ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

欅坂46「サイレントマジョリティー」MV1億再生は終わりの始まりか?それとも始まりの終わりか? [27Jun18]

2018-06-27 00:45:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

06月26日(火) [リリース] 乃木坂46写真集『乃木撮 VOL.01』発売
06月26日(火) [地デ] 24:09~25:04 日本テレビ系『ウチのガヤがすみません!』に、秋元真夏、生田絵梨花、大園桃子、白石麻衣、新内眞衣、中田花奈、松村沙友理が出演

06月27日(水) [地デ] 17:55~22:54 テレビ東京系『テレ東音楽祭2018』に、乃木坂46が出演

06月28日(木) [地デ] 20:00~23:07 TBS系『CDTV'18上半期SP エンタメまとめ総決算』に、乃木坂46が出演

06月29日(金) [地デ] 20:00~21:48 テレビ朝日系『行けるトコまで接近中』に、松村沙友理が出演

06月30日(土) [地デ] 11:59~14:00 TBS系『王様のブランチ』の「買い物の達人」コーナーへ秋元真夏と白石麻衣が出演
06月30日(土) [地デ] 18:56~20:54 テレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!!』に、松村沙友理が出演
06月30日(土) [地デ] 21:00~23:10 フジテレビ系『土曜プレミアム・ギリギリ昔話(仮)』に、久保史緒里が出演

07月01日(日) [地デ] 20:05~23:00 NHKラジオ第1『らじらー!サンデー』の星野みなみMC回
07月01日(日) [地デ] 24:00〜24:30 テレビ東京系『乃木坂工事中』で、21枚目シングルの選抜発表



欅坂46デビュー曲「サイレントマジョリティー」のMV1億再生達成、おめでとうございます。

ツイッターで呟いた通り、ここ数週間、再生回数の積み上げは7万回/日前後で進んでおり、平手友梨奈の17歳の誕生日である6月25日(月)に、ちょうど1億回に到達する可能性が高かった、23日(土)の正午までは(笑)。

(表1)「サイレントマジョリティー」MVのYouTube再生回数の直近数週間の推移

凡例
対象期間における再生回数の増加速度 (期間終わりの累計) @ 対象期間

#「増加速度」は「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「累計」は「万回」単位で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「05/23(水)30(水)12:00」は2018年5月23日(水)12:00から翌週30日(水)12:00までの7日間
#「06/19(火)20(水)12:00」は2018年6月19日(火)12:00から翌日20日(水)12:00までの24時間

07.2万回/日 (09821) @ 05/23(水)30(水)12:00
06.9万回/日 (09869) @ 05/30(水)06(水)12:00
06.6万回/日 (09916) @ 06/06(水)13(水)12:00
07.0万回/日 (09965) @ 06/13(水)20(水)12:00
========== 日単位推移 ==========
07.0万回/日 (09972) @ 06/20(水)21(木)12:00
07.3万回/日 (09979) @ 06/21(木)22(金)12:00
07.1万回/日 (09986) @ 06/22(金)23(土)12:00
10.4万回/日 (09996) @ 06/23(土)24(日)12:00
20.9万回/日 (10017) @ 06/24(日)25(月)12:00
08.8万回/日 (10026) @ 06/25(月)26(火)12:00

06/23(土)正午から1億回到達までの詳細
09.3万回/日 (09988) @ 06/23(土)12:00-18:05
17.1万回/日 (09990) @ 06/23(土)18:05-20:00
13.7万回/日 (09992) @ 06/23(土)20:00-24:00
08.7万回/日 (09996) @ 06/24(日)00:00-12:00
15.8万回/日 (10000) @ 06/24(日)12:00-17:28


ところが、土曜午後に入り、1億回目前ということで注目が集まったのか増加速度が上昇、正午から午後6時で9.3万回/日となり、大台まであと12万回に迫ります。

ただ、このレベルまでのスピードアップならば、少し早まって、25日(月)の未明くらいかなと思っていました。


しかし、午後6時を過ぎた頃から、数字が凄まじい勢いで増えていく気がして、念のため午後8時までの速度を測ってみると、何と17.1万回/日に急加速している。

追い風となる出来事があったのだろうか?と調べると、午後6時からフジテレビで放送された『MUSIC FAIR』で、新曲「知らないんでしょ?」を披露した平井堅さんが、曲前トークにおいて、平手友梨奈の話をしている。

昨年12月の『FNS歌謡祭』、彼が「ノンフィクション」を披露したとき、コラボダンサーとしてステージに登場し、徐々に追い詰められていく少女の心情を、切なく激しく表現した平手友梨奈のパフォーマンスに衝撃を受け、学校生活を巡るこういった世界観を歌ってみたいと、作ったのが、今回の「知らないんでしょ?」とのこと。


平手友梨奈のあのパフォーマンスに対する最高の賛辞で、当然、平井堅さんのファンを始め、少なからぬ視聴者が、FNSにおける「ノンフィクション」のステージをネットで検索し、そこから、欅坂46の作品、とくに最大のヒット曲である「サイレントマジョリティー」MVに辿り着いたと推測できます。

その後、「ノンフィクション」はiTunes Storeトップソングの200位圏内に登場、さらに、サイマジョMVの再生数は1億回目前に、想像以上のレベルまで急加速し、平手友梨奈の誕生日まであと6時間半の時点で、1億再生の快挙を成し遂げたわけです。

当初、ぴったり誕生日に達成なら、素晴らしいとの声もあったけど、日曜に到達したことで、多くのメディアが翌月曜に入ってから記事を発信する結果となり、タイムリーなプレゼントになったんじゃないでしょうか。


最近、米津玄師が、DAOKOとのコラボ「打上花火」、そして「Lemon」と、短期間で1億回に到達するMVを連発していて、実は案外、簡単に出来るんじゃないかと錯覚しそうになりますが(笑)、やはり、この数字は並大抵ではない。

実際、AKB48G、乃木坂46、欅坂46は、表題だけで合計100曲以上をリリースしている筈ですが、現在までにMVが1億再生に辿り着いたのは、「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」、そして今回の「サイレントマジョリティー」の3曲しかない。

邦楽全体を見渡しても、1億再生のMVは十数曲くらいのようで、とんでもない快挙だと言えるでしょう。


気になるのは、「サイレントマジョリティー」以外の乃木坂・欅坂のMVで、今後、再生回数が1億に届きそうな作品があるかどうかです。

この辺を考えるため、まず、欅坂デビュー曲MVの再生数が辿った道のりを振り返っておきます。

(表2)「サイレントマジョリティー」MV再生回数の1千万ごとの大台到達日程

凡例
累計再生回数 @ 到達日のMV公開後経過日数 前大台からの平均増加速度(到達日の速度) [公開起点からの平均増加速度] 到達日の日付

#「1千万回」は端数なしのジャスト1千万回
#「MV公開後経過日数」は、公開初日を「1D」として順に数えたもの
#「前大台からの平均増加速度」は、例えば、8千万回であれば、7千万回から8千万回までの平均速度
#「公開起点からの平均増加速度」は、例えば、8千万回であれば、0回から8千万回までの平均速度
#「増加速度」は「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「←」は、前大台からその大台までの間に起こった出来事を示している

(公開起点) 2016/03/16(水)12:00
1千万回 @ 048D 21.2(29.7)万回/日 [21.2] 2016/05/02(月)
2千万回 @ 122D 13.6(08.1)万回/日 [16.6] 2016/07/15(金)
3千万回 @ 227D 09.5(09.8)万回/日 [13.2] 2016/10/28(金)
4千万回 @ 303D 13.3(20.7)万回/日 [13.3] 2017/01/12(木)←初出場の紅白で披露
5千万回 @ 356D 18.8(14.0)万回/日 [14.1] 2017/03/06(月)
6千万回 @ 430D 13.5(10.8)万回/日 [14.0] 2017/05/19(金)
7千万回 @ 511D 12.3(10.4)万回/日 [13.7] 2017/08/08(火)
8千万回 @ 610D 10.2(09.7)万回/日 [13.1] 2017/11/15(水)
9千万回 @ 702D 10.9(10.2)万回/日 [12.8] 2018/02/15(木)←2回目紅白で「不協和音」披露
10千万回 @ 831D 7.7(16.9)万回/日 [12.0] 2018/06/24(日)


最初の1千万回は21.2万回/日、2千万回までの次の1千万回が13.6万回/日、さらに次は9.5万回/日と、3千万回までは、平均増加速度が徐々に減少している。

MV公開から時間が経つと、多くの人が一通り鑑賞し終わるので、積み上げスピードが鈍っていくのは当たり前のことです。

しかし、もし3千万回以降も、この漸減パターンで進んでいたら、「サイレントマジョリティー」の1億再生はなかったかもしれない。


現実には、3千万回から4千万回で、平均増加速度が13.3万回/日にアップ、さらに、次の1千万回は18.8万回/日までペースが上昇していく。

理由としては、やはり、欅坂46がNHK紅白歌合戦に、デビュー僅か8ヶ月で初出場を果たし、「サイレントマジョリティー」を披露したことが大きかったと思います。

同じ紅白には、再集結した「THE YELLOW MONKEY」が初出場しており、楽屋廊下からのカジュアルなトークコーナーで、ボーカルの吉井和哉氏が、自分で購入したCDを見せながら欅坂の音楽が気に入っていると発言。

他のアーティストによる、こういった評価の声が、「サイレントマジョリティー」への注目度を高め、3〜5千万回の期間、MV再生数の増加速度を反転上昇させていった。

欅坂46は、「二人セゾン」や「不協和音」など、その後も高いMV人気を誇る楽曲を次々リリース、それらが相互に連動する中、中心的存在である「サイレントマジョリティー」MVは、5千万回から9千万回まで、10万回/日を越える平均速度を維持します。


9千万回到達は今年の2月半ばですが、それから1億回までの平均速度は7.7万回/日で、過去もっとも遅いスピードにまで減速。

後で示すように、2月下旬は、「サイレントマジョリティー」が、iTunes Store トップソングの200位圏外を初めて喫した時期で、9千万回以降は、動画だけでなく、配信においても、人気に陰りが見えてきます。

1億再生の達成は、長らく続いた「サイレントマジョリティー」の楽曲人気が一区切りして、いよいよ本格的に「次」を模索すべき時代に入りつつある、そんな頃に起こった出来事だと言えます。


では、「サイレントマジョリティー」の人気を受け継ぎ、MV再生数が1億を狙えそうな楽曲はあるんでしょうか。

(表3) 欅坂46楽曲MVの最新再生数と1億回到達予測

凡例
対象日終わりの累計再生回数 @ MV公開後経過日数 前大台からの平均増加速度(対象日の速度) [公開起点からの平均増加速度] → 1億回到達予測日 収録シングルの番号_曲名

#「対象日」は、2018年6月25日(月)
#「再生回数」は「千万回」単位で、小数点以下3桁目を四捨五入
#「前大台からの増加速度」は、例えば、現在の累計が5.17千万回であれば、5千万回からの平均増加速度
#「速度」は「万回/日」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「1億回到達予測日」は、「前大台からの平均増加速度」で進んだとして計算
#「収録シングルの番号」に続く「*」はカップリング曲の意
# 再生回数が1千万を越えている楽曲のみ掲載

5.17千万回 @ 460D 4.9(5.5)万回/日 [11.3] → 2021/03/06(土) 4th_不協和音
4.04千万回 @ 586D 2.8(2.7)万回/日 [06.9] → 2024/05/24(金) 3rd_二人セゾン
2.47千万回 @ 266D 4.0(2.4)万回/日 [09.3] → 2023/08/03(木) 5th_風に吹かれても
2.42千万回 @ 714D 2.1(1.3)万回/日 [03.4] → 2028/06/27(火) 2nd_世界には愛しかない
2.42千万回 @ 132D 8.0(5.2)万回/日 [18.4] → 2021/01/24(日) 6th_ガラスを割れ!
1.68千万回 @ 706D 2.0(0.9)万回/日 [02.4] → 2029/11/02(金) 2nd*_語るなら未来を…
1.57千万回 @ 355D 2.9(1.8)万回/日 [04.4] → 2026/06/19(金) 4th*_エキセントリック


「サイレントマジョリティー」以外の楽曲で、現在、もっともMVの累計再生回数が大きいのは「不協和音」の5.17千万回です。

(表2)が示すように、5〜6千万回におけるデビュー曲MVの平均速度は13.5万回/日で、4th表題曲MVの4.9万回/日は、かなり低い印象があって、確かに、このペースで進むと、1億再生は計算上2021/03/06(土)と予測される。

東京オリンピックの翌年ですが、そもそも、そんな長期間、4.9万回/日を維持できるかどうかが分からない。

公開起点からの平均速度は11.3万回/日で、「サイレントマジョリティー」5千万回における14.1万回/日より少し遅い程度で、ここまでの積み上げは、1億を狙うペースに乗っている感があるけど、現在の速度を反転上昇させないと、なかなか見通しが立たない状況です。


同じことが、最新曲「ガラスを割れ!」にも言えます。

公開起点からの平均速度18.4万回/日は、2〜3千万回の累計を考えると、むしろ「サイレントマジョリティー」より速いペースで進んでいる。

しかし、2〜3千万回の半ばで前大台からの平均速度が8.0万回/日、しかも現時点での速度は5.2万回/日まで下がっていて、1億回を視野に入れるには、デビュー曲と同様に、どこかで大幅な反転上昇が不可欠になる。


やはり、各1千万回において、10万回/日以上の平均速度をキープすることが重要で、それが出来ない場合は、爆発的な加速が必要になってくる。

(表4) 乃木坂46楽曲MVの最新再生数と1億回到達予測

凡例
対象日終わりの累計再生回数 @ MV公開後経過日数 前大台からの平均増加速度(対象日の速度) [公開起点からの平均速度] → 1億回到達予測日 収録シングルの番号_曲名

# 表記法は(表3)と同じ
#「Ab」はアルバム収録曲の意

3.82千万回 @ 481D 5.5(3.3)万回/日 [07.9] → 2021/07/30(金) 17th_インフルエンサー
2.15千万回 @ 718D 2.2(1.9)万回/日 [03.0] → 2028/05/16(火) 15th_裸足でSummer
1.72千万回 @ 613D 1.6(0.6)万回/日 [02.8] → 2032/11/22(月) 16th_サヨナラの意味
1.32千万回 @ 278D 2.5(1.6)万回/日 [04.8] → 2027/10/25(月) 19th_いつかできるから今日できる
1.19千万回 @ 081D 7.2(5.3)万回/日 [14.8] → 2021/11/03(水) 20th_シンクロニシティ
1.02千万回 @ 719D 0.9(0.7)万回/日 [01.4] → 2046/04/22(日) 2ndAb_きっかけ
0.91千万回 @ 340D 2.7(0.4)万回/日 [02.7] → 2027/10/23(土) 18th_逃げ水


乃木坂のMVで1億再生の可能性があるとすれば、「インフルエンサー」と「シンクロニシティ」ですが、いづれも前大台からの平均増加速度は10万回/日を下回り、また現在の速度はそれよりさらに低く、減速傾向が懸念される。

欅坂のMV作品群以上に1億再生は厳しく、状況を打破するためには、新選抜、新曲による大きな音楽的ブレイクが欲しいところです。


次は、動画人気との関係性がしばしば指摘される、配信人気の変遷を紹介します。

(表5) iTunes Store トップソングにおける「サイレントマジョリティー」の各年度ごと順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (50位以内/200位以内日数/配信日数; 最高順位) 対象期間

# 上記の A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「2016/04/06」は配信開始日

33-22-24-33-47 / 096-15-00 [00] (159/270日/270; 01位) 2016年 [04/06〜12/31]
14-18-22-20-36 / 185-69-01 [00] (110/365日/365; 04位) 2017年 [01/01〜12/31]
00-00-02-06-07 / 031-62-36 [32] (015/144日/176; 27位) 2018年 [01/01〜06/25]


一目瞭然ですが、今年に入って、「サイレントマジョリティー」のトップソング順位は急激に下降、そして、2016年と17年には一度もなかった200位圏外を、2月22日(木)に初めて喫し、以降、現在までに32日間経験しています。

まあ、2年近くに渡って高い人気を維持してきた曲が、そろそろ一つの区切りを迎えつつあるのだと思います。

この曲の凄いところは、トップソングの51位から100位までの順位帯に、非常に長く留まったことで、2017年には、一年の半分以上、185日もここに滞在している。

MVが1億回も視聴されたことと、長期に粘り強くダウンロードされ続けたことは、ヒット曲というコインの裏表のようなもので、この曲が幅広い層に受け入れられ、新規ファンを次々と誕生させてきたことを示しているのだと思います。


しかし、「サイレントマジョリティー」がトップソングの200位圏外へ去りつつあることは、単に、その一曲に止まらない影響があるかもしれない。

欅坂の楽曲群は、表題曲すべてに、平手友梨奈センター、TAKAHIRO氏振り付けという共通項があるためか、お互い強い連動性を持っていて、その牽引車が「サイレントマジョリティー」だった。


例えば、以下の表に示した、昨年の5月下旬頃のランキングを眺めると、最新曲「不協和音」と「サイレントマジョリティー」が刺激し合うように近い順位を辿り、6月2日(金)におけるように、何かの切っ掛けで反転上昇すると、もう一つの曲「二人セゾン」の順位までがアップし、3曲が同時に200位圏内に入っている日数がどんどん伸びていく。

(表6) iTunes Store トップソングにおける欅坂46楽曲の順位推移

凡例
日付 : 各曲の順位

#「000」は200位圏外
# 該当期間中に一度も200位圏内に入らなかった曲は載せていない

2017年
不協和音-二人セゾン-サイレントマジョリティー
05/22(月) : 067-144-075
05/23(火) : 111-199-120
05/24(水) : 125-000-132
05/25(木) : 108-190-119
05/26(金) : 100-000-102
05/27(土) : 087-182-071
05/28(日) : 083-159-076
05/29(月) : 075-151-067
05/30(火) : 087-138-090
05/31(水) : 079-180-075
06/01(木) : 083-185-074
06/02(金) : 064-123-037
06/03(土) : 056-107-037
06/04(日) : 055-090-038

2018年
ガラスを割れ!-風に吹かれても-サイレントマジョリティー
05/21(月) : 053-193-147
05/22(火) : 071-000-185
05/23(水) : 077-000-171
05/24(木) : 081-000-173
05/25(金) : 078-000-000
05/26(土) : 083-000-182
05/27(日) : 087-000-192
05/28(月) : 082-000-000
05/29(火) : 109-000-000
05/30(水) : 118-000-000
05/31(木) : 102-000-000
06/01(金) : 102-000-000
06/02(土) : 085-000-000
06/03(日) : 082-000-000


人気曲の特徴は、メディアやネットを介して話題になると、すぐにiTunesトップソングの順位がアップすることで、「サイレントマジョリティー」は、何度も反転上昇を繰り返しながら、他の楽曲をも引き上げていった経緯がある。

ところが、上表後半のように、今年のぼぼ同じ時期では、牽引車だったデビュー曲が200位圏外に去ることが多く、前作「風に吹かれても」も圏外となり、最新曲である「ガラスを割れ!」1曲のみが圏内に留まっている状態が頻発し、これまで欅坂の特徴だった、複数曲の同時ランクインが徐々に少なくなっていく。

iTunes Store のランキング表に、曲名とグループ名が載っていること自体が大きな宣伝になるので、最新曲だけがランクインする状況が続くと、欅坂の音楽的存在感が低下する懸念があります。


(表5)で指摘したように、51位〜100位の順位帯に粘り強く留まることは、MV1億再生の必要条件に思えますが、牽引車がいなくなると、表題曲が200位圏内へのランクイン日数を伸ばしづらくなる。

(表7) iTunes Store トップソングにおける欅坂46表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (50位以内/200位以内日数/配信日数; 最高順位^現在順位) 対象期間

# 上記の A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 2018年6月25日(火)までのデータ
#「200外」は200位圏外

19-19-12-11-06 / 027-17-00 [000] (067/111日/111; 2位^113位) ガラスを割れ!
17-27-26-15-11 / 044-30-28 [046] (096/198日/244; 1位^200外) 風に吹かれても
20-11-08-09-14 / 094-88-76 [127] (062/320日/447; 1位^200外) 不協和音
12-16-22-19-09 / 069-59-53 [314] (078/259日/573; 2位^200外) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 029-67-33 [542] (014/143日/685; 3位^200外) 世界には愛しかない
47-40-48-59-90 / 312-146-37 [32] (284/779日/811; 1位^156位) サイレントマジョリティー


MVの1億再生だけでなく、「サイレントマジョリティー」がiTunesトップソングで叩き出した、TOP50入り284日、51位〜100位順位帯312日、200位圏内779日という記録を越えるのは相当に難しい気がする。

やはり、新しい「次」を生み出す時期に、差し掛かってきたのだと思います。


「サイレントマジョリティー」の楽曲人気低下は、乃木坂にも影響を与える可能性があります。

(表8) iTunes Store トップソングにおける「サイレントマジョリティー」と「インフルエンサー」の順位推移

凡例
日付 : 各曲の順位

#「000」は200位圏外
# 該当期間中に一度も200位圏内に入らなかった曲は載せていない

2017年
サイレントマジョリティー-インフルエンサー
07/31(月) : 070-078
08/01(火) : 086-112
08/02(水) : 106-119
08/03(木) : 119-102
08/04(金) : 105-106
08/05(土) : 093-098
08/06(日) : 084-098
08/07(月) : 088-112
08/08(火) : 106-111
08/09(水) : 111-120
08/10(木) : 101-105
08/11(金) : 099-109
08/12(土) : 072-110
08/13(日) : 087-118

2018年
サイレントマジョリティー-インフルエンサー
05/21(月) : 147-153
05/22(火) : 185-151
05/23(水) : 171-172
05/24(木) : 173-184
05/25(金) : 000-000
05/26(土) : 182-162
05/27(日) : 192-189
05/28(月) : 000-000
05/29(火) : 000-000
05/30(水) : 000-000
05/31(木) : 000-000
06/01(金) : 000-000
06/02(土) : 000-000
06/03(日) : 000-000


上表前半は、昨年8月上旬ころの二つの曲のランキングですが、似たような順位、しかも「サイレントマジョリティー」が「インフルエンサー」より少し上位で推移しているのが分かります。

これこそが iTunesトップソングでよく見かける典型的なパターンで、「サイレントマジョリティー」は、同じくパンチの効いたダンス曲である「インフルエンサー」の楽曲人気を牽引してきた節がある。

実際、上表後半の200位圏外へ去るタイミングは、二つの曲でぴったり一致しています。


「サイレントマジョリティー」MVを視聴すると、リンク欄に「インフルエンサー」MVが出てくるので、その流れで乃木坂の作品をも鑑賞する人が多かったんじゃないかと思います。

そして、曲を気に入った人が、iTunes Store などの配信サイトへ行き、サイマジョをダウンロードした人が、かなりの高確率で、インフルも購入した。

そう考えると、(表8)が示すような、楽曲指標の連動性が上手く説明できます。

もし、「インフルエンサー」楽曲人気の背景に、「サイレントマジョリティー」の強力な支えがあったのだとすれば、今後、その支えを期待できなくなるのは、相当に厳しいことじゃないでしょうか。


先日、Billboard JAPAN は、2018年上半期における「TOP ARTIST」上位20組を発表しました。

その中に、ちょっと興味深いデータが入っていたので、紹介しておきます。

(表9) Billboard JAPAN「TOP ARTIST」における欅坂46、乃木坂46、AKB48のランキング

凡例
総合順位 各項目の順位 グループ名

#「各項目」は以下の通り
P : パッケージ (CDセールス)
D : ダウンロード (有料配信)
S : ストリーミング (定額聴き放題サービス)
R : 全国のAM/FM放送回数 (エアプレイ)
L : PCによるCD読取数 (ルックアップ)
T : アーティスト&楽曲を両方ツイートした数
M : 国内においての動画再生回数
#「00」は100位圏外

4位 P05/D10/S03/R85/L04/T06/M05 欅坂46
6位 P02/D15/S14/R95/L07/T08/M20 乃木坂46
7位 P01/D00/S65/R00/L40/T12/M12 AKB48

欅坂の特徴は、ダウンロード、ストリーミング、ツイート、動画と、デジタル部門が非常に強いことで、乃木坂が順位で上回っている項目はありません。

また、パッケージは5位で、乃木坂の2位より低いのに、ルックアップが4位と、乃木坂の7位を上回っている。

おそらく、CDレンタル回数が多く、よく利用すると言われる若年層の人気を反映しているのだと思います。

AKB48は、総合こそ7位ですが、ダウンロードとストリーミングが弱く、ルックアップも低い順であることから、より年齢の高いファンが、圧倒的なCDセールスによって「音楽人気」を支えている現状が浮き彫りになっています。


ところで、興味深いと言うのは、国内動画再生回数が、乃木坂が20位であるのに対して、AKB48は12位と、それを上回っていることです。

2018年の上半期にリリースしたシングルは、乃木坂46が「シンクロニシティ」、AKB48は「ジャーバージャ」で、両者を比べると、YouTubeの再生回数も、Hot100「国内動画再生回数」の順位推移も、乃木坂の方がかなりに上回っています。

(表10) 「シンクロニシティ」と「ジャーバージャ」の動画人気

Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数(M)」順位
100位圏内入り回数 最高順位 @ MV公開後経過週数(W) 曲名
(M) 11回 03位 @ 11W シンクロニシティ
(M) 02回 39位 @ 16W ジャーバージャ

公開12週目(W)のYouTube再生回数
その週の平均増加速度 (週終わり累計) @ MV公開後経過週数 曲名
6.2万回/日 (1186万回) @ 12W シンクロニシティ
1.0万回/日 (0334万回) @ 12W ジャーバージャ

では、なぜ上半期アーティスト別ランキングの動画部門で、乃木坂46はAKB48を下回ったんでしょうか?


多分、AKB48は「恋するフォーチュンクッキー」など過去曲の人気MVが、今でもコンスタントに視聴され、Hot100の総合100位には登場しないものの、「国内動画再生回数」では、頻繁に100位圏内にランクインしているからだと思います。

乃木坂は「制服のマネキン」「君の名は希望」「ガールズルール」といった過去の人気MVをすべてショートバージョンにしているため、トータルの再生回数は、フルバージョンを公開している「裸足でSummer」以降の表題曲MVで勝負するしかない。

その層の薄さが、AKB48を下回る順位となって表れているのだと思います。


まあ、順位はともかく、もし、「制服のマネキン」MVだけでもフルバージョン公開を続けていたら、それを支えに、乃木坂は、もっと楽曲人気を伸ばせたかもしれない。

「サイレントマジョリティー」時代が終わりつつある今、「シャキイズム」「指望遠鏡」「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」「無口なライオン」などなど、表題からCWまで、名作MVで溢れている感のある過去の楽曲群が、懐かしく思い出されます(笑)。

多くの人に、これらをショートではなく、フルで見せることができれば、乃木坂の音楽的存在感は、数段アップする気がしますが、運営にとっては、さほど興味のない話なのかもしれません。


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// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

白石麻衣の「卒業」は、本人自身が適切な時期を常に探っている筈で、今日明日に発表があっても驚かない。確かに、4期加入の可能性がある今夏は良いタイミングかもしれない。ただ、ライブでの発表は観客の安全面から避ける気がする。生駒里奈同様、メディア報道からのブログ更新は現実的な選択肢の一つ
5:03 - 2018年6月10日

欅坂46「二人セゾン」MVが今日6月10日未明、公開571日目(D)に4千万再生を達成。「サイレントマジョリティー」303D、「不協和音」311 Dに次ぐ3曲目。乃木坂に4千万回超えのMVはなく「インフルエンサー」3.8千万回が現在の最高。次の大台予定はサイマジョの1億回で、7万回/日を維持すれば6月下旬の見込み
7:30 - 2018年6月10日

乃木坂運営の警告記事、「私的エリアでのストーカー行為」の具体的内容が気になるが、最近、白石麻衣への脅迫事件といい、メンバーが恐怖を感じる出来事が頻発しているのかもしれない。不安軽減のためにも、握手会は、規模を縮小するか、スタッフを増やすかして、レギュレーションを強化すべきだと思う
0:01 - 2018年6月11日

卒業ラッシュ、文春スクープ、脅迫、ストーカー、握手会のカオス化。最近、頭の痛い話が週ごとに増えていく感がある。ここに白石麻衣の卒業発表と西野七瀬の立ち位置という不安定要素が加わり、サイマジョ時代の終焉も影を落とす。21st選抜はいっそ岩本蓮加センターの福神総若手化で人心一新すべきかも
17:53 - 2018年6月11日

米津玄師「Lemon」MVが昨日深夜に1億再生達成。「アイネクライネ」、DAOKOとの「打上花火」に次ぐ3作目。今回は2月27日(火)の公開から3ヶ月半、105日目(D)の到達で、1日平均95万回の速度で進んだ計算。最近、人気曲でMV再生数の加速化が顕著。乃木坂もより時間を掛けた作品で、時代の変化に対応したい
8:35 - 2018年6月12日

昨夜の『乃木坂工事中』が21枚目シングルの8月8日(水)発売を告知。公式サイトにはまだ情報が見当たらない笑。日程を予想すると、表題曲MV公開は通例発売3週前で7月18(水)〜20日(金)。選抜発表は6月24日(日)なら前作と同じ6週+3日前も、予告なしで、MV公開前の7月1日(日)、8日(日)、15日(日)の可能性
7:56 - 2018年6月18日

AKB48「総選挙」フジテレビ生中継番組の視聴率が判明。関東地区の平均は第1部(19:00-20:51)が5.7%、第2部(20:51-21:24)は11.0%。瞬間最高は13.8%で、宮脇咲良の3位が発表された20:59の数字。1位発表時でないのは珍しい。平均、瞬間ともに、少なくとも14年以降最低で、一般関心度の低落傾向を止められず
12:37 - 2018年6月18日

AKB48「総選挙」生中継視聴率
平均
'14 : 16.2% @ 19:00 - 21:22
'15 : 13.2% @ 19:00 - 21:54
'16 : 10.7% @ 19:00 - 21:24
'17 : 07.8% @ 19:00 - 21:24
'18 : 06.9% @ 19:00 - 21:24
瞬間最高
'14:28.7% @ 21:04
'15:23.4% @ 21:43
'16 : 19.9% @ 21:10
'17 : 16.2% @ 20:57
'18 : 13.8% @ 20:59
12:38 - 2018年6月18日

昨夜生放送のCSフジ『プロ野球ニュース』、2回目出演の衛藤美彩が、前回のド緊張MCとは打って変わり、和やかに番組を進めていて、適応力の高さに驚いた。とくに「今日のホームラン」入り前の素振り付きコールなど、キュートな感じが良かった。本来は妹キャラなので、柔らかい可愛さが人気を呼ぶと思う
14:09 - 2018年6月19日

けやき坂46が動画と配信でここまで高い数字を出すとは、正直予想しなかった。武道館ライブが急遽回ってきて大変だったと思うけど、チャンスを生かして、今年一番飛躍したアイドルになりつつある。欅坂以上に若い乃木坂という雰囲気があり、世代交代の進まない本家から、今後ファンが流れるかもしれない
13:56 - 2018年6月21日

『セーラームーン』を観た方の感想が非常に楽しそうで、ちょっと羨ましい。『リボンの騎士』のように、動きのある芝居はウケが良いのかも。確かに、CSで観た『三人姉妹』は重厚すぎて、時々踊ったらどうかと思った。観劇予定の『半神』は、派手なアクションはなさそうで、桜井玲香の情念に期待している
19:30 - 2018年6月22日

桜井玲香の主演舞台『半神』は、オリジナルが萩尾望都と野田秀樹の共同脚本によるものだそう。夢の遊民社の舞台なので、結合双生児の主人公はともかく、他のキャラには動きがあるかも。ただ、今回の演出は劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁氏。彼の解釈次第で芝居が大きく変わる筈で、全然予想がつかない
0:54 - 2018年6月23日

欅坂46「サイレントマジョリティー」MVが、公開831日目(D)、2018年6月24日(日)17時24分頃に1億再生を達成。坂道では初めての快挙。7万回/日前後で推移していた再生数増加速度が、昨日午後から急上昇、今日正午以降は15.8万回/日で進み、明日17歳の誕生日を迎える平手友梨奈に大きなプレゼントとなった
17:44 - 2018年6月24日


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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