乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント
(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)
07月12日(木) [地デ] 19:00~20:00 テレビ朝日系『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』に、星野みなみが単独出演
07月12日(木) [舞台] 桜井玲香&藤間爽子W主演の舞台『半神』in 天王洲 銀河劇場の初日公演(19:00開演)
07月14日(土) [地デ] 14:00〜29:00 TBS『音楽の日』第1部14:00-21:54 第2部23:45-29:00。乃木坂46が出演。欅坂46とけやき坂46の参加も告知されている
07月16日(月) [特典] 20thシングル「シンクロニシティ」個別握手会・最終第6回 in 千葉・幕張メッセ
07月16日(月) [舞台] 桜井玲香&藤間爽子W主演の舞台『半神』in 天王洲 銀河劇場の千秋楽公演(18:00開演)
07月21日(土) [ライブ] 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2018』福岡公演第1日目 in 福岡ヤフオク!ドーム (開演17:00)。梅澤美波、桜井玲香、能條愛未が不参加
07月22日(日) [ライブ] 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2018』福岡公演第2日目 in 福岡ヤフオク!ドーム (開演17:00)。梅澤美波、桜井玲香、能條愛未が不参加
07月25日(水) [地デ] 19:00〜23:28 フジテレビ『2018 FNSうたの夏まつり』に乃木坂46が出演。ミュージカルコーナーには生田絵梨花が登場
乃木坂への加入から5年、15回目の選抜発表で初めて名前を呼ばれ、今、もっともノリに乗っているメンバーの1人、鈴木絢音が最新ブログで次のように述べています。
今とても達成感に満ち溢れています。
20th、本当に楽しかったです。
21stも素晴らしい期間になる気がします。
いや、素晴らしい期間になるように努力します。
(鈴木絢音の2018/07/11_10:00ブログ)
「幸せの星」というタイトルからして既に、彼女の高揚感が伝わってきますが、本文も、アドレナリンが画面から噴出しそうなほど(笑)、充実感と積極性に満ち溢れた内容で、読んでてこちらまで熱くなってきました。
こういう風に、こぼれ落ちそうなくらい満杯の希望を抱え、生き生きと前に進もうとしているメンバーを見るのは、本当に楽しいし、乃木坂を応援してきて良かったと思えます。
鈴木絢音は、加入当初から、将来、乃木坂を背負って立つと目されるほど、期待されてきた華のあるメンバーですから、21枚目シングルでの選抜入りは、乃木坂にとっても喜ばしい出来事です。
さすがに遅い、もっと早く抜擢すべきじゃないかと、運営に文句を言いたくなる部分もあるけど、本人のやる気がギガマックス状態なので(笑)、今は、これからへの期待の方が大きい。
いよいよ選抜に入って、どんな活躍をするのか、もの凄く楽しみです。
「ジコチューで行こう!」MVの公開日予想は来週後半
ところで、あーちゃんのブログを読むと、『6th YEAR BIRTHDAY LIVE』は、20枚目「シンクロニシティ」の最後の仕上げという雰囲気が漂っている。
となると、今週から、21枚目シングルのプロモーションが本格的に始まる可能性があり、土曜14日のTBS『音楽の日』では、新曲「ジコチューで行こう!」をテレビ初披露するかもしれない。
MV公開は、ほぼ間違いなく来週後半なので、タイミングとしては、いい流れだと思います。
(表1) 乃木坂シングル表題曲MVの公開日程と21枚目の予想
(20) MV公開[2018/04/06(金)12:00] ←(3週前; 19日前)← CD発売[04/25(水)] シンクロニシティ
(19) MV公開[2017/09/21(木)12:00] ←(3週前; 20日前)← CD発売[10/11(水)] いつかできるから今日できる
(18) MV公開[2017/07/21(金)12:00] ←(3週前; 19日前)← CD発売[08/09(水)] 逃げ水
(17) MV公開[2017/03/02(木)12:00] ←(3週前; 20日前)← CD発売[03/22(水)] インフルエンサー
(16) MV公開[2016/10/21(金)12:00] ←(3週前; 20日前)← CD発売[11/09(水)] サヨナラの意味
(15) MV公開[2016/07/08(金)12:00] ←(3週前; 19日前)← CD発売[07/27(水)] 裸足でSummer
(14) MV公開[2016/03/02(水)12:00] ←(3週前; 21日前)← CD発売[03/23(水)] ハルジオンが咲く頃
# 上記「3週前」の週は月曜から日曜までの7日間で、発売前週を1週前として数えている
# すべてフルバージョンMV
21枚目表題曲「ジコチューで行こう!」MVの公開日予想
(21) MV公開[2018/07/18(水)12:00] ←(3週前; 21日前)← CD発売[08/08(水)]
(21) MV公開[2018/07/19(木)12:00] ←(3週前; 20日前)← CD発売[08/08(水)]
(21) MV公開[2018/07/20(金)12:00] ←(3週前; 19日前)← CD発売[08/08(水)]
近年の乃木坂において、表題曲MVの公開日は、CD発売3週前の水曜、木曜、金曜のどれかと、狭い範囲に限定されています。
21枚目でも、このパターンが踏襲されるなら、「ジコチューで行こう!」フルバージョンMVのYouTube公開は、7月18日(水)、19(木)、20(金)の正午と3択に絞られる。
しかも、水曜公開は14枚目「ハルジオンが咲く頃」のあと一度もないので、まあ、19(木)か20(金)のどちらかである可能性が高い。
となると、14日(土)の『音楽の日』を皮切りに、日曜のNHK第一『らじらー!SUNDAY』などのメンバー出演メディアを通して、次々と新曲オンエアを繰り出し、来週後半のMV公開につなげることが出来ます。
7月20日(金)の『MUSIC STATION』は、サザンオールスターズ以外、まだ出演アーティストが発表されておらず、乃木坂が新曲をパフォーマンスすることも考えられる。
ただ、Mステは、MV公開より、CD発売に絡めることが多い印象があって、ちょっと早いかなという気もします。
最近は、同じ曲で2回出るなんてこともあるので、どうなるか分かりませんが。
乃木坂の1週間後に7枚目シングルをリリースする欅坂の新しい表題曲についても、MV公開日を予想しておきます。
(表2) 欅坂シングル表題曲MVの公開日程と7枚目の予想
(06) MV公開[2018/02/14(水)12:00] ←(3週前; 21日前)← CD発売[03/07(水)] ガラスを割れ!
(05) MV公開[2017/10/03(火)12:00] ←(3週前; 22日前)← CD発売[10/25(水)] 風に吹かれても
(04) MV公開[2017/03/23(木)12:00] ←(2週前; 13日前)← CD発売[04/05(水)] 不協和音
(03) MV公開[2016/11/17(木)12:00] ←(2週前; 13日前)← CD発売[11/30(水)] 二人セゾン
(02) MV公開[2016/07/12(火)12:00] ←(4週前; 29日前)← CD発売[08/10(水)] 世界には愛しかない
(01) MV公開[2016/03/16(水)12:00] ←(3週前; 21日前)← CD発売[04/06(水)] サイレントマジョリティー
7枚目表題曲「タイトル未定」MVの公開日予想
(07) MV公開[2018/08/01(水)12:00] ←(2週前; 14日前)← CD発売[08/15(水)]
(07) MV公開[2018/07/25(水)12:00] ←(3週前; 21日前)← CD発売[08/15(水)]
(07) MV公開[2018/07/18(水)12:00] ←(4週前; 28日前)← CD発売[08/15(水)]
(07) MV公開[2018/07/11(水)12:00] ←(5週前; 35日前)← CD発売[08/15(水)]
どういうわけか、乃木坂と違って欅坂の表題曲MVは、CD発売の4週前、3週前、2週前と、公開日が広い範囲に及んでおり、しかも、曜日は火曜、水曜、木曜に万遍なく散らばっている。
ゆえに、予想が難しいのですが、乃木坂とかち合う4週前、さらに今日明日の公開となる5週前も、雰囲気的にないかなと(笑)。
前作、前々作が3週前の火曜、水曜ですから、7月24日(火)か25日(水)と見るのが妥当かと思います。
いずれにしても、発売日が1ヶ月以上離れていた春曲と異なり、次の夏曲は、乃木坂と欅坂が再び、ほぼ同時期にMVを公開し、新曲キャンペーンを行うスケジュールとなり、相乗効果を期待できます。
21枚目へ移行する時期に差し掛かってきたので、今日は、20枚目「シンクロニシティ」の楽曲人気を振り返っておきます。
このシングルに関して、とくに目を引いたのは、乃木坂の動画人気が、今迄とは違った形で、伸び悩んだことです。
そして、欅坂の「ガラスを割れ!」にも、程度の差はあるものの、同じ傾向が表れている。
ということで、まずは、MV再生数から見ていきます。
「シンクロニシティ」MV再生数増加のスタートダッシュは歴代最高
「シンクロニシティ」MVは、現在、公開14週目(w)に入っており、週単位では、13wまでのデータが得られています。
ただ、13週を一列にずらりと並べても見づらいだけなので、4週間28日を1ヶ月としてまとめ、公開1ヶ月目(m)、2ヶ月目、3ヶ月目について、それぞれの平均増加速度と月終わり累計を、以下に示しています。
つまり、1wから12wまでを、1m、2m、3mの三つに区切っているわけです。
(表3) 乃木坂シングル表題曲MVのYouTube再生回数推移
凡例
公開1mの平均増加速度(1m終わり累計)→2m→3m シングル番号_曲名
#「1m」は、MV公開の開始時点から28日後の同曜日同時刻までの4週間。「m」はmonthの意で、1mは公開1ヶ月目
#「2m」は、1m終了時点から28日後の同曜日同時刻までの4週間で、公開2ヶ月目
#「3m」は、2m終了時点から28日後の同曜日同時刻までの4週間で、公開3ヶ月目
#「平均増加速度」は、1m、2m、3mにおける再生回数の増分を28日で割ったもの。「万回/日」単位で少数点以下2桁目四捨五入
#「終わり累計」は、1m、2m、3mが終了した時点での累計再生回数。「万回」単位で少数点以下1桁目四捨五入
24.7(0692)→11.6(1017)→06.9(1210) 20_シンクロニシティ
15.9(0445)→06.2(0620)→04.8(0754) 19_いつかできるから今日できる
11.7(0326)→04.9(0462)→04.0(0574) 18_逃げ水
22.4(0627)→11.8(0957)→08.8(1202) 17_インフルエンサー
13.6(0380)→04.8(0514)→05.2(0660) 16_サヨナラの意味
11.8(0329)→05.3(0478)→03.2(0567) 15_裸足でSummer
「シンクロニシティ」MVは、公開1ヶ月目(m)、24.7万回/日という歴代最速ペースで、再生数を積み上げていきます。
公開2mで、増加スピードは「インフルエンサー」に近い11.6万回/日まで下がりますが、累計は過去もっとも早く1千万を突破。
公開3mに入ると、速度は6.9万回/日と、「インフルエンサー」をかなり下回り、累計もほぼ同じレベルにまで並ばれます。
それでも、この平均速度は、17枚目表題曲以外のMVよりは大きく、歴代2番手の勢いを保持している。
次に、欅坂表題曲MVの再生数を、最新「ガラスを割れ!」MVに合わせて、公開5ヶ月目まで以下に示します。
(表4) 欅坂シングル表題曲MVのYouTube再生回数推移
凡例
1mの平均増加速度(1m終わり累計)→2m→3m シングル番号_曲名
# 表記法は(表3)と同じ
#「ガラスを割れ!」MVは、現在、公開6ヶ月目(m)に入っており、週で言うと、07/11水曜正午に21週目(w)が終了
39.5(1105)→20.2(1669)→14.2(2066)→08.6(2307)→05.7(2468) 06_ガラスを割れ!
26.2(0732)→12.5(1081)→09.6(1351)→12.7(1707)→08.6(1947) 05_風に吹かれても
32.8(0918)→14.6(1326)→13.1(1692)→13.1(2059)→11.0(2367) 04_不協和音
19.5(0545)→12.4(0893)→12.7(1247)→09.9(1526)→08.6(1766) 03_二人セゾン
10.8(0302)→06.2(0474)→03.9(0584)→03.2(0673)→03.4(0767) 02_世界には愛しかない
16.5(0462)→26.9(1215)→15.5(1649)→09.9(1928)→11.1(2238) 01_サイレントマジョリティー
「ガラスを割れ!」MVの再生数増加速度は、公開1mで39.5万回/日と、「不協和音」を越える歴代最速を記録し、1ヶ月目に1千万再生を達成した初めてのMVとなります。
さらに、公開2m、3mでも「ガラスを割れ!」は、デビュー曲MVには届かないものの、歴代2番手のスピードで再生数を積み上げ、グループの全MV中、もっとも速いペースで2千万回を突破。
欅坂の最新MVも、乃木坂と同じく、公開後の初期3ヶ月は、グループの作品中、1、2位を争う速度で、再生数を積み上げている。
ところが、「ガラスを割れ!」は、この後、公開4m、5mで大きく減速していきます。
4mの期間は05/09(水)から06/06(水)まで、5mは06/06(水)から07/04(水)までで、この時期、センターである平手友梨奈がグループの活動に参加せず、欅坂の音楽的なメディア露出が若干低調だった面はあるかもしれない。
ただ、他のシングル表題曲も、MV公開から3ヶ月を越えると、テレビの音楽番組に出演して、新曲を披露するような機会は、通常ほとんどなくなります。
従って、センターが開店休業状態だったこと以外の原因も気になるところです。
MVの内容そのものに飽きられ易い要素があるのか、あるいは、「サイレントマジョリティー」のMV人気が一段落し、「連動性」による引き上げ効果が以前ほど強力ではないのか。
MV再生数の増加スピードが、公開4ヶ月目以降、なぜ他のMVより落ち込んでいるのかは、7表題曲の動画人気を睨んで、今後も追求した方がいい問題かもしれません。
AKB48の表題曲フルバージョンMVも、データを載せておきます。
(表5) AKB48シングル表題曲MVのYouTube再生回数推移
凡例
1mの平均増加速度(1m終わり累計)→2m→3m シングル番号_曲名
# 表記法は(表3)と同じ
#「Teacher Teacher」MVは、現在、公開3ヶ月目(m)に入っており、週で言うと、07/11水曜朝4時に10週目(w)が終了
# AKB48の表題曲MVは、まずショートバージョンだけを公開する場合があり、CD発売後、時間が経ってから公開されたフルバージョンだと他と比較しにくい。そのため、坂道と同じく、発売前の新曲キャンペーン中に公開されたフルMVだけを載せている
07.8(0219)→04.9(0356) 52_Teacher Teacher
07.7(0216)→02.9(0296)→01.4(0336) 51_ジャーバージャ
08.4(0235)→03.7(0338)→02.2(0401) 49_#好きなんだ
03.5(0097)→07.6(0311)→03.7(0416) 48_願いごとの持ち腐れ
13.3(0373)→06.3(0551)→05.3(0700) 46_ハイテンション
09.0(0251)→03.0(0335)→01.7(0382) 45_LOVE TRIP
最新の「Teacher Teacher」MVは、まだ公開2mまでのデータしかありませんが、それでは寂しいので(笑)、他のMVは、「シンクロニシティ」と同じく公開3mまでを示しています。
AKB48が近年出したMVでは、島崎遥香「卒業」シングルの表題曲である「ハイテンション」が、もっとも速い積み上げスピードを記録しています。
「Teacher Teacher」MVは、公開2mの増加速度が前作、前々作を越えており、一定の人気保持力を感じさせるものがある。
小栗有以にような、知名度のあまり高くない、若い新センターの楽曲MVが人気を博する場合、スタートダッシュは弱いものの、その後、長く勢いをキープする傾向があり、乃木坂の「裸足でSummer」はその典型例です。
「Teacher Teacher」MVにも、そういった傾向が見え始めていて、公開3m以降の推移が注目されます。
「シンクロニシティ」MVも、「ガラスを割れ!」MVも、公開1ヶ月目は、歴代最速で再生数を積み上げ、2ヶ月目、3ヶ月目は2番手のスピードに減速したものの、累計トップを維持し、少なくとも初期3ヶ月は、グループ全MV中の1、2位を争う、大きな増加速度を示していたのは間違いない。
そして、この時期に、Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」の上位に、どれほど食い込むかが、大体決定されます。
今までの感覚で言えば、再生数としては申し分のないスタートダッシュで、当然、過去最長レベルの上位ランクイン週数を叩き出しておかしくない。
予想外だった「シンクロニシティ」の動画ランキング
ところが、実際には、この「感覚」とは異なる結果が出ています。
(表6) Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」における、乃木坂・欅坂・AKB48シングル表題曲の上位ランクイン
凡例
TOP10/TOP20ランクイン週数 最高順位 曲名
# 「TOP10」と「TOP20」は、Hot100の総合ランキングではなく、MV人気の項目「国内動画再生回数」ランキングにおける上位10位以内と20位以内
# 「圏外」は100位圏外
乃木坂46
02/02週 03位 シンクロニシティ
01/02週 10位 いつかできるから今日できる
00/01週 17位 逃げ水
05/09週 07位 インフルエンサー
01/02週 05位 サヨナラの意味
02/04週 03位 裸足でSummer
欅坂46
06/07週 03位 ガラスを割れ!
04/05週 02位 風に吹かれても
10/19週 02位 不協和音
07/14週 05位 二人セゾン
02/06週 07位 世界には愛しかない
33/61週 01位 サイレントマジョリティー
AKB48
00/00週 31位 Teacher Teacher
00/00週 39位 ジャーバージャ
00/00週 圏外 11月のアンクレット
00/00週 29位 #好きなんだ
00/01週 15位 願いごとの持ち腐れ
00/00週 圏外 シュートサイン
03/04週 04位 ハイテンション
「シンクロニシティ」はTOP10入り2週、TOP20も2週で、「インフルエンサー」の5週、9週に大きく届かなかった。
また、再生数では増加速度も累計も半分の数字である「裸足でSummer」より、TOP20入りした週数が少ない。
乃木坂の最新曲MVは、昨年の春曲と遜色ない積み上げ速度ながら上位ランクインがずっと短く、一昨年の夏曲の2倍のペースで再生数を伸ばしているのに下位への転落が早い。
1年前と同じペース、あるいは2年前の倍のペースで、再生数を伸ばしても、同じような上位食い込みは望めない、そんなシビアな現状が見えてきます。
一方、「ガラスを割れ!」は、TOP10が6週、TOP20は7週と、乃木坂の最新春曲よりは、長い上位ランクインを実現しています。
しかし、「不協和音」の10週、19週、あるいは「二人セゾン」の7週、14週に比べると、短い滞在に留まっている。
(表4)が示すように、「ガラスを割れ!」は、初期3ヶ月において、この二曲を上回るペースで再生数を積み上げています。
つまり、欅坂の最新MVも、昨年、一昨年を越える高い増加スピードを示しながら、上位ランクイン週数を従来ほどは伸ばせていない。
「ガラスを割れ!」に関しては、公開4ヶ月、5ヶ月での失速があり、それも影響しているかと思います。
ただ、公開3ヶ月間でのTOP20入り週数を比べると、「ガラスを割れ!」が7週であるのに対し、「不協和音」が9週、「二人セゾン」は12週。
再生数で優勢な筈の初期段階で、既に差を空けられており、再生数増加速度が上回っていても、なかなか上位へ進出できないことが分かります。
ネット大競争時代の幕開け
乃木坂と欅坂の最新MVが経験している、上位食い込みの難しさは、その背景に、音楽動画による競争の激化があると思います。
最近、テレビからネットへの流れが加速し、YouTubeなど動画サイトの視聴数が増加、その一方で、J-POPやK-POPのアーティストに留まらず、YouTuber、アニメ、2.5次元、高校ダンス部など様々なタイプのパフォーマーが登場し、多数の音楽動画が視聴数の獲得競争を繰り広げるようになった。
その中で、従来型のアイドルによるMV作品は、相対的な存在感の低下が目立つようになり、乃木坂や欅坂といった、高い楽曲人気を誇ってきたグループにも、その波が押し寄せ始めている。
グループが出した過去のMVと再生数を比べ、初期3ヶ月の伸びが歴代で1、2位でも、Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」ランキングにおいて、以前ほど長くは上位に留まれない。
これはネットを通して音楽を楽しむ人が増え、また、その裏返しとして、ネットを使って自分の音楽を発信する人も増えている。
そして最近、そのやり取りの規模が急激に大きくなり、全体を支配するような、絶対的な勝者のいない、大競争時代が始まったのかもしれません。
こういった時代の変化を考えると、乃木坂21枚目の表題曲MVに関しては、公開初期における再生数の伸び、つまりスタートダッシュの勢いではなく、何ヶ月にも渡る増加速度の維持が重要で、Hot100「国内動画再生回数」の上位にどれくらい長くランクインできるかがポイントになる。
スタートダッシュが少し鈍くても、長期間、高いMV人気をキープできれば、本格的なヒットが見えてくる。
実際、「サイレントマジョリティー」MVの公開1ヶ月目における再生数の増加速度は、「ガラスを割れ!」の半分以下ですが、粘り強くペースを維持して、「国内動画再生回数」のTOP10に33週、TOP20には61週もランクインし、1億再生を達成する大ヒットとなった。
何度も繰り返し鑑賞され、長く愛されるMVを制作することが重要という、ありふれた結論に辿り着くけど(笑)、音楽のネット大競争時代に生きるアイドルにとっては、とくに大事なことだと思います。
チャンネル数の限られた、地上波テレビが人気競争のメイン舞台だったときは、とにかく毎日毎日、画面に登場して、お茶の間でお馴染みの存在になれば、パフォーマンスの質が左程でなくとも、高い人気を得ることが出来た。
日本型アイドルは、まさにそうやって誕生した芸能ジャンルだと思いますが、舞台がネットに移ると、アーティスト側が、ユーザーの意思と無関係に、PCやモバイルの画面を日常的に占拠するのは不可能で、「親近感」という切り札が使えなくなる。
そうなると、高い人気を獲得するには、発信する個々の作品の中で勝負するしかなく、とくに繰り返し観たくなるようなクオリティの高さが、重要なポイントになる。
考えてみると、「制服のマネキン」MVは、そういった何度も観たくなる作品の一つで、実際、今でも、iTunes Store トップミュージックビデオの上位にランクインしてきます。
これほど長く人気を保っているMVはそう多くない筈で、「制服のマネキン」は、「サイレントマジョリティー」のように、大ヒットする可能性が十分にあった。
無料公開していたフルバージョンMVを、2015年の秋、MV集「ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~」の発売を期に、ショートに差し替えたのは、返す返す残念です。
音楽番組における楽曲ステージの効果
「シンクロニシティ」に関して、動画人気以外の面で指摘したいのは、音楽番組で披露するとき、いよいよ3分のステージを貰えるようになったことです。
(表7) テレビ番組における乃木坂の20、19枚目表題曲のステージ披露と演奏時間
凡例
[順番] 演奏時間 @ CD発売日午前零時との時間関係 [日付] テレビ局『番組名』
#「日付」の年度は、「シンクロニシティ」がすべて2018年、「いつかできるから今日できる」は2017年から18年
20th「シンクロニシティ」
[01] 3分01秒 @ 17.1日前 [04/07(土)] (地デ) TBS『CDTV祝25周年SP』
[02] 3分01秒 @ 03.2日前 [04/21(土)] (地デ) フジテレビ『MUSIC FAIR』
[03] 2分57秒 @ 00.2日前 [04/24(火)] (地デ) NHK総合『うたコン』
[04] 3分01秒 @ 02.9日後 [04/27(金)] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION』
[05] 3分00秒 @ 03.1日後 [04/28(土)] (地デ) 日本テレビ『バズリズム02』
[06] 2分32秒 @ 04.1日後 [04/29(日)] (地デ) TBS『CDTV』
[07] 3分00秒 @ 05.0日後 [04/30(月)] (地デ) テレビ東京『乃木坂工事中』
[08] 4分10秒 @ 12.0日後 [05/06(日)] (BS) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW』
[09] 3分07秒 @ 16.8日後 [05/11(金)] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION』
[10] 3分00秒 @ 63.8日後 [06/27(水)] (地デ) テレビ東京『テレ東音楽祭2018』
[11] 3分00秒 @ 64.8日後 [06/28(木)] (地デ) TBS『CDTV'18上半期SP エンタメまとめ総決算』
[12] 3分00秒 @ 73.9日後 [07/07(土)] (地デ) 日本テレビ『THE MUSIC DAY 伝えたい歌 (第2部)』
19th「いつかできるから今日できる」
[01] 2分30秒 @ 32.2日前 [09/08(金)] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION』
[02] 2分59秒 @ 03.2日前 [10/07(土)] (地デ) フジテレビ『MUSIC FAIR』
[03] 2分30秒 @ 02.9日後 [10/13(金)] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION 2時間SP』
[04] 2分30秒 @ 03.1日後 [10/14(土)] (地デ) 日本テレビ『バズリズム02』
[05] 2分30秒 @ 04.1日後 [10/15(日)] (地デ) TBS『CDTV』
[06] 2分26秒 @ 14.9日後 [10/25(水)] (地デ) TBS『CDTVスペシャル!ハロウィン音楽祭』
[07] 2分24秒 @ 48.9日後 [11/28(火)] (地デ) 日本テレビ『Best Artist 2017』
[08] 2分30秒 @ 60.7日後 [12/10(日)] (地デ) NHK総合『シブヤノオト紅白SP 』
[09] 2分23秒 @ 82.1日後 [01/01(月)] (地デ) TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2017→2018』
[10] 2分29秒 @ 93.9日後 [01/12(金)] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION 2時間SP』
[11] 4分37秒 @ 130.0日後 [02/17(土)] (BS) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW』
前作「いつかできるから今日できる」の場合、音楽番組でのステージは、基本的に2分半の「テレビサイズ」です。
独自の演出で20〜30秒ほど長めの演奏時間を、いつも割いてくれる『Mフェア』が3分、さらにフルサイズがデフォという超有り難い『46SHOW』が4分37秒と例外はあるものの、その他はすべて2分半。
ところが、「シンクロニシティ」は、3分が基本に変わったようで、そうでなかったのは、スペシャルでない通常『CDTV』の2分半と、『46SHOW』のフルサイズ4分10秒だけだった。
演奏時間3分は、乃木坂の長年の悲願で(笑)、それが実現できたのは、非常に喜ばしいことです。
アーティストとしての格が上がり、番組側の扱いが良くなったのは間違いないと思います。
その背景には、紅白3年連続出場やレコード大賞受賞などの「実績」があるのでしょう。
ステージが2分半から3分に伸びると、毎回30秒、乃木坂がより長くテレビに映るわけで、お茶の間に対するアピール力は問答無用で増強されます(笑)。
楽曲をより長く聴いて貰えて、パフォーマンスをより長く観て貰えて、メンバーのアップもより多く目に入ってくる。
視聴率5%の全国放送であれば、500万人が番組を観ているわけで、テレビに映る時間が30秒長いのは、とんでもなく大きな意味を持つと思います。
しかし、メディア露出における物理的な条件を整えても、肝心のステージが魅力的でなければ、観ている人に音楽は届かない。
「シンクロ二シティ」のテレビ披露は、視聴者の心を揺さぶったのでしょうか?
色々な楽曲指標の中で、iTunes Store ランキングは、音楽番組のステージがお茶の間に与えたインパクトを、敏感かつ迅速に反映するので、ここ2週間ほどのトップソングにおける「シンクロ二シティ」の順位推移を調べてみました。
(表8) iTunes Store トップソングにおける乃木坂・欅坂・AKB最新表題曲の順位及び順位帯の推移
凡例
対象日の順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始後経過日数 対象日の日付 曲が披露された番組やイベント
# 上記のA〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯を示し、「対象日の順位」の属する順位帯に「1」を付けている
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 06/25(月)から07/11(水)までの期間を記載
乃木坂46「シンクロニシティ」(Special Edition)
078位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 69日目 06/25(月)
091位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 70日目 06/26(火)
068位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 71日目 06/27(水) テレ東音楽祭
052位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 72日目 06/28(木) CDTV上半期SP
047位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 73日目 06/29(金)
046位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 74日目 06/30(土)
055位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 75日目 07/01(日)
054位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 76日目 07/02(月)
059位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 77日目 07/03(火)
068位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 78日目 07/04(水)
068位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 79日目 07/05(木)
061位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 80日目 07/06(金) 神宮Day1
031位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 81日目 07/07(土) 神宮Day2, THE MUSIC DAY
036位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 82日目 07/08(日) 神宮Day3
043位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 83日目 07/09(月)
031位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 84日目 07/10(火)
032位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 85日目 07/11(水)
欅坂46「ガラスを割れ!」(Special Edition)
113位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 111日目 06/25(月)
124位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 112日目 06/26(火)
150位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 113日目 06/27(水)
120位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 114日目 06/28(木)
112位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 115日目 06/29(金)
139位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 116日目 06/30(土)
119位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 117日目 07/01(日)
140位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 118日目 07/02(月)
152位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 119日目 07/03(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 120日目 07/04(水)
161位 0-0-0-0-0 / 0-0-1 [0] : 121日目 07/05(木)
149位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 122日目 07/06(金)
019位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 123日目 07/07(土) THE MUSIC DAY
020位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 124日目 07/08(日) JUMP MUSIC FESTA
023位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 125日目 07/09(月)
022位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 126日目 07/10(火)
024位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 127日目 07/11(水)
AKB48「Teacher Teacher」 (TypeA)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 28日目 06/25(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 29日目 06/26(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 30日目 06/27(水) テレ東音楽祭
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 31日目 06/28(木)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 32日目 06/29(金)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 33日目 06/30(土)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 34日目 07/01(日)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 35日目 07/02(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 36日目 07/03(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 37日目 07/04(水)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 38日目 07/05(木)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 39日目 07/06(金)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 40日目 07/07(土) THE MUSIC DAY
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 41日目 07/08(日)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 42日目 07/09(月)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 43日目 07/10(火)
200外 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 44日目 07/11(水)
テレ東音楽祭とCDTV上半期SPは、相当に影響力の大きな番組で、2夜連続での「シンクロニシティ」披露は、iTunesトップソングの順位を上昇させています。
しかし、TOP50への再ランクインは2日で、順位アップは小幅に留まった印象がある。
一方、神宮&秩父宮3Daysライブのど真ん中、土曜のDay2終了後に乃木坂メンバーが日テレの麹町スタジオに駆けつけてパフォーマンスした、『THE MUSIC DAY』のステージは、iTunesトップソングの順位を31位まで反転上昇させています。
ただ、同じ番組で、欅坂はセンター平手友梨奈が初めて参加する「ガラスを割れ!」のステージを披露し、100位以下の順位帯から一気に19位へジャンプアップ。
その後の推移においても、「ガラスを割れ!」が、「シンクロニシティ」を上回っている。
「ガラスを割れ!」のMV公開は、「シンクロニシティ」より1ヶ月以上早い上、乃木坂は毎年の最重要イベントとなっている夏の神宮ライブを開催中で、欅坂を越えるジャンプアップを見せて欲しかった。
確かに、去就を含めて注目を集めていた平手友梨奈が、久しぶりにテレビの世界に戻ってきたことは、大きなインパクトがあったかもしれない。
しかし、理由はともかく、『THE MUSIC DAY』のステージによって、より効果的に楽曲指標を引き上げたのは欅坂で、視聴者の心を乃木坂以上に揺さぶった可能性が高い。
テレビを通した欅坂のステージパフォーマンスが、効果的に楽曲指標の上昇に結びつくのは、「サイレントマジョリティー」を軸にした、楽曲群の人気「連動性」に依る面が少なくない。
(表9) iTunes Store トップソングにおける乃木坂と欅坂の順位推移
凡例
対象日の日付 : 各曲のその日の順位
# 曲名は頭3文字
# 坂道楽曲の配信元はすべて Special Edition
# 坂道AKB「国境のない時代」の配信元は、AKB48の51枚目「ジャーバージャ」TypeEの一つだけ
乃木坂20th〜14th表題曲
日付 : シンク-いつか-逃げ水-インフ-サヨナ-裸足で-ハルジ
06/27(水) : 068-000-000-000-000-000-000 テレ東音楽祭
06/28(木) : 052-000-000-000-000-000-000 CDTV上半期SP
06/29(金) : 047-000-000-000-000-000-000
06/30(土) : 046-000-000-000-000-000-000
07/01(日) : 055-000-000-000-000-000-000
07/02(月) : 054-000-000-000-000-000-000
07/03(火) : 059-000-000-000-000-000-000
07/04(水) : 068-000-000-000-000-000-000
07/05(木) : 068-000-000-000-000-000-000
07/06(金) : 061-000-000-000-000-000-000 神宮Day1
07/07(土) : 031-000-000-000-000-000-000 神宮Day2, THE MUSIC DAY
07/08(日) : 036-000-000-000-000-000-000 神宮Day3
07/09(月) : 043-000-000-000-000-000-000
07/10(火) : 031-000-000-172-000-000-000
07/11(水) : 032-000-000-000-000-000-000
欅坂6th〜1st表題曲と坂道AKB「国境のない時代」
日付 : ガラス-風に吹-不協和-二人セ-世界に-サイレ-国境の
06/27(水) : 150-000-000-000-000-000-000
06/28(木) : 120-000-000-000-000-000-000
06/29(金) : 112-000-000-000-000-000-000
06/30(土) : 139-000-000-000-000-000-000
07/01(日) : 119-000-000-000-000-000-000
07/02(月) : 140-000-000-000-000-193-000
07/03(火) : 152-000-000-000-000-000-000
07/04(水) : 000-000-000-000-000-000-000
07/05(木) : 161-000-000-000-000-000-000
07/06(金) : 149-000-000-000-000-000-000
07/07(土) : 019-000-192-000-000-135-032 THE MUSIC DAY
07/08(日) : 020-187-000-000-000-132-026 JUMP MUSIC FESTA
07/09(月) : 023-000-000-000-000-128-030
07/10(火) : 022-191-182-000-000-124-039
07/11(水) : 024-000-175-000-000-144-040
『THE MUSIC DAY』のステージを受けて、欅坂「ガラスを割れ!」がiTunesトップソングで19位へジャンプアップしたとき、同時に、「サイレントマジョリティー」も前日の200位圏外から135位に登場しています。
そして、その後も、デビュー曲は圏内に留まり続けている。
また、順位は低いものの、「不協和音」も、上昇傾向を見せ始めている。
一方、乃木坂の楽曲群を眺めると、『THE MUSIC DAY』以降、最新曲である「シンクロニシティ」が順位を上昇させた以外、他の曲にほとんど動きがなく、10日火曜に、「インフルエンサー」が久しぶりに172位に登場したに留まっています。
「ガラスを割れ!」のテレビ披露に対して、「サイレントマジョリティー」が反応し、「不協和音」まで動きを見せている欅坂に比べると、乃木坂の楽曲間「連動性」が乏しいのは明らかです。
何らかのメディア露出がある度に、複数の楽曲人気が連動して上昇する方が、音楽的アピールの度合いは高い筈で、これが欅坂の強さを支えてきたのだと思います。
曲イメージを体現するセンターはヒットの必須条件
傑出した才能を持つ平手友梨奈をセンターに据え、TAKAHIRO氏が振り付けを担当する一貫したスタイルが、こういった「連動性」を生んでいるのかもしれません。
しかし、単に似たような方向性の楽曲を、同じセンター、同じ選抜メンバー、同じ振り付け師が担当しているだけでは、ここまで高い人気は得られない。
やはり、MVにせよ、ステージにせよ、どの楽曲もダンスパフォーマンスが魅力的で、それが多くの人を惹き付けているのだと思います。
ネットを舞台とする大競争時代に対応し、テレビでの楽曲披露を効果的に人気上昇へ結びつけるには、何度も観たくなるMV、思わず引き込まれるステージが必要ですが、その実現には、質の高いパフォーマンスが不可欠になる。
では、どうすれば多くの人が興味を示してくれる魅力的なパフォーマンスになるかですが、まあ、そんなことが簡単に分かるのであれば、随分と昔に誰かが気づいて、日本の音楽不況は起こらなかったでしょう(笑)。
とはいえ一つ言えるのは、曲のイメージに合った人をセンターやフロントに起用すべきということで、それが出来なければ、音楽、衣装、振り付けなど、他の要素がどんなに素晴らしくても、ヒットを飛ばすのは難しい。
例えば、「恋するフォーチュンクッキー」は、「ヘビーローテーション」と同じく、MV1億再生を達成したAKB48の大ヒット曲ですが、センター指原莉乃に対する「当て書き」ではないかと思いたくなるほど、彼女のイメージに合った歌詞で、それが楽曲人気につながった面がある。
残念なことに、乃木坂の選抜センターやフロントは、握手会人気やグループ内序列に従って決まるので、曲に合わせて人を選ぶやり方は、今のままでは、実現する見込みが極めて薄い。
ならば、センターとフロントを見てから、曲を作って欲しいのだけど、色んな大人の事情があるのか、前列メンバーのイメージにぴったりフィットしていると感心する曲は、ごく稀にしか出てこない。
その稀な曲の一つが「制服のマネキン」で、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの3人フロントに、曲のイメージがドンピシャ合っていて、実際、このダンス系MVは、乃木坂で初めて1千万再生を達成しています。
楽曲イメージをそのまま体現したようなセンターとフロントをずっと期待しているけど、この辺は、メンバーですらどうしようもない部分で、運営の考え方次第です。
伊藤万理華という天才
曲イメージに合ったメンバーを前列に起用する以外でとくに重要なのは、やはり、上手く踊ることだと思います(笑)。
近年、高校ダンス部が年々増えているそうで、確かに、若い層のダンスに対する関心は、以前よりずっと高くなっている印象がある。
というのも、面白いダンスや真似てみたいダンスがパフォーマンスに入っていると、その曲のヒットする確率がアップするようで、DA PUMPの「U.S.A.」はその一例じゃないかと。
長く乃木坂のダンスを観てきて、いつも気になるのは、止めが甘く、手脚や体が流れることですね。
欅坂のダンスで、止めの弱さを感じたことはほとんどなく、この辺が、乃木坂を越えるパフォーマンス人気の原動力じゃないかと考えています。
『THE MUSIC DAY』における坂道AKBでも、小林由依や渡邉理佐は、背筋が伸びて体軸が安定し、軽々とキレのある踊りを展開してるのに対して、乃木坂メンバーは、体が動いてキレが弱く、大振りなダンスになっている。
乃木坂は神宮ライブの直後で、メンバーの顔にも疲労の色が濃く出ていて、そんな状態でダンスを評価するのは大変申し訳ないんですが、欅坂メンバーと並んで踊るシーンは滅多に見られないので、敢えて対比しています。
乃木坂と欅坂のダンスに関して、常日頃から感じていた「止め」の精度の違いを、はっきり比較できるステージで、やはり、改善した方が良いと思います。
精度の高い「止め」には、まずは筋力が不可欠です。
ステージ出演回数の少ない3期は、リハーサルを含め、まだ踊り込みが足りないメンバーが多く、彼女たちの場合は、筋力の強化が当面の目標になる。
しかし、筋力があっても、力任せに動きを止めれば良いというものではなく、曲に合わせてタイミングよく「止め」を入れるリズム感が、次に求められます。
乃木坂全メンバーの中で、筋力とリズム感を兼ね備え、高い精度の「止め」を実現できていたのは、私の知る限りでは、伊藤万理華だけだった。
まりっかのスキルが存分に発揮されたのが、「インフルエンサー」のパフォーマンス。
高速で短く手脚を動かし、ピタッと「止め」る、この小刻みな動きを次々と連続させることで、全体として流れるような、優美で繊細な女性的ダンスに仕上げる。
難易度の極めて高い振り付けですが、伊藤万理華は、体軸を安定させながら、手脚の「止め」をリズムに乗せて、正確に軽々と繰り出し、Seishiroさんの目指したダンスを、見事に踊り切っていました。
他のメンバーは、小刻みな「止め」が上手くできず、個々の動きの間にポーズがなく、それらがつながってしまい、メリハリの乏しいダンスになっていて、しかも、手脚に力を入れるあまり、体全体を右へ左へ持って行かれ、大振りな踊りになっていることが多かった。
昨年末の『レコード大賞』のステージは、問題点を少しでも解消するため、小刻みな「止め」は無視して、むしろ意図的につなげ、大きなポイントでの「止め」を全員で合わせるやり方を採用していました。
確かに、要所要所でフリが揃っている印象は受けたけど、腕力を感じさせるパワーダンスになっていて、振り付け師が意図した、サラサラとした軽さや、しっとりした柔らかさに乏しく、個人的には物足りなかった。
Seishiroさんが振り付けた、小刻みな「止め」の連続する高速ダンスは、歌詞のテーマである微妙に揺れ動く恋心を上手く表現していて、これを柔らかく軽々と踊れれば、そのパフォーマンスは非常に高い評価を受けたと思うけど、そのためには伊藤万理華をセンターにする以外方法がなく、そうでない以上、最終的にはパワーダンスにならざるを得なかったのかもしれません。
ところで、欅坂におけるTAKAHIRO氏の振り付けが成功したためか、最近、乃木坂も、いわゆるシアトリカル・ダンスの傾向が強くなり、Seishiro氏による「シンクロニシティ」は、もはやミュージカルの一場面を観ている錯覚に陥るほど、物語のある踊りになっています。
演劇性の高いパフォーマンスは、ダンスのスキルだけでなく、演技力が重要となり、とくに主役であるセンターは表現力を求められます。
平手友梨奈が不動のセンターであるのは、単にダンスが上手いことが理由ではなく、昨年12月の『FNS歌謡祭』における平井堅「ノンフィクション」での踊りが示すように、桁違いの演劇的な表現力を持っているからだと思います。
「シンクロニシティ」MVのダンスでとくに目を引くのは、生駒里奈が中央で踊るシーン。
生駒ちゃんは、もともと人の目を釘付けにする、ドラマ性を感じさせる雰囲気が魅力だったけど、近年、舞台や映画で主役をこなし、そこに演技力に裏打ちされた表現力が加わった印象がある。
このシーンで感心したのは、自分が今求められているものを、求められている分量だけ出していることで、以前は、時々気になった過剰感がなくなり、良いさじ加減の演技になっている。
「インフルエンサー」でも、生駒里奈のダンスは見応えがあったけど、スキルではなく、彼女が振り付け師の目指しているものの本質をダイレクトに掴み、持ち前の演技力でそれを表現しているからじゃないかと思います。
生駒里奈が中央で踊る場面は、「シンクロニシティ」のパフォーマンス物語の見せ場の一つですから、それを削除するのは、ミュージカルの重要シーンを登場人物ごと、まるまる省いてしまうと同じで、全体の出来を著しく損なってしまいかねない。
最近の音楽番組で披露する「シンクロニシティ」は、生駒里奈が乃木坂を去ったことを、痛切に思い起こさせるパフォーマンスで、観ていて複雑な気持ちになります。
もし、伊藤万理華をセンターに抜擢して、Seishiro氏が自分の追求するダンスを存分に踊らせていたら、平手友梨奈とTKAHIRO氏の組み合わせのように、乃木坂も大きなヒットを飛ばせたかもしれない、そんなことを時々考えます。
彼らが目指しているようなハイレベルなシアトリカルダンスは、高度なダンススキルと優れた表現力を備えた、てちやまりっかのような一種の天才にチームを引っ張って貰わないと、本当の意味では実現できないと思う。
乃木坂が今行っている、均質な集団ダンスでは、Seishiroさんの求めるレベルに辿り着くのは難しい。
しかし、伊藤万理華が「卒業」し、生駒里奈まで乃木坂を去った現在、新しい才能を見つけ出すしか道はない。
乃木坂が毎年3枚のシングルをリリースし、多くの音楽番組と歌謡祭に出演する音楽アイドルである以上、これ以上楽曲人気を落とすのは、絶対に避けたいところです。
ヒットを一つ飛ばせば、MVが長く鑑賞され、カラオケで長く歌われ、人気が長く続いていくけど、そういった音楽的原動力がなければ、アイドルの人気は非常に移ろい易く、ブームが去ると一気に萎んでいく危険があって、気が気ではない(笑)。
最後に、すでに何度か紹介していますが、ビルボードによる2018年上半期のアーティストランキングを再掲しておきます。
今年前半の「通知表」のようなもので(笑)、21枚目「ジコチューで行こう!」の楽曲指標を評価する際、参考になるかと思います。
(表10) Billboard JAPAN 2018年上半期「TOP ARTIST」における欅坂46、乃木坂46、AKB48のランキング
凡例
総合順位 各項目の順位 グループ名
#「各項目」は以下の通り
P : パッケージ (CDセールス)
D : ダウンロード (有料配信)
S : ストリーミング (定額聴き放題サービス)
R : 全国のAM/FM放送回数 (エアプレイ)
L : PCによるCD読取数 (ルックアップ)
T : アーティスト&楽曲を両方ツイートした数
M : 国内においての動画再生回数
#「00」は100位圏外
4位 P05/D10/S03/R85/L04/T06/M05 欅坂46
6位 P02/D15/S14/R95/L07/T08/M20 乃木坂46
7位 P01/D00/S65/R00/L40/T12/M12 AKB48
やはり、MV人気を上げたいですね、「M 国内動画再生回数」20位はさすがに低い。
ところで、この項目で、AKB48が乃木坂より高い12位なのは、「恋するフォーチュンクッキー」や「ポニーテールとシュシュ」といった過去のヒット曲MVは、時々100位圏内に登場するほど、今でも人気があって、そういったものが再生数の合計を押し上げているからだと思います。
あと、「D ダウンロード」の欅坂10位、乃木坂15位は、オリコンのデジタルランキングと感覚的に割と合致する順位で、ちょっと感心しました(笑)。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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