kaeruのつぶやき

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じぇの「マルクス」。

2013-04-30 22:41:11 | kaeruの『資本論』

 漁業権に次いで『資本論』、その後ですからマルクスと続いても、? とは

思ってもじぇじぇじぇじぇにはならないでしょう。

 漁業権についてつぶやきながら、マルクスの話のなかで似たような言葉

があったな、と思っていたのですが、それは入会権(いりあいけん)です。もち

ろん法律上の相違を論じる能力はありませんが、一方が漁民の生業・営業を

支える権利であり、もう一方は「一定地域の村落住民が、その共有地にたいし、

共同体規制のもとで協同の権利を行使する慣習上の権利」(『社会科学総合

辞典』)ということです。

 まあ、難しいことは抜きにして、言葉が似ているな位に考えて下さい。

 

 マルクスが生涯をかけて『資本論』に取り組む直接の元になった事件が、

入会権(という言葉は別にして)の問題でした。1842年10月の『ライン新

聞』に「木材窃盗取締法にかんする討論」という論文が出ました。

 

 これが長い、『全集』で50㌻位、どうせつぶやくなら読んでから、と考えた

のですが、後日に、今は次のことだけ。

 「枯枝あつめも取締り収監」しようという論議のなか――「木をくすねること

を窃盗とみなさないから、こういう行為が頻繁に起こるのだ」――と。

 これに対しマルクスは「この理屈でいけば、人がほっぺたをたたくことを殺

人とみなさないできたから、頻繁におきるのだ。だからほっぺたをたたくこと

を殺人と宣言すべきである」と。(マルクスの論文は論理の展開という点でか

なり面白いのです)

 

 マルクスは、この事件に直面して「はじめて私は、いわゆる物質的利害関

係に口だしせざるをえないという困惑状態におちいった。……(これが)私に、

経済問題にたずさわる最初のきっかけをあたえた」と後で語っています。