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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

目指せタコのパウル君・その4 ~ 準々決勝・スペイン対パラグアイ

2010-07-03 18:43:36 | Weblog
昨日の準々決勝二試合、えらいことになりましたね。とくにウルグアイ対ガーナ。「最も効果的なハンド」?もう何と言っていいのか。ギャンにはPKを2回与えても良いんじゃないかとか、ルール自体の問題点を真剣に考えちゃいました。

とにかく、現実は小説より奇なりを地で行くような熱戦で、予想なんかしてる場合じゃないし、予想できるわけないって気持ちになります。

でも、せっかく準々決勝の三試合まで予想したので、とりあえず四試合目も予想してみます。もちろん、自信はないし、意味もないかもしれないけど(笑)。


/******************************/

// 予想
スペインが先制、パラグアイ反撃の時間帯に、カウンターでさら追加点を挙げ 2 – 0 でスペインの勝利

// とりあえず過去四試合は
得失点差と失点は、スペインが+3の2、パラグアイは+2の1。

// スペインの成績
0 – 1 スイス
2 – 0 ホンジュラス
2 – 1 チリ
1 – 0 ポルトガル

小刻みなパスを続けて相手ゴールに迫るスペインのサッカーは見ていて楽しい。高い個人技と組織力を併せ持ち、いつも優勝候補の一つに挙げられるが、意外なことに優勝経験はなく、1950年の4位が最高順位で、その後はベスト8より上に行っていない。

今大会は、最初の試合で、スイスの堅い守りに阻まれ、いきなり敗北を喫したが、その後は、徐々に地力を発揮し始め、8強入りを果たした。

総得点は5点と、スペインにしては低い印象の数字だが、失点3のホンジュラスから2点、失点1のチリから2点、そして失点0のポルトガルから1点と、堅い守備の相手をものともしない得点力はさすが。

失点2は、スイス戦で勝敗を分けた1点と、チリ戦で2 – 0 とリードした状態の1点だが、総得点1のスイス、2のチリに得点を許したディフェンスは、やや不安材料である。

それ以外の試合では失点していないが、対戦相手は、総得点0のホンジュラス、北朝鮮戦以外は得点0のポルトガルで、得点力の高いチームとの試合がまだない。その点からも、守備力にはまだ未知数の部分がある。

// パラグアイの成績
1 – 1 イタリア
2 – 0 スロバキア
0 – 0 ニュージーランド
0 – 0 日本

日本に勝って念願の8強入りを果たしたパラグアイは、ウルグアイと同じく、堅い守りを身上とするチーム。実際、失点1の成績は、ウルグアイと並んで8強の中で最高の数字である。

しかし、日本戦でも露呈したように、決定力不足は深刻。確かに、イタリアから1点、スロバキアから2点を奪っているが、いずれも失点5とディフェンスの調子が良くないチームからのもの。失点2の堅守を持つニュージーランドと日本からは、ゴールを奪っていない。

// で、結局のところ
得点力の高いスペインに対して、パラグアイは従来どおり守りをかためてくると思われるが、ポルトガルを破って波に乗るスペインの攻撃を抑え込むのは、並大抵のことではない。

また、パラグアイの決定力不足が解消する兆候は、日本戦でも見えなかった。

やはり、スペインが先制して、その後、パラグアイが攻撃に重点を移したところで、スペインがカウンターで追加点を挙げ、そのまま2 – 0で勝つと予想した。

/******************************/

オランダ対ブラジルでは、ブラジル勝利との予想は完全にはずれ。ウルグアイ対ガーナも、ウルグアイ勝利は当てましたが、試合内容はまるっきり予想と違ってました。いや、そもそも、本当にウルグアイが勝ったんでしょうか。ガーナが勝ったような気もするんですが。

さあ、今日はどうなるんでしょう。もう、何が起こっても、少々のことでは驚かないと思います。

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目指せタコのパウル君・その3. 5 ~オランダの底力とガーナの悲劇

2010-07-03 07:30:20 | Weblog
スアレス、スアレス、スアレーース!

サッカーは手を使ってもええのんかいな?

両手でボールを叩いてもええのか?なんか、ドッジボールみたいやで。

そやけど、

延長後半14分やから「退場なんて怖くない」「(ガーナの)ギャンも外すかもしれん」。

すごいな、その決断。

でも、なんでピッチサイドでガッツポーズしてはんねん?あんさん、退場でっせ(笑)。

ウルグアイ、凄すぎです。ほんで、ガーナ、口惜しいやろうな。間違いなく、お宅ら勝ってましたよ。

スアレスのハンドのやつ、1点ですよ。

はい。ええ、1点入ってましたがな。確実でっせ、あれは。


こんにちは。

オランダ対ブラジル(2-1でオランダ勝利)、ウルグアイ対ガーナ(1-1のPK戦でウルグアイ)。

当ブログの予想をはるかに超えた展開で、しかも劇的な展開で、心底しびれました。

予想と結果の答え合わせは、後日、じっくりやるとして、これだけ言わせて下さいな。

選手の皆さん、素晴らしい時間をありがとう!

ジャン・アレチボルトでした。

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目指せタコのパウル君・その3 ~ 準々決勝・アルゼンチン対ドイツ

2010-07-02 18:47:09 | Weblog
いよいよ、ドイツの天才予想屋、タコのパウル君との直接対決です。しかも、ドイツの相手がアルゼンチンという超難問。軟体動物らしい柔軟な発想を武器に、これまで予想を当て続けてきたパウル君も、今回ばかりは一時間ほど考え込んでしまったとか。

アルゼンチン対ドイツの試合と同じく、タコ対ホモサピエンスも混迷の度合いを深めていく気配が(笑)。


/******************************/

// 予想は
両チーム1点ずつ得点して延長戦に突入し、ドイツが追加点を挙げ、その後、アルゼンチンの猛攻をしのいで1 – 2 でドイツの勝利

// 根拠らしきもの
過去四試合の得失点差と失点は、アルゼンチンが+8の2、ドイツは+7の2。いずれも見事なハイスコアで、この試合は、高い決定力と堅い守備力を併せ持ったチーム同士の対決となる。そして、そのため勝敗予想はとても難しい。

// アルゼンチンの成績
1 – 0 ナイジェリア
4 – 1 韓国
2 – 0 ギリシャ
3 – 1 メキシコ

アルゼンチンは優勝2回の強豪国で、南米予選では苦労したものの、本大会に入ってからは、極めて調子が良い。過去四試合での成績も、8強の中で最も優れていると言っても過言ではない。とくに、総得点はトップの10点で、韓国戦でハットトリックを達成したイグアインを筆頭に、テベス、パレルモと得点力の高いFWがずらりと並んでいる。

しかも、今大会最高のスターと言われるメッシがアシストに回って、まだゴールを決めていないのは、マイナス要素というよりは、むしろプラス要素で、メッシの動きは、対戦国にとって不気味なことこの上ない。

失点は、韓国戦での1点とメキシコ戦の1点の計2点であるが、いずれも2点リード、あるいは3点リードの場面での失点で、危険なものではない。要所はしっかりと締める強靭なディフェンスと見ることができる。

// ドイツの成績
4 – 0 オーストラリア
0 – 1 セルビア
1 – 0 ガーナ
4 – 1 イングランド

ドイツは、W杯優勝3回を誇る世界屈指のサッカー大国だが、ここまでの道のりは、山あり谷ありで、すんなりとは行かなかった。とくに、グループリーグ二試合目のセルビア戦では、前半37分にクローゼが累積警告による退場処分を受け、その直後に、セルビアに先制点を入れられて、そのまま負けている。

その結果、ドイツ、ガーナ、セルビアが一次リーグ突破をかけて三つ巴の争いとなり、三試合目に1 – 0 でかろうじてガーナを破って、決勝トーナメント進出を果たしている。

さらに、決勝一回戦で、いきなりイングランドと対戦。前半32分までに2点を先取したものの、37分に1点を返されると、その直後、イングランドのランバートにゴールを決められた。審判のノーゴール判断で、同点を免れ、その後の追加点で勝ったものの、この誤審がなければ、試合の行方は違ったかもしれず、スコア通りの圧勝にはほど遠い。

総得点9は、アルゼンチンに次いで二位の成績ではあるが、オーストラリアとイングランドからは、それぞれ大量4点を奪う一方、セルビア戦では無得点、ガーナ戦では1点と、得点力のばらつきが大きい。

失点は、ランバートの「幻のゴール」を含めて実質3点で、数字としては低いが、そのいずれも、致命的ともいえる失点で、ディフェンスの脆弱性を露呈している。

最終的な得失点差と失点は、アルゼンチンと互角だが、内容を検討すると、今のところ、攻撃力、守備力ともに安定感の欠如が目立つ。

// で、結局のところ
危なげのないアルゼンチンと不安定要素の多いドイツ。これだけ見れば、3 – 1くらいでアルゼンチンの勝利と言いたいところである。しかし、一つ見過ごせないファクターがある。

ドイツは、オジルを筆頭に、若い選手が、試合を重ねるごとに、急速に成長している。とくに、危機に直面して、それを切り抜けた経験が、触媒の役割を果たしているように見える。

過去の大会を見ても、苦しんで勝ち上がってきたチームが、盤石の戦いを進めてきたチームを破ることは、少なくない。ワールドカップで上に行くためには、大会前の実力にプラスして、大会での成長が必要かもしれない。

そう考えると、本大会で、ピンチらしいピンチをまだ経験していないアルゼンチンと、修羅場をくぐり抜けて、数多くの「戦訓」を学んできたドイツという見方もある。

安定感の点でアルゼンチンがやや優勢ながら、ドイツの進化という要因を加味すると、1 - 1 くらいのスコアで延長に入り、ドイツが追加点を挙げて、そのまま逃げ切ると予想した。

/******************************/


タコのパウル君は、ドイツとアルゼンチンの国旗が付いた二つの水槽の前で、一時間近く様子をうかがった後に、ドイツの水槽に入った餌を食べたそうです。

飼育員によると、「接戦で延長・PKまでもつれてドイツが勝つ」という予想ではないかと。

さすがに鋭い予想ですね。というのは、前回のドイツ大会でも、準々決勝でドイツとアルゼンチンが対戦していて、1 – 1 のまま延長でも決着が付かず、PK戦の末ドイツが勝利しています。

しかも、そのときの得失点差と失点は、ドイツが+7の2、アルゼンチンが+8の2で、今回と全く同じです。歴史は繰り返すと言いますが、今回もPKまで行くんでしょうか。それともアルゼンチンが雪辱を果たすんでしょうか。

いずれにしても、この試合は、これを見なけりゃ何を見る、というくらいの好カード。正直、ブログを書きながら、「ワールドカップって、予想するものじゃなくて、見て楽しむものだよな」と、根本的な疑問が湧いてきました(笑)。


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目指せタコのパウル君・その2 ~ 準々決勝・ウルグアイ対ガーナ

2010-07-02 02:24:43 | Weblog
オランダ対ブラジルに続いて、ウルグアイ対ガーナも予想してみます。そうです、「数打ちゃ当たる」作戦です。

それから、この予想は、サッカーの素人が数的データだけを頼りに、独断と偏見と妄想を駆使して、ひねり出したものです。勿論、エースストライカーの怪我とか、司令塔の不振とか、一切考慮してないし、よく分かりません。

そのため、ホモサピエンスの予想の中でも、かなりレベルが低いので気をつけて下さい。勝負を挑んでいるのは、軟体動物のタコなので(笑)。

ホモサピエンスの優れた予想を知りたい方は、テレビ東京をつけて、前園さんのお話を聞いて下さい。

では、予想スタート。

/******************************/

// 結論から言うと
堅守のウルグアイがガーナの攻撃を抑え込み1 - 0でウルグアイ勝利

// 根拠はある・・と思う
過去四試合についての得失点差と失点は、ウルグアイが+5の1、ガーナは+1の3。これらの数字は、攻撃面でも守備面でも、ウルグアイがガーナを上回る成績を残したことを示している。

// ガーナの成績は?
1 – 0 セルビア
1 – 1 オーストラリア
0 – 1 ドイツ
2 – 1 アメリカ

ガーナはアフリカ勢ながら組織的なサッカーを身上とするチームで、堅実な守備が失点3に表れている。しかし、得点力に弱さがあり、グループリーグでは、セルビアとオーストラリアから各1点の合計2点しか取っていない。そのため、得失点差が+1と伸び悩む結果になっている。

ただ、決勝トーナメント一回戦において、失点3の守備を持つアメリカから2点を奪い勝利したことで、攻撃力に対して自信を深めているはず。もともと、身体能力の高い選手が多いので、攻撃力がさらに成長する可能性はある。

// ウルグアイは?
0 – 0 フランス
3 – 0 南アフリカ
1 – 0 メキシコ
2 – 1 韓国

南米勢の一角、ウルグアイは、パラグアイ以上の堅守を誇るチーム。グループリーグでは、前回準優勝国のフランス、開催国の南アフリカ、16強に入ったメキシコを相手に、失点ゼロで乗り切っている。また、決勝一回戦では、グループリーグの総得点5を誇る韓国を、1点に抑え込み、分厚いディフェンスを見せつけた。

また、四試合の総得点は6点で、攻撃力も高いレベルにある。この6点のうち5点は、失点5の南アフリカと失点6の韓国というディフェンスのやや弱いチームから挙げたものであるが、残りの1点は、失点2の堅守を持つメキシコから奪ったものである。状況に応じて、必要な点が取れる、信頼性の高いオフェンスと言える。

// で、結局のところ
両チームを比べると、ディフェンス、オフェンスの両方において、ウルグアイの方が一枚上手という印象は否めない。特に、8強のうち最高の失点率0.25 (/1game)を誇るウルグアイから、ガーナがゴールを奪うのは並大抵のことではないだろう。一方、ウルグアイは、ブラジルやアルゼンチンのような派手さはないが、堅実な攻撃力とでも言うべきオフェンスで、確実にゴールを奪う力を持っている。

以上のデータから、地力に優るウルグアイが、堅いディフェンで相手の攻撃陣に仕事をさせず、1対0でガーナを破ると予想した。ガーナとしては、先制点を焦らず、慎重に守備を固めて、スコアレスで長時間しのぎ、その消耗戦の中で1点を取ることが出来れば、勝機が見えてくるのではないか。

/******************************/

アフリカ勢は、開催国の南アフリカをはじめ、カメルーン、コートジボワールなど、活躍が期待されたチームが、ことごとくグループリーグで敗退しました。ここは、ぜひガーナに頑張って欲しいところですが、これまでの数字を見る限り、ウルグアイはかなり強いです。

しかし、アフリカでの滞在日数が長くなれば、「開催大陸(?)」の地の利が徐々に出てくるかもしれません。また、先のドイツ対イングランド戦における、「世紀の誤審」審判がウルグアイ人だったことから、観客のガーナびいきが加速して、応援に一層熱が入るかもしれません。

アフリカ全土の呪術師の祈祷パワーと併せて、何とかならないでしょうか(笑)。

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目指せタコのパウル君・その1 ~ 準々決勝・オランダ対ブラジル

2010-07-02 00:17:48 | Weblog
前々回のブログで、日本対パラグアイとスペイン対ポルトガルの二試合について、グループリーグの成績から、勝敗を事前予想してみました。パラグアイ戦については、延長突入までは当たって、まあまあという感じでしたが、ポルトガルの圧勝というのは、大はずれでした。

ポルトガルの得失点差+7、失点0に対して、スペインは+2の2だったので、その予想になったんですが、接戦の末にスペインの勝利に終わりました。常識的に考えて、スペインが大敗するわけないし、三試合の成績だけで実力が測れる筈もなしで、案の定といえば案の定なんですが・・・残念です。

というわけで、リベンジっす(笑)。

ドイツでは、タコのパウル君が、百発百中で予想を的中させているそうで、ここはひとつ、ホモサピエンスの底力を見せてやります。

では、準々決勝第一試合のオランダ対ブラジルの予想を。


/******************************/

// 結論から言うと
ブラジルが2点を先取、オランダも1点返すが追いつかず2 – 1 でブラジルの勝利

// 一応、根拠はあるよ
グループリーグ三試合と決勝トーナメント一回戦の計四試合について、得失点差と失点を計算すると、オランダが+5の2、ブラジルは+6の2。一般的に、得失点差はチームの「強さ」を反映するが、この数字を見る限りでは、両チームに力の差は見えない。

そこで、さらに詳しくデータを検討して、得失点差と失点の「質」を比べてみる。

// オランダの成績は?
2 – 0 デンマーク
1 – 0 日本
2 – 1 カメルーン
2 – 1 スロバキア

オランダは強力な攻守を備えたチームで、ここまで四戦全勝と、世界ランク4位にふさわしい成績を上げてきた。特に、総得点7の攻撃力は、ブラジルの8点、ドイツの9点、アルゼンチンの10点と並んで、今大会のベスト4に入る実力。

しかし、この7点は、失点6のデンマーク、失点6のカメルーン、失点5のスロバキアというディフェンスのやや弱い3チームから、それぞれ2点づつ挙げたもので、一方、失点2の堅守を持つ日本からは、1点しか奪うことが出来なかった。

オランダの破壊力に疑問の余地はないが、ディフェンスが堅いチームに対して、どの程度の得点力を発揮出来るかについては、若干、未知の部分がある。

守備に関しては、四試合で失点2と安定しているが、グループリーグ最終のカメルーン戦で許した1点には問題がある。それは、前半10分、オランダ守備陣のパスミスから、エトオに決められたカメルーンの先制点である。試合開始早々、ちょっとしたミスから、相手のエースストライカーに得点を許してしまったわけで、危険な失点と言える。

この失点は、ディフェンスの脆弱性を示していて、ブラジルのようなチームを相手にする際には、不安材料となる。

// ブラジルは?
2 – 1 北朝鮮
3 – 1 コートジボワール
0 – 0 ポルトガル
3 – 0 チリ

ブラジルは、W杯優勝5回、世界ランク1位の最強チーム。過去四試合でも、その強さは目を見張るものがある。

総得点8のうち、失点3のコートジボワール、失点2のチリから、それぞれ3点ずつを奪っている。一方、グループリーグの失点0で今大会最高のディフェンスを誇ったポルトガルからは、ブラジルも得点できなかった。

ブラジルの攻撃は、ポルトガル並みのディフェンスでないと歯が立たないようだ。

失点は北朝鮮とコートジボワールへの1点ずつであるが、いづれも試合の趨勢が決した後、後半の遅い時間に許した点で、「気の緩み」かもしれない。実際、それを反省したのか、その後のポルトガルとチリには、完封で勝っている。

// で、結局のところ
過去四試合の得失点差と失点は、両チーム互角の数字だが、その内容を見ると、攻守ともに死角の見えないブラジルに対して、オランダは、若干、ディフェンスに不安が残る。オランダ守備陣が、隙を見せずに、ブラジルの攻撃を抑えるのは難しいのではないか。だが、オランダも世界屈指の攻撃力を誇るチームで、ブラジル守備陣が90分間を無失点で乗り切るのも難しいかもしれない。

そこで、先制点はブラジルがものにして試合の主導権を握り、さらに2点目を入れ、その後、オランダの反撃を何とか1点に抑えて逃げ切る展開を予想した。

/******************************/


予想はブラジルの勝利ですが、ちょっと気懸かりなことが。前回のドイツ大会で、ブラジルは同じ準々決勝でフランスと対戦しています。そして、そこまでの得失点差と失点は、ブラジルが+9の1で、フランスが+5の2。

数字だけ見ると、もうブラジルの圧勝ですよね。そもそも、フランスはグループリーグもヒヤヒヤの2位通過で、調子が良くなかった。ところが、結果は、1対0でフランスの勝利。

ブラジルのような強豪国が、文句なしの成績で勝ち進んでも、コロッと負けることがあるようで、まあ、だから面白いわけですが。

さあ、今回はどうなることでしょう。

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世界との距離が見えた気がする

2010-06-30 18:25:21 | Weblog
パラグアイ戦、惜しかったですね。守りに守ってPKまで持ち込んだんですが、最後の最後に、幸運の女神がパラグアイに微笑んでしまいました。

それにしても、ゴールが遠かった。パラグアイの堅守に阻まれて、シュートの機会が少なかった上に、少ないチャンスを得点に結びつける決定力がなかった。

決勝トーナメントで勝つためには、強靭なディフェンスに加えて、様々な攻撃パターンを駆使できる多彩なオフェンスが必要不可欠ということなんでしょう。やはり、ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、スペインといった強豪国並みの攻撃力と日本の攻撃力の間には、大きな距離があることがはっきりしました。

しかし、これこそ今回のワールドカップでの一番の収穫じゃないでしょうか。

ベスト4への道のりはとても遠いけど、今まで、漠然と果てしなく遠いと思っていたのが、今大会を通して、その距離が数十キロとか数百キロとか、具体的な数字として見えてきた。

今まで、とてつもなく強いと思っていた相手が、具体的にどのくらい強いのか、相手が持っていて、自分に欠けているものは何か、身をもって知ることが出来た。

これは、間違いなく大きな進歩でしょう。

相手の実力を知り、自分の実力を知って、初めて具体的な攻略法も見えてくる。漠然としか分からない相手とは、戦いようがない。

2010年のワールドカップは、日本を、世界トップレベルへのスタートラインに立たせてくれた大会かもしれません。

そのラインから、良いスタートが切れるかどうかは、主将の長谷部選手がコメントしたように、Jリーグの今後の盛り上がりに掛かっているのでしょう。

選手の皆さん、お疲れ様でした。

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パラグアイ戦は、実力伯仲で延長突入か?

2010-06-29 18:39:41 | Weblog
ワールドカップは、日本がカメルーンを破って以降、俄然盛り上がってますね。私も普段はスポーツ観戦といえばプロ野球専門で、サッカーは全然見ないんですが、最近は、夜中まで起きて、スペインだ、アルゼンチンだ、世紀の誤審だと、テレビに釘付けになってます。

ところで、決勝トーナメント一回戦八試合のうち、六試合まで終わりましたが、その勝敗とグループリーグの成績を眺めていて、ちょっとした相関があるのに気付きました。サッカー自体は詳しくないんですが、単純なデータ解析で、パラグアイ戦とスペイン対ポルトガルの行方を予想してみます。

その相関ですが、まず、グループリーグでの得失点差が勝敗に大きくリンクしているようです。一回戦六試合のうち五試合については、「勝ったチームの得失点差は、負けたチームのそれを2ポイント以上上回って」いました。

例えば、ウルグアイは韓国を2 – 1で破りましたが、グループリーグでの得失点差は、ウルグアイが+4に対して、韓国は-1でした。また、屈指の好カードと言われた、ドイツ対イングランドも、得失点差はドイツの+4に対して、イングランドは+1で3ポイントの開きがありました。

一方、得失点差の差が1ポイント以下だった一試合はアメリカ対ガーナで、得失点差がアメリカ+1、ガーナ0とアメリカが優っていたにも関わらず、ガーナが勝利を収めました。ただ、この試合は延長戦までもつれた展開で、得失点差の差が1ポイント程度なら、実力伯仲で簡単に勝敗が決まらないのかもしれません。

次に、アメリカとガーナに関して、グループリーグでの失点を比べてみると、アメリカ3に対してガーナ2で、ガーナが1ポイントだけ勝っている。そこで、他の試合も調べてみると、「失点がより多いチームが、失点のより少ないチームに勝った試合はない」ことが判明しました。

従って、「2ポイント以上の得失点差の差」と「1ポイント以上の失点の差」があれば、勝利は堅いというのが、この六試合の結果から導かれる傾向ということになります。

さて、肝心の日本対パラグアイですが、グループリーグの得失点差は、なんと日本が+2でパラグアイも+2!おまけに、ワールドカップでのこれまでの実績も、パラグアイは過去4大会連続出場で最高順位がベスト16。日本とまったく同じです。

従って、アメリカ・ガーナ戦を上回るような緊迫した接戦になる可能性があります。ただ、失点については、日本2、パラグアイ1で、あまり触れたくない数字になってます。しかし、今大会の日本は、低い下馬評を吹き飛ばす「ミラクル」な快進撃を続けているので、何とかなるでしょう。

「ミラクル」とか言い出すと、データを解析すること自体が無意味ですが(笑)。

最後に、注目のスペイン対ポルトガルはどうでしょう。得失点差は、スペイン+2ポルトガル+7、失点はスペイン2ポルトガル0です。うーーん、ポルトガルの圧勝・・・・ってことになりますね、はい。

ポルトガルの得失点差+7というのは、対北朝鮮戦での7得点から来ています。あの試合では、3点目を取られた後、北朝鮮チームが一種の「茫然自失」状態に入ってしまったので、参考にならないという考え方もあります。しかし、4点目以降を無視しても、得失点差は+3で、スペインとほぼ互角です。

もちろん、ポルトガルは、対ブラジル戦、対コートジボワール戦で1点も取っていないわけで、得点力に疑問符が付きますが、逆に、ブラジル、コートジボアールに1点も取られていないわけで、優れたディフェンスとも言えます。

スペインは、グループリーグ最終のチリ戦で、本来の調子を取り戻したそうですが、さあ、どうなるんでしょう?

この予想は、決勝トーナメント一回戦の、たった六試合だけから見たもので、データ解析というよりは、ちょっとした数字遊びです。ドイツのタコの予想と大差ありません(笑)。パラグアイ戦が始まるまでの、ビールのおつまみにでもなればと、書いてみました。

では、ニッポン頑張れ!

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CDC、マスクを推奨せず

2009-05-28 09:44:01 | Weblog
米国疾病予防管理センター(CDC)が、マスク着用に関する勧告を出している。新型インフル(豚インフル)の感染予防において、マスクはどう使われるべきなのか、CDCが現在の見解を発表したものである。

この勧告では、現在健康な人を、(A)感染しても重症化する危険性の少ない人と、(B)感染すると重症化する危険性の高い人 (もともと疾患を持つ人、妊婦、幼児・高齢者など)の二つに分けている。

さらに、新型インフル発生の有無などで区分された、8個の状況について考えている。

以下が、その中心部分の翻訳である。

**************************************
[1] 新型インフルが発生していない地域社会
(A) マスク(= フェイスマスク/レスピレーター)着用を推奨せず
(B) マスク着用を推奨せず

[2] 新型インフルが発生している地域社会で、人がまばらな状況
(A) マスク着用を推奨せず
(B) マスク着用を推奨せず

[3] 新型インフルが発生している地域社会で、混雑している状況
(A) マスク着用を推奨せず
(B) 人混みを避けるように。避けられない場合は、マスクの使用を考慮せよ

[4] 家にインフルエンザ様症状の家族がいて、介抱する状況
(A) マスク着用を推奨せず
(B) 介抱しないように。仕方がない場合は、マスクを使用せよ

[5] 家にインフルエンザ様症状の家族はいるが、介抱しない状況
(A) マスク着用を推奨せず
(B) マスク着用を推奨せず

[6] 新型インフルが発生していない地域社会で、医療関係者ではないが、職業上の理由から、インフルエンザ様症状の人と接触する状況
(A) マスク着用を推奨せず
(B) マスク着用を推奨せず

[7] 新型インフルが発生している地域社会で、医療関係者ではないが、職業上の理由から、インフルエンザ様症状の人と接触する状況
(A) マスク着用を推奨せず。但し、付き添い、面談、補助などの場合は、まず、距離を保つ、時間を短くする、咳エチケットやマスク着用を頼むべき。その上で、濃厚接触が避けられないときに、マスクの使用を考えてもよい。
(B) 職場の一時的な配置換えなどで、接触を避けるべき。避けられない場合は、マスクの使用を考えてもよい。

[8] 医療関係者が、医療現場で、新型インフル感染者、感染疑い者、インフルエンザ様症状の人を治療や看護する状況
(A) N95などのレスピレーターを推奨
(B) 職場の一時的な配置換えなどで、治療や看護を回避するべき。避けられない場合は、N95などのレスピレーターを推奨
**************************************

「新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスの感染を減らすためのフェイスマスクとレスピレーターの使用に対する暫定勧告(5月27日)」より


健康な普通の人は、医療関係者でもなければ、ほとんどマスクは必要ないという趣旨である。

また、糖尿病など基礎疾患を持っている人には、マスク云々の前に、まず発症者に近づかないよう呼びかけている。当たり前のことだが、インフル患者の看病などは、もってのほかということだ。

CDCは、世界の感染症対策を牽引する機関だが、「まずは、マスクをして下さい」と叫んだ日本の担当大臣と違って、マスクを勧める気はないようだ。

これは、日常のシチュエーションにおいて、マスクが、飛沫感染を予防するという科学的根拠がないからである。

ちょっと待て、N95のようなレスピレーターを、治療に当たる医療関係者には勧めているのだから、マスクには、やはり効果があるのではないか、という声もあるだろう。

N95は、ウイルス大程度の空気中に漂う微粒子を、95%以上カット出来るフィルターを持つマスクであるが、顔とマスクの間に隙間がないように、正しく装着しなければ意味がない。

しかし、これには顔に合ったマスクの選別や装着の訓練などが必要で、その上、すごく息苦しい。息苦しいので、マスクの位置をあれこれ直してしまうと、手で口元や目元を触ることになって、かえって危険である。

N95は、訓練された医療関係者が、SARSや新型インフルの治療などにおいて、万全の注意を払って装着した場合に、初めて効果があるだろう、という次元の話である。

さらに、日本の厚労省が勧める不織布のフェイスマスクも、正しく装着すると、かなり息苦しい。

そして、N95に比べると、はるかに予防効果は低いと考えられているので、息苦しさを我慢しても、どれだけ意味があるか不明である。

もちろん、全然息苦しくなければ、間違いなく、全然意味がない(笑)。

つまり、こういった高機能マスクは、感染危険度が極めて高い状況で、かつ、どうしても感染したくない場合に、短時間、覚悟して使うものであって、普通の健康人が、通勤通学中に付けるものではない。

むしろ、マスクが気になって、電車のつり革や手すりを触った手で、マスクをいじったり、眼鏡を触ったりすると、かえって感染機会を増やしてしまう。

ところで、CDCの勧告では、新型インフルに感染した人、あるいは感染疑いの人については、以下のようになっている。

**************************************
[1] 家で家族と一緒に過ごしているとき
フェイスマスクをした方が良いが、マスクが手元になかったり、装着が苦しい場合は、ティッシュで咳やくしゃみをするように

[2] 医療機関で、病室の外に居るとき
装着が苦しくなければ、フェイスマスクを推奨

[3] 職場で
フェイスマスクをした方が良いが、マスクが手元になかったり、装着が苦しい場合は、ティッシュで咳やくしゃみをするように

[4] 授乳中
フェイスマスクをした方が良いが、マスクが手元になかったり、装着が苦しい場合は、ティッシュで咳やくしゃみをするように
**************************************

どうやら、アメリカでは、日本と違って、感染者はずっと人間的に扱われているようだ。

羨ましい限りである。


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接触感染にも注意を

2009-05-24 05:56:56 | Weblog
新型インフルのため、マスクが売り切れている。

多くの人が、電車やバスでの「飛沫感染」を警戒しているからだが、もう一つの感染経路、「接触感染」はあまり話題にならない。

しかし、「飛沫感染」以上に、「接触感染」は注意が必要である。

日本初の確認感染者は、カナダでの短期留学を終えた高校生3人と引率の教師1人だったが、帰りの機内で彼らの近くに座っていた乗客は、一人も感染していなかった。

あの密閉空間に10時間ほどいて、しかも、4人とも発症者で、ウイルスを含んだ飛沫を出していたはずだが、機内での感染は起こらなかった。

さらに、一緒に授業を受けたカナダの地元高校生やホームステイ先の家族にも、感染者は出なかった。

剣道やバレーボールのように、至近距離で、面と向かって叫び合うくらいでないと、飛沫感染は起こりにくいのかもしれない。

一つの推測であるが、仲の良い高校生3人がお互いに感染させ合ったのは、飛沫ではなく、接触だったのではないだろうか。

例えば、ペットボトルを回し飲む、相手の皿から一部食事をもらう、同じお菓子をみんなで食べる、などの行為は、接触感染を起こしやすい行為である。

感染者が咳をしても、大量の飛沫が、周りの人の口に入る可能性は少ないが、食事は、ものを直接口に入れるので、食べ物、お箸、スプーン、コップなどがウイルスを含んだ唾液で汚染されていれば、感染確率は高くなる。

最近、関西へ旅行した埼玉県の男性が、感染確認されたが、同行した男性も、やはり感染していた。

食事は、旅行の楽しみの一つだが、居酒屋で同じ皿に載ったつまみを食べたり、球場で相手の食べているうどんを少し貰ったり、ファーストフードで同じポテトを食べたり、駅弁を交換したり、接触感染の危険は、至る所に転がっている。

明日の月曜日から、大阪と兵庫県では、休校措置が解除されるが、「接触感染」につながる学校での行動は、注意した方がよいだろう。

食事前に必ず手を洗う。マイコップを持参させる。弁当や食事の交換は避ける。水やジュースの回し飲みはしない。共通のヤカンからお茶を飲まない。

昨日のニュースで、一足先に休校解除した小学校の映像が流れていた。子供たちは全員がマスク登校で、先生もマスク、校長もマスクだった。

見事なまでのマスク信仰だが、同じくらいの情熱を持って、「接触感染」回避に取り組むべきである。

この新型インフルエンザは、夏場に一時終息して、秋から冬に本格的な流行を起こす危険がある。

そのとき、学校閉鎖を避けられるかどうかは、どれだけ熱心に、生徒にマスクをさせているかではなく、学校での「接触感染」機会を、どれだけ減らすかにかかっている。

マスクでインフルエンザが防げるのなら、毎年毎年、こんなに流行はしない。

ニュース番組で、インフル対策として、マスクの作り方をレクチャーするなど、ナンセンスの極みである。

そんなものは、NHK教育の「おしゃれ工房」でやってくれ(笑)。


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マスクは、神様じゃない

2009-05-22 17:00:06 | Weblog
「傘がない」は、井上陽水の名曲だが、今の日本には、「マスクがない」らしい。

いろんなブログに、毎日、嘆きが書き込まれている。

マスクが、ない。

都市にも地方にも、ない。

薬局にもコンビニにも、ない。

スーパーにも問屋にも、ない。

ウイルス用も花粉用も防塵用も、ない、ない、ない。

毒ガス用以外は、ない。

もう、本格的に「ない」そうだ。

これだけマスクに期待する国民も珍しい。マスクが恐ろしい病気から自分を守ってくれるという、マスク信仰の域に入っている。

そのうち、薬師如来ならぬ「マスク如来」が出てきそうな勢いだ。

通天閣のビリケンさんも、マスクしてたし(笑)。

ウイルスの主な感染源は、患者の咳やくしゃみなので、病気になった人がマスクで口を覆うのは、他人への感染を防ぐという点で、若干の意味はあるだろう。

しかし、感染させられる方は、全身に飛沫を浴びるので、口だけ覆っても無意味だ。

むしろ、マスクの内側に飛沫が付着すると、会社や学校に着くまで、ずっとウイルスを吸引し続けることになるので、かえって危険である。

さらに、健康な人がマスクを買い占めて、その結果、高熱を発した病人がマスクを手に入れられず、病院へ行く途中の電車内で、ゴホゴホ咳込んでいるとすれば、社会的に見て、まったくの逆効果だ。

健康であればマスクはいらない、病気のときにマスクをすればいい。

冷静に考えれば、当たり前のことだし、季節性インフルのときは、普通にやってることなのに、それでも、みんながマスクに殺到する。

ちょっとしたパニックである。

もう、どうしても感染したくなければ、機内検疫のあの検疫官みたいに、全身タイツ的な防護服にゴーグルをして、しかも、学校や会社に着いたら、その服を全部廃棄して、頭の先からつま先まで、シャワーをよく浴びて、新しい服に着替えれば、ほぼ大丈夫だ。

それでも、100%ブロックとは言えないけど ・・・

やってみます?(笑)


マスクでウイルス感染が防げるというのは、一昔前の衛生思想で、ウイルス学が発達した現在では、反論百出の異説にすぎない。もはや、一種の迷信である。

一つ、根拠を示そう。

インフルエンザウイルスの大きさは、100nm(ナノ・メートル)。これは、我々の口が、山手線内エリアくらいの大きさだとすれば、ウイルスは、2cmくらいの小石に相当する小ささである。

山手線内エリアに、2cmの小石が侵入するのを防ぐのは、並大抵のことではない。

マスクは、このエリアにネットを掛けるようなものだが、その網の目は2cm以下にしなければ意味がない。つまり、もの凄く稠密に編み込んだ布でなければ、ウイルスは防げない。

また、マスクと顔の間に1mmの隙間が空いていれば、それはウイルス1万個に相当する距離で、楽々と侵入してくる大きさである。

ウイルスの小ささを考えただけで、マスクによる予防が、ほぼ不可能であることが分かる。多くの専門家が異を唱えるのも、無理はない。

先進国で、唯一日本だけが、このマスクの迷信を引きずって、健康な学生やサラリーマンが、風邪でもないのに、毎朝マスクで通勤通学しているのは、悲しい光景である。

マスクをしなかったから感染したんだと、感染者を非難する様子は、無知蒙昧の極みで、さらに悲しい。

インフルエンザの感染を防ぐのは難しい。症状が出たら、すぐ病院に行って、すぐに治すのが、一番の社会的マスクである。



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