本題に入る前に、質問=世界で一番早く女性参政権を実現した国は
次のうちどれか? ① アメリカ ② フィンランド ③ スイス ④ ニュージーランド
⑤ フランス 答えはケートシェパードという女性の名前と結びついています。
これをクリックすると、一人の女性の名前と一文が読まれます。
http://www15.ocn.ne.jp/~aharen/kate.html
ケートシェパード
名前だけここに掲げておきます。「掲げる」というにふさわしい名前です。
これは、以前「はたの君枝」さんのHPで、「私の尊敬する人」というよ
うなことで掲示されていた名前です。名前とその運動は「保存」に値する
ものと思いました。
ところで、次の日本女性の名前が、女性の参政権と深く結び付いてい
ます。
楠瀬 喜多という女性です。この人のことを不破哲三さんの『社会進歩と
女性』の該当ページ(p128)から引用します。
≪高知県には「民権ばあさん」として全国に知られている女性がいました。夫が
死んで、自分が戸主になったのですが、戸主として税金はかかってくるのに、区
会議員の選挙で投票に行ったら、戸主でも女性には選挙権はない、と断られた、
これはおかしいじゃないかと、高知県庁に、「男女の権利に差があるというなら、
男と同じように税金をおさめるわけにはゆかない」とねじこんだのです。さらに、
中央政府の内務省ともかけあった。≫ この人が楠瀬 喜多(くすのせきた)です。
≪その二年後の1880年には、高知県の上街と小高阪村で、日本で最初の女
性参政権が採用されました。~1880年というと、当時、地方政治でも女性参政
権が実現していたのは、アメリカのワイオミイグ州議会だけでしたから、~世界で
二番目のものだったわけです。≫
そして、≪1922年、日本共産党が誕生した時には、この党は、生まれたその
年から、女性参政権の要求を高々と掲げました。≫と書かれています。