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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

欅坂と日向坂の最新配信指標、上村ひなのが見せた抜群の声の才能と気になる踊りの個性の行方 [11Nov20]

2020-11-11 01:30:00 | 芸能

日向坂46の上村ひなのは声が素晴らしいですね。

昨日、はんにゃ金田が担当するNHK-FM「ゆうがたパラダイス」を何気なく聴いていたんですが、後半登場したひなのちゃんの声が、ゆったりとしたテンポの柔らかい響きの中に、優しく撫でられるようなハスキー感も少し入っていて、しっとりと耳に吸い付くような、抜群の聴き心地の良さで感動しました(笑)。

乃木坂46でベストボイスの呼び声高い、星野みなみの声に通じる部分もあるけど、高校1年生ながら、読み間違いやいわゆる「噛む」場面がほとんどなく、言葉もスムーズに出てきて、もの凄く聴き易かった。

久しぶりのスタジオ出演で、これだけのトーク・パフォーマンスがこなせるのであれば、コンスタントに出れば、もっと魅力に磨きがかかるはずで、将来、ぜひラジオのパーソナリティをやって欲しいですね。


「ゆうがたパラダイス」の前半は高本彩花がメインゲストで、バラエティに強い日向坂を象徴するように、ポンポンと言葉が出てきて、テンションの高い、賑やかなトークショーになっていて、メンバー1人でここまで盛り上げられるのかと感心しました。

テレビ東京『日向坂で会いましょう』に出てきたインパクトのある言葉の中で、「おたけの圧に負けた」が「いるな〜、いるな〜」や「私の焼いてたお肉もどっかいっちゃいました」などと並んで個人的に好きなんですが(笑)、高本さんのトークは、確かにラジオで聴いていても「圧」を感じる迫力があって、タレント性の高さが伝わってくる。

ちなみに「圧に負けた」のはスタッフで、新曲「ソンナコトナイヨ」の宣伝で千葉の女子校に潜入した際、現役高校生の河田陽菜が着る予定だったその学校の制服を、21歳の高本彩花が「私どうしても着たい」と迫り、見事ゲットした際、確かナレーションで出た言葉だったと思います。


さて、坂道3グループの最新曲が、iTunes Store と Apple Music の両トップソングで、200位圏外か、圏外に近いレベルまで下がり、初期の配信成績が一段落しつつあります。

欅坂46の配信限定9thシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」やベストアルバムの新録曲「10月のプールに飛び込んだ」は、楽曲指標をほとんど紹介したことがないので、この記事に載せておきます。

まず月曜日における順位と配信日数は次のようになっています。

(表1) 坂道最新曲の現在の順位と配信日数
凡例
iTu順位 AM順位 @ 配信日数 [配信開始日] : 曲名_グループ名 収録盤
# 2020年11月9日(月)付を「現在」とする
# iTu順位は iTunes Storeトップソングの現在の順位
# AM順位は Apple Musicトップソングの現在の順位
# 配信日数は配信開始日を1日目(D)として現在が何日目かを示したもの
# ダウンロードとストリーミングの配信開始日は以下の全曲で同じ
(iTu) 200外 (AM) 200外 @ 034D [2020/10/07(水)] 10月のプールに飛び込んだ_欅BestAb
(iTu) 200外 (AM) 189位 @ 048D [2020/09/23(水)] アザトカワイイ _日1stAb
(iTu) 200外 (AM) 200外 @ 081D [2020/08/21(金)] 誰がその鐘を鳴らすのか?_欅Sg9
(iTu) 197位 (AM) 190位 @ 109D [2020/07/24(金)] Route 246_乃配信2


配信には「ダウンロード(DL)」と「ストリーミング(Str)」の二種類あり、iTunes Store トップソングと Apple Music トップソングの順位は、それぞれDLとStrの楽曲人気を示す代表的な指標です。

DLとStrにおける楽曲指標の特徴をまとめて眺めるため、欅坂46「誰がその鐘を鳴らすのか?」について、iTunes Store と Apple Music の両トップソング順位を一つにまとめたものが次のグラフです。

(表2)


iTunes Store トップソング順位は音楽番組出演といった「イベント」に対する反応性が Apple Music のランキングより敏感なことが多く、「誰がその鐘を鳴らすのか?」でも、「THE MUSIC DAY」でのステージ披露を機に、順位が大きく反転上昇しています。

また新グループ名が櫻坂46と発表された際も、欅坂に注目が集まり、最新シングル曲である「誰がその鐘を鳴らすのか?」のiTunes順位が、それまでの連続下落から上昇に転じている。

しかし、iTunes Store トップソングの順位はその後、下落モードに入り、配信56日目(D)以降は現在まで200位圏外を続けています。


興味深いのは、Apple Music トップソングの順位は、iTunes Stote トップソングの順位を常に下回り、イベント反応性も低めで、最初に200位圏外を喫したのは44Dとより早かったのに、ベストアルバム「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」の発売で反転上昇、さらに欅坂46「THE LAST LIVE」2daysにも大きく反応している点。

この二つの出来事に iTunes Stote トップソングの順位がほとんど反応しなかったのと対照的です。

DL購入は既存ファンの分が飽和状態で配信44D以降、iTunes順位は伸びなかったが、曲への関心は決して低くなく、Apple Music順位がベストアルバム発売や欅坂のラストライブといったイベントに反応したのかもしれない。

次にベストアルバム「永遠より長い一瞬」に収録された「10月のプールに飛び込んだ」のグラフを。

(表3)


「10月のプールに飛び込んだ」のiTunes Storeトップソング順位は配信11日目(D)以降、Apple Music トップソング順位は19D以降、現在まで200位圏外に去っており、DLもStrも圏内ランクインはかなり短かった。

とくにAppple Music トップソングの順位は120位に届かず、デイリーTOP100には一度も入っていない。


「誰がその鐘を鳴らすのか?」と「10月のプールに飛び込んだ」のiTunes Storeトップソング順位推移を、歴代の欅坂46表題曲と比べると、前者はこれまで最も低かった2nd「世界には愛しかない」を配信44D以降下回る展開で、後者はさらに脆弱な動きとなっている。

(表4a)
(表4b)


これら2曲のiTunes Storeトップソングにおける順位推移の厳しさは、配信開始後70日間の各順位帯別日数を示した表4bにおいても確認できる。

ただ「10月のプールに飛び込んだ」のようなアルバム新録曲は、永久保存版的にアルバムCDを買うファンが多く、とくに「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」のように、過去の主要曲を軒並み網羅している「ベスト」アルバムだと、その傾向が強くなる可能性があり、ダウンロード購入は控えめになるかもしれない。

そこで坂道のアルバム・リード曲の中で、欅坂46「10月のプールに飛び込んだ」がどのレベルかを調べたのが次のグラフです。

(表5)


「10月のプールに飛び込んだ」はアルバム・リード曲の中でも、かなり低い順位推移で、平仮名けやき坂46「期待していない自分」に近い動きになっている。

「誰がその鐘を鳴らすのか?」と「10月のプールに飛び込んだ」は欅坂46が最も強さを発揮するMVをYouTube公開しておらず、動画人気が楽曲指標を牽引するという従来のパターンを踏襲できなかったことが響いた可能性はある。

しかし欅坂46の配信人気は7th「アンビバレント」以降、低落傾向を示しており、その延長線上にあるとの見方も否定できない。

櫻坂46の1stシングル表題曲「Nobody's fault」の楽曲指標がどういう動きを見せるかが注目されます。


日向坂46「アザトカワイイ」はMV再生回数に関しては、以下の記事であれこれ紹介していますが、配信指標はあまり触れた記憶がないので、いくつかデータを載せておきます。

日向坂46「アザトカワイイ」がビルボード「国内動画再生回数」で10週連続100位圏内を達成 [29Oct20]

日向坂46「アザトカワイイ」MVが1千万再生をグループ最速で達成、坂道では10位のスピード [08Nov20]

(表6)


「アザトカワイイ」のiTunes Storeトップソング順位を、日向坂46の歴代表題曲と比べると、配信21Dあたりから表題曲レベルを下回り、C/W曲「青春の馬」と3rd表題曲「こんなに好きになっちゃっていいの?」の中間くらいの推移となっています。

(表7a)
(表7b)



また坂道のアルバム・リード曲では、表5に示したように、配信初期14日間は歴代トップと言える乃木坂46「ありがちな恋愛」と似た動きだったが、その後は軟調となり、「きっかけ」に次ぐ順位推移となっている。


Apple Music トップソングの順位推移は、個人的に本格的な記録を取り始めたのが2019年後半で、iTunes Store トップソングほどデータが蓄積しておらず、グループ別での表題曲比較などは出来ません。

そこで2020年リリースの坂道主要曲を比べたグラフを載せておきます。

(表8)


日向坂46「アザトカワイイ」は欅坂46「誰がその鐘を鳴らすのか?」より、やや高い順位推移を見せています。

欅坂46「10月のプールに飛び込んだ」はやはり相当低い推移ですが、乃木坂46「世界中の隣人よ」はそれを下回るレベルで、乃木坂ファンとしては絶句するような数字になっている。

まあ「Route 246」で順位が上がったので一息ついたものの、もっと過去の表題曲と比べると、配信限定曲にもかかわらず、決して高い順位推移でないのは、以下の記事に指摘した通りです。

乃木坂46「Route 246」の配信人気、ダウンロードは一定レベルもストリーミングに伸び悩み感 [02Nov20]

最後に、乃木坂46「Route 246」の最新データを載せておきます。

(表9a)
(表9b)



この記事の冒頭に触れたNHK-FM「ゆうがたパラダイス」で、上村ひなのは自分のダンスは「くせ」があって直したい、金村美玖さんのような「くせ」のない踊りをしたいと述べていました。

日向坂のダンスは皆んながよく揃っていて、教科書的には上手いのだけど、かえって個々の「くせ」、言い方を変えれば「個性」がやや不足していて、個人的にそこに物足りなさを感じていたので、ひなのちゃんの発言は「なるほどそういう指導を受けているのか」と納得するものがあった。

上村ひなののダンスは確かに、独特の「くせ」があるけど、それは彼女にしか出せない味で、むしろ毎回ひとつの見所として楽しみにしています。

また、お寿司さんのダンスも、クラシックバレエをベースにした正統派ではあるけど、その中にも独特の「くせ」があって、彼女の踊りを輝かせる重要なアクセントになっている。

日向坂メンバーの中で、個人的に、一番「くせ」があり、だからこそ一番魅力的だと思ったのは、「卒業」した柿崎芽実のダンスで、教科書的な上手さを超えて、猫のようなしなやかな身のこなしと音楽と一体化したリズム感で、誰にも真似できない、いつまでも見ていたいと思うような踊りだった。

「アザトカワイイ」MV再生回数のイベント反応性がやや弱い点を考えても、日向坂のこれからの課題は、個性的でオリジナリティの高いパフォーマンスを披露することだと思うので、上村ひなのには、「くせ」を直すのではなく、「くせ」を磨いて欲しい。


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