散文的で抒情的な、わたくしの意見

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麒麟がくる・人物と戦国史の「新解釈」・放映前に予想すると

2020年01月04日 | 麒麟がくる
たぶんこんな感じになります。放映前の予想です。

1、織田信長の保守的(伝統・幕府・天皇を重んじる)性格も強調される。経済的能力も描かれる。(NHKが公式に発表している)

2、明智光秀は最初は幕府を再興して乱世を収束させようとするが、それが挫折する。今度は信長を押し立てて乱世を収束しようとするがそれも挫折する。仕方なくて「泣く泣く本能寺を起こし」、乱世を収束しようとする。

3、確実なのは「信長の覇道的暴走を止めるために泣く泣く本能寺を起こす」ということ。途中までの信長は盟友、これはNHKが発表している。同志ということ。

4、織田信長には天下統一構想など死ぬまでなかった。特に当初は、畿内を中心とした「畿内静謐」だけが政治目標であった。

5、織田信長には天下統一の意思は死ぬ数年前になってもなかった。攻めてくるから戦っただけ。死ぬ年の四国攻めあたりで方針転換をした。

6、今川義元はすぐれた統治者であった。

7、徳川家康は苦労人の若者である。とにかく「読書家」である。

8、比叡山焼き討ちも、一向一揆のせん滅も、「何度も何度も交渉したのに従ってもらえないから」、泣く泣く「やりたくないのに仕方なく」行った。

9、織田信長は義昭追放の前まで、本気で、ガチでなんとか幕府を中心に秩序を回復しようとして努力した。しかし決裂。義昭追放後は「正統性の基盤を失い」、天皇権威に頼るしかなかった。

10、足利義輝も義昭も実に立派な将軍であった。

11、最後の最後まで幕府に尽くした忠臣、三淵藤英の偉さを知ってもらいたい。

12、信長の上洛と武田の今川侵略は、連動した行動であった。

13、信長は不器用な生き方しかできない男であり、それがアダとなって信玄にも謙信にも見事に裏切られた。

14、朝廷は信長によって経済的に復活する。経済的に復活すると「それまで政治なんて行っていなかった」のに、天皇を中心になぜか急に高度な政治を行う集団になる。

15、信長の前にも「英雄というべき天下人」はいた。三好長慶と松永久秀である。凄い武将だったんだぞ、と描かれる。

16、桶狭間の戦いまでには回数がかかる。「美濃編」が終わらないと桶狭間にならない。今川義元の目的は領土拡張で、よくある戦国合戦の一つに過ぎないという扱い。たまたま義元が死んで、信長がその後活躍したので、すごい戦いとされてしまったという認識が示される可能性がある。

17、それでも桶狭間の戦いは派手に描かれる。何故なら大河ドラマは娯楽であるから。もちろん史実とはかかわりなく、主人公明智光秀も重要な役割を果たす。

史実として正確なのは「6」「7」ですね。「12」はどうなんだろ。「16」も間違いとは言い切れない。

あとはみんな怪しい。諸説あり状態。でも怪しげな新説(新説は懐疑的に扱うことが肝要)に基づいて、こうなりそうな気がします。

最後に書いておくと私は「史実通りに描け」なんていう気はさらさらありません。

私の予想の「あたりはずれ」は、ドラマの進行に合わせて、いずれまた分析します。

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