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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

dNogi 〜 中元・万理華の東京ドーム涙の記憶、乃木坂「きっかけ」iTunesトップソング58位浮上 [06Mar18#2]

2018-03-06 19:45:00 | 芸能

3月5日(月)の iTunes Store トップソングにおいて、乃木坂2ndアルバム「それぞれの椅子」のリード曲である「きっかけ」が、58位という高い順位で、久しぶりの200位圏内復帰です。

58位というのは、「風に吹かれても」の83位を越える、現時点の坂道曲でもっとも高い順位で、そんな上位に一気に来るかなあ?という疑問があって、前日、4日(日)のランクインを自分が見逃したんじゃないかと、ちょっと気になっています(笑)。

ただ、仮に1日早く圏内入りしていたとしても、「きっかけ」の再登場は、相当に久しぶりのことで、曲名を見たとき、「やさしさとは」と同じく、「おお〜!」と唸ってしまった。

(表1) iTunes Store トップソングにおける乃木坂楽曲の直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
190→000→000→188→157→174→132 : インフルエンサー
000→000→000→000→000→146→095 : サヨナラの意味
128→187→000→000→000→000→000 : やさしさとは
000→000→000→000→000→000→058 : きっかけ

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない
#「000」は200位圏外


「きっかけ」が、ここまで高い順位に浮上したのは、間違いなく、4日(日)深夜に放送された『乃木坂工事中』の「ベストソング」企画において、ファン投票で2位に選ばれたことが「きっかけ」だと思います。

この曲が200位圏外に去ったのは、発売10週目(W)の2016年7月30日(土)ですが、実は、昨年の11月27日(月)に、1日だけ圏内に姿を現している

(表2) iTunes Store トップソングにおける「きっかけ」の200位圏内復帰

0-0-0-0-0 / 2-3-2 [0] : 08W '16/07/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 09W '16/07/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 10W '16/07/25(月)31(日) ※ 192位 @ 067D_07/30(土)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 11W '16/08/01(月)07(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 79W '17/11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 80W '17/11/27(月)03(日) ※ 176位 @ 552D_11/27(月)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 81W '17/12/04(月)10(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 93W '18/02/26(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 94W '18/03/05(月)11(日) ※ 058位 @ 650D_03/05(月)

# A-B-C-D-E / F-G-H [Z]
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)


2017年11月27日(月)における「きっかけ」1日復帰の理由が知りたくて、あれこれ調べてみると、前日26日(日)深夜放送の『乃木坂工事中』で、11月7日(火)、8日(水)に開催された『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL! 東京ドーム公演』の舞台裏潜入レポートが流れていました。

その中でとくに心を奪われるのが、千秋楽Wアンコール、「きっかけ」をメンバー全員で歌っている場面、東京ドームのステージ真ん中で、目をつぶって涙を堪えようとしても、ぽろぽろ涙が溢れてくる伊藤万理華と、彼女に寄り添うように佇む中元日芽香。

もうすぐ「卒業」してゆく二人のメンバーに、背後から他のメンバーが近づき、生駒里奈がまりっかの肩を抱いて声を掛け、振り返って、みんなに集まるよう手招きをする。


生田絵梨花は、中三トリオとして仲の良かったひめたんを、感極まって号泣しながら背中から抱きしめる。

多くのメンバーが二人を取り囲む中、まりっかはもう涙を止めることもせず、顔をくしゃくしゃにしながら前を向き、ひめたんは笑顔とも泣き顔ともつかない表情で、周りを向いて「ありがとう!ありがとう!」と叫んでいる。

2017年乃木坂のおそらく、もっとも感動的なシーンの一つだったんじゃないかと思います。


ただ、当時、テレビでこのシーンを観たときは、二人はまだ、やがて「卒業」してゆく現役メンバーだった。

実際、この後も、12月下旬まで公式ブログの更新は続き、また、伊藤万理華は『NOGIBINGO!』出演などテレビ露出もあり、本当の最後は、12月22日(金)の『MUSIC STATION SUPERLIVE 2017』における「インフルエンサー」の生放送ステージだった。

そして、ひめたんもまりっかも、あと少しではあるけど、まだ乃木坂にいて、本当のお別れは先のことという、儚い「安心感」があった。


3月4日(日)の『乃木坂工事中』で、「きっかけ」の2位が発表されたとき、東京ドーム千秋楽のWアンコールで、二人が佇む姿は、ほんのちょっとしか流れませんでした。

ただ、井上小百合が、当時を振り返って、「きっかけ」にまつわるエピソードを紹介しています。

万理華が一番好きな曲って
ずっと言ってたんですよ

しかし、リハーサルで渡されたセットリストには「きっかけ」が入っておらず、

万理華がずっと
私、「きっかけ」歌いたいのになあ
って言ってた

ところが、我々が知っているように、最後の最後、アンコールで曲が変わり、これは本当に嬉しかったと、その時の気持ちをまざまざと思い出したのか、やや声を詰まらせながら、さゆにゃんが述べていました。


11月26日に『乃木坂工事中』で放映されたときは、「やがて「卒業」してゆく現役メンバー」だった中元日芽香と伊藤万理華が、今回の3月4日には、「もう二度と会えないかもしれない「卒業」メンバー」に変わってしまった。

東京ドーム千秋楽で、二人が流した涙が、今となっては、違う意味を帯びてきて、記憶の彼方から現れ、我々の心を以前より、ずっと強く揺さぶっていく。

スタンダールは「恋愛論」(1822)において、ザルツブルクの岩塩坑に投げ込んだ木の小枝が、2、3ヶ月すると、塩の結晶をまとって、ダイヤモンドのようにキラキラ輝く姿に変化する現象を例に、相手をより美しい存在にしてゆく恋愛心理を指摘していますが、とくに、相手に会えないという条件は、より一層スピーデイに結晶を成長させるのかもしれない(笑)。


東京ドーム公演千秋楽の最後に、「卒業」してゆくひめたんとまりっかが、みんなと一緒に「きっかけ」を歌い、至る所で涙が溢れているシーンは、11月末の時点では、まだ「これからやって来るだろう未来への漠たる不安」に留まっていて、それゆえiTunesトップソングの200位圏内復帰も176位の1日で終わった。

しかし、3月初めにおいて、そのシーンは、いよいよ「戻ることも変えることも決して出来ない過去への切ない憧憬」となり、観る人の心を激しく揺さぶり、テーマソングとも言える「きっかけ」を、58位という高い位置にまで一気に押し上げていった。

この考察がどこまで妥当なのかは分かりませんが、「卒業」した橋本奈々未がセンターを務めた「サヨナラの意味」と「やさしさとは」と併せて、「記憶」の持つ力に、あれこれ思いを巡らせたくなるトップソング圏内復帰が続いています。


同時に、iTunesトップアルバムにおいても、乃木坂がリリースしたアルバムが、アンダーアルバムも含めて、4作すべてが200位圏内にランクインしています。

(表3) iTunes Store トップアルバムにおける乃木坂アルバムの直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
143→142→000→000→000→121→054 : 透明な色 (コンプリート・マイ・アルバム)
000→000→000→000→000→148→070 : それぞれの椅子 (Special Edition)
145→000→154→193→000→160→082 : 生まれてから初めて見た夢 (Complete Edition)
150→000→000→000→000→000→192 : 僕だけの君 〜Unedr Super Best〜 (コンプリート・マイ・アルバム)

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# 200位圏内・圏外関係なく、四つのアルバムの代表的一括パッケージの順位を載せている


アルバム4作が、すべて200位圏外という状態は割と見かけますが(笑)、すべて圏内は案外稀です。

しかも「透明な色」が54位と60位を越えたのは、私がデータを取り始めた2016年5月4日(水)以来、2016年5月28日(土)の52位、2017年7月3日(月)の59位に続く、たった3回目で、驚くほど上位に入ったという印象を受けています。

「サヨナラの意味」や「きっかけ」は、今はいないメンバーが躍動していた、甘く切ない日々を、乃木坂ファンにまざまざと想い出させのかもしれません。


最後に、欅坂の最新状況を紹介しておきます。

坂道C/W曲で最長の200位圏内ランクイン日数を誇る「避雷針」が順位を上げていて、さらに数字を伸ばしそうです。

(表4) iTunes Store トップソングにおける欅坂楽曲の直近7日間の順位推移

001→002→003→004→005→006→007 : 日数目盛り
----------------------------------------------------
116→104→107→125→112→087→083 : 風に吹かれても
171→154→120→139→126→126→136 : 不協和音
168→161→113→146→135→106→110 : サイレントマジョリティー
000→000→000→000→000→176→155 : 避雷針

日付
02/27(火)→28(水)→03/01(木)→02(金)→03(土)→04(日)→05(月)
# この7日間に一度も200位以内に入らなかった曲は載せていない


6枚目シングル収録曲は、おそらく今日の深夜24時から、配信が始まると思います。

最初の注目点は、表題曲「ガラスを割れ!」が1位を獲れるかと、カップリングで何曲がTOP10入りするかです。

欅坂表題曲は、上位への食い込みが抜群に良いですが、全部が1位に到達したわけではなく、「サイレントマジョリティー」「不協和音」「風に吹かれても」の3作で、「二人セゾン」は2位、「世界には愛しかない」は3位となっています。

配信開始直後の勢いは、その後の配信人気を占い上で、それなりに重要な意味を持っているようです。


(関連記事)

dNogi 〜 橋本奈々未の根強い人気、やさしさとは、サヨナラの意味がiTunesトップソング再登場 [06Mar18]


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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