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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

櫻坂46「Nobody's fault」MV再生回数の公開2日目積み上げ初日比0.41が意味するもの [13Nov20]

2020-11-13 22:30:00 | 芸能

櫻坂46・1stシングル「Nobody's fault」の表題曲フルMVが11月11日(水)正午からYouTubeで公開されました。

改名して再出発する最初の音楽的発信ですが、欅坂46が人気の高い曲をいくつもリリースしてきたグループだけに、新装開店した櫻坂46の作品がどういう評価を受けるのか注目されます。

「Nobody's fault」MVは12日(木)正午に公開1日目(d)が終了し、その時点での累計再生回数、つまり初日の再生回数は75.9万回でした。

欅坂46がYouTubeにフルサイズ公開している1st「サイレントマジョリティー」から8th「黒い羊」までの表題曲MV8作品の同時期と比べると、5位に相当する初日再生回数です。

また現在フルMVが無期限公開されている坂道MV全作品に「Nobody's fault」MVを加えた39作品でのランキングでは、20番目でした。

この辺の話は以下のツイートに書いておきました。

アレチボルトのツイート

そして、13日(金)正午に「Nobody's fault」MVは公開2日目(d)が終わり、その時点での累計再生回数は106.9万回、2dでの積み上げは31.0万回、初日積み上げに対する比は0.41でした。

次の表1は2d累計の多い順に坂道MV全39作品を並べたランキングです。

(表1) 坂道フルMVの2日目(d)累計再生回数
凡例
[順位] 2d累計 : 1→2d積上(初日比2d/1d)曲名_グループ名 Sg(Ab)番号
# 累計、積上は万回単位
# 乃木坂15th以降、欅坂日向坂1st以降の無期限公開フルMV
39作品を2d累計の多い順に上から掲載
#「青春の馬」フルMVは68dで公開終了だが対象作品に入れている
[01] 286.3 : 190.2→096.1(0.51) ガラスを割れ!_欅6
[02] 254.0 : 163.1→090.8(0.56) アンビバレント_欅7
[03] 195.0 : 127.7→067.4(0.53) 不協和音_欅4
[04] 189.6 : 125.2→064.3(0.51) シンクロニシティ_乃20
[05] 179.6 : 125.3→054.3(0.43) 風に吹かれても_欅5
[06] 176.0 : 124.4→051.5(0.41) 帰り道は遠回りしたくなる_乃22
[07] 173.2 : 119.3→053.9(0.45) アザトカワイイ_日1stAb
[08] 166.2 : 121.8→044.4(0.36) しあわせの保護色_乃25
[09] 166.2 : 116.1→050.0(0.43) 世界中の隣人よ_乃26
[10] 164.8 : 110.1→054.7(0.50) Sing Out!_乃23
[11] 156.8 : 115.4→041.4(0.36) ジコチューで行こう!_乃21
[12] 145.0 : 092.8→052.2(0.56) インフルエンサー_乃17
[13] 137.0 : 092.1→044.8(0.49) エキセントリック_欅4C
[14] 130.4 : 096.4→034.0(0.35) ソンナコトナイヨ_日4
[15] 123.8 : 083.6→040.2(0.48) 夜明けまで強がらなくてもいい_乃24
[16] 121.1 : 086.6→034.6(0.40) いつかできるから今日できる_乃19
[17] 114.0 : 091.8→022.2(0.24) じゃあね。_乃25C
[18] 110.1 : 074.8→035.3(0.47) I see…_乃25C
[19] 109.8 : 078.9→030.9(0.39) 逃げ水_乃18
[20] 107.8 : 070.8→037.0(0.52) ドレミソラシド_日2
[21] 106.9 : 075.9→031.0(0.41) Nobody's fault_櫻1
[22] 105.7 : 070.8→034.9(0.49) 角を曲がる_平手ソロ
[23] 100.5 : 069.9→030.7(0.44) 青春の馬_日4C
[24] 098.9 : 071.3→027.7(0.39) ひなリハ_日1stAb関連
[25] 096.3 : 054.9→041.4(0.75) サヨナラの意味_乃16
[26] 093.1 : 047.6→045.5(0.96) 二人セゾン_欅3
[27] 090.7 : 082.5→008.2(0.10) 月曜日の朝、スカートを切られた_欅1stAb
[28] 090.5 : 064.8→025.7(0.40) こんなに好きになっちゃっていいの?_日3
[29] 090.1 : 056.3→033.9(0.60) 黒い羊_欅8
[30] 073.3 : 050.5→022.8(0.45) W-KEYAKIZAKAの詩_4C
[31] 070.8 : 055.5→015.4(0.28) アナスターシャ_乃25C
[32] 059.1 : 034.8→024.3(0.70) 世界には愛しかない_欅2
[33] 051.7 : 026.5→025.2(0.95) 語るなら未来を…_欅2C
[34] 051.6 : 023.9→027.7(1.16) 裸足でSummer_乃15
[35] 050.3 : 039.6→010.8(0.27) 毎日がBrand new day_乃25C
[36] 049.8 : 024.9→024.9(1.00) 期待していない自分_け1stAb
[37] 047.1 : 023.6→023.6(1.00) サイレントマジョリティー_欅1
[38] 042.2 : 024.3→017.9(0.74) キュン_日1
[39] 033.0 : 020.0→013.0(0.65) きっかけ_乃2ndAb

櫻坂46「Nobody's fault」MVの2d終わり再生回数106.9万回は、坂道MV全39作品中の21位で、初日の20位からひとつ下がっています。

欅坂46表題曲MV8作品と2d累計を比べると、初日と同じく、6th「ガラスを割れ!」、7th「アンビバレント」、4th「不協和音」、5th「風に吹かれても」に次ぐ5位相当を維持している。

しかし、2日目(d)の積み上げを欅坂と比べると、「Nobody's fault」の31.0万回は、上記4作品より少ないのに加え、初日に上回っていた3rd「二人セゾン」と8th「黒い羊」を下回り、7位相当に後退しています。

表1から欅坂46と櫻坂46の表題曲MVだけを抜粋したものを載せておきます。

(表2) 欅坂46&櫻坂46表題曲フルMVの2日目(d)累計再生回数
凡例
2d累計 : 1→2d積上(初日比2d/1d)曲名_Sg番号
# 累計、積上は万回単位
# 欅坂と櫻坂の表題曲フルMV12作品を2d累計の多い順に上から掲載
# Sg番号の前に櫻坂のみグループ名を記載
286.3 : 190.2→096.1(0.51) ガラスを割れ!_6
254.0 : 163.1→090.8(0.56) アンビバレント_7
195.0 : 127.7→067.4(0.53) 不協和音_4
179.6 : 125.3→054.3(0.43) 風に吹かれても_5
106.9 : 075.9→031.0(0.41) Nobody's fault_櫻1
093.1 : 047.6→045.5(0.96) 二人セゾン_3
090.1 : 056.3→033.9(0.60) 黒い羊_8
059.1 : 034.8→024.3(0.70) 世界には愛しかない_2
047.1 : 023.6→023.6(1.00) サイレントマジョリティー_1
# サイマジョの数字は精度が低い

表2で注目したいのは、2日目(d)積み上げの初日積み上げに対する比、これを今後「初日比」と呼ぶことにしますが、「Nobody's fault」の2d初日比が0.41で、欅坂の表題曲MVと比べて低い水準に止まっていることです。

これは公開2日目の減速率が大きいことを意味します。

櫻坂46「Nobody's fault」MVの2日目(d)積み上げが欅坂46の表題曲MVと比べやや少なめなのは、次のグラフからも分かります。

(表3a)
(表3b)
(表3c)


欅坂&櫻坂の表題曲MV累計再生回数の時間変化グラフを見ると、「Nobody's fault」は「二人セゾン」を少し上回る滑り出しでしたが、2日目(d)の減速率が大きめで、2dの増加速度が「二人セゾン」と「黒い羊」を下回っている。

(表4a)
(表4b)


また、次の表5aのように、2019年以降に公開された、最近の坂道フルMVという括りで累計再生回数の初期推移を眺めると、櫻坂46「Nobody's fault」MVは表1の20位である日向坂46「ドレミソラシド」MVと22位の平手友梨奈ソロ曲「角を曲がる」MVと並走しています。

ただ2日目(d)の積み上げ、つまり増加速度はこの2作品より少なく、表5bが示すように、こちらも減速が目立つ展開になっている。

(表5a)
(表5b)



櫻坂46「Nobody's fault」MVの2日目(d)積み上げの初日比0.41がどのような意味を持っているのか、より詳しく調べるため、坂道シングル表題曲MVの2d初日比と公開70日目(d)の累計再生回数をプロットしたグラフを作ってみました。

なぜ2日目の数字を、70日も後の数字とリンクさせるのかというと、MV再生回数の時間変化を何作品も調べていると、2d初日比が高い作品は、その後の長期に渡る累計の伸びも良いんじゃないかと思うようになったからです。

(表6a)


表6aで2017年以降の表題曲MVに対象を絞ったのは、2016年当時は、毎日、公開時刻と正確に同じ時刻にMVの再生回数を測る習慣がなく、初日比の精度に自信が持てない上に、当時は音楽をネットで視聴する人口が今より少ないためか、初期累計の伸びがゆっくりだったからです。

また2017年以降でも、公開が古いものは、C/W曲やアルバムリード曲より、表題曲の方が念を入れて測ってるので(笑)、表題曲MVに限定しています。


表6aを見ると、欅坂46「黒い羊」と日向坂46「キュン」を区別して表示していますが、理由はこの2曲が通常とは異なる経緯で公開されたからです。

「黒い羊」と「キュン」のフルサイズMVは、CD発売の1ヶ月ほど前、それぞれのグループ公式サイトでまず公開され、CD発売日の午前零時からYouTubeで公開されている。

その結果、YouTubeにおける公開初日時点で、すでに多くのファンが作品を視聴していて、「初日」の意味が初見となる筈の通常の初日と全然異なっている。

他の表題曲MVとは異なる公開プロセスを辿り、さらに通常の初見で予想される初日再生回数よりずっと低い数字が出ているので、この2作品はグラフには載せたけど、分析からは除外します。


表6aを眺めると、坂道表題曲フルMVの2d初日比は0.3から0.6の範囲に入り、70d累計再生回数とは、強い正の相関というほどではないものの、初日比が大きくなれば、大きな70d累計を稼ぐ作品が増えていくといった、一定の傾向は見てとれる。

とくに櫻坂46「Nobody's fault」MVの2d初日比である0.41は、ひとつの分岐点になっていて、それ以下の作品で、公開70日間以内に累計が1千万回に到達したものはないことが分かります。

そして2d初日比が0.5を越えると、ほとんどの作品が70dまでに1千万再生を達成し、累計をより勢いよく伸ばしている。


表6aのグラフは俯瞰で全体像をお見せするため横軸を長めにとっていて、各スポットに対応する曲名を書き込む余地がなかったので、基本的に同じグラフですが、次の表6bを載せておきます。

(表6b)


表6bの曲名は一つ一つ手で打ち込んでいて、結構面倒でした(笑)。

まあ、そんなことはどうでも良いですが、2d初日比が0.5を越えると、人気の高さが実感として伝わってくるような楽曲が並んでいて、やはり2d初日比の高い方が、その後の再生回数も伸びる確率が高い印象を受けます。

一応、表6bに載せた表題曲MVの各数値をテーブルにまとめておきました。

(表7) 坂道シングル表題曲MV再生回数の2日目(d)初日比と70日目(d)累計
凡例
2d初日比 (70d終わり累計) 曲名_グループ名 Sg番号
# 2d初日比は公開2日目(d)積み上げの初日(1d)積み上げに対する比
# 70d累計は公開70日目(d)終了時点での累計再生回数
# 2d初日比の大きい順に上から掲載
# 2017年以降に公開されたシングル表題曲フルMVが対象
# 配信限定シングル「世界中の隣人よ」のMV、さらにグループ公式サイトに
先行公開された「黒い羊」と「キュン」のMVは表に入れていない
0.56 (1215.6万回) アンビバレント_欅7
0.56 (1076.2万回) インフルエンサー_乃17
0.53 (1476.3万回) 不協和音_欅4
0.52 (0748.0万回) ドレミソラシド_日2
0.51 (1893.9万回) ガラスを割れ!_欅6
0.51 (1122.5万回) シンクロニシティ_乃20
0.50 (0773.9万回) Sing Out!_乃23
0.48 (0664.7万回) 夜明けまで強がらなくてもいい_乃24
0.43 (1227.2万回) 風に吹かれても_欅5
0.41 (0920.3万回) 帰り道は遠回りしたくなる_乃22
0.40 (0694.1万回) いつかできるから今日できる_乃19
0.40 (0540.4万回) こんなに好きになっちゃっていいの?_日3
0.39 (0523.5万回) 逃げ水_乃18
0.36 (0792.8万回) ジコチューで行こう!_乃21
0.36 (0667.9万回) しあわせの保護色_乃25
0.35 (0834.9万回) ソンナコトナイヨ_日4


櫻坂46「Nobody's fault」MVは、公開2日目(d)が終わった段階では、欅坂46の表題曲MVと比べ、ややスローな滑り出しとなっていて、2d初日比も0.5を越えるような高い数字は出ていない。

ただ年末大型音楽祭でのステージがプロモーションの軸になる可能性が高く、MV再生回数の増加速度がテレビ披露に敏感に反応して加速を繰り返せば、累計を大きく伸ばす可能性も出てくる。

新人2期のセンターなので、曲のプロモーションをしながら、徐々に人の知名度を上げ、それと共に作品への注目度も上げていく戦略だと思うので、スタートがゆっくりでもさほど気にすることはなく、今後のステージパフォーマンスに備えた方がいいかと。


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