといった言葉通りの結果です。
泳ぎは得意ではなく通常は岩の側や海草の生い茂る周辺の砂地にいる。

レインボーケール

2012-03-15 23:45:39 | 南オーストラリア
和名(英名) レインボーケール
学名     Odax acroptilus

南オーストラリアで独自の進化を遂げていった
Cale(ケール)というベラのグループがありその代表的な魚。
エスペランスの海草エリアで個体数も多く普通に見られるが
通常は海草の中に潜んでいるのでなれないと見つけにくい。
特に雌は雄よりも引っ込み思案な性格をしている。

産卵期になると雄は海草の海から浮上して
牝のいる辺りをくるくると回りながらアピールをして
牝が気に入るとやはり海草の中から出てきて産卵にいたる。

写真は雄が牝のそばを回りながらディスプレイをしている姿。
通常はもっと地味な色彩になっている。
この牝を誘っている時にしばしば他の雄と遭遇してバトルが始まる。
要するにこのタイミングを狙うとバトルと産卵が狙える絶好のチャンス。

時間的には昼過ぎから午後3時頃までが活発で
ちょっと日が陰ってくるとやる気を失っていく。
年によって差はあるようだが時期的にはクリスマス前後くらい?

ディスプレイ時以外に狙うなら
western cleaner clingfishにクリーニングされている時がお勧め。
気持ち良さそうにヒレ全開でいる事が多い。

そこそこサイズは大きいのでレンズは60mmMICRO以上。
ズームレンズが使い勝手いいかも。