先日のチャーリードッグスクール 横浜座学でもお話しがあったのですが、座学で犬の成長過程をしょっちゅうお話しする理由ってなんでしょう?って。
迎えた頃からお互いに知ってるご近所ワンコさんと♪
”犬が成長する”というと、みなさんどんな想像をするでしょうか。
もしかすると静かで穏やかで飼い主の言う事をよくきく落ち着いた犬になるのが成長、と思ってらっしゃる方もいるかもしれません。
勿論年齢を重ねれば大抵の犬はそうなるでしょうけれど、そうなるまでの過程、つまり若い時期(幼い子犬)の成長も成長の過程の一部なんですよね。
去年の夏あたりのCDSオフィシャルブログ(私は社会化のドッグトレーナー)を今順番に読み返しているのですが、この
”若い頃の成長”の様子を書いて下さっているのでご紹介したいと思います。
■「犬はいつも正しい(誤解なきように^^;)」
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-3236.html
引用させて頂きますが、
”成長=できるようになることという発想が強くないですか?”
とあります。
成長=できるようになることって発想・・・あります、あります!^^;
でも実際は、何かをできるとかそういうことの前に、犬としての健全な成長や発達が大切で、しかもそれら当たり前に出てくる犬としての成長は、実は人間にとっては成長というより”困りごと・問題”の様に写る事が多いのではないでしょうか。
幼い犬達の成長の中には当たり前に出てくる犬としての成長とは、つまり狩猟欲の芽生え(猫や鳥に突進とか)、警戒心から吠えやすくなる、俺様的振る舞い^^;などのことです。
でも何度も言いますが、^^;これらの事は犬にとっては当たり前の、健全な成長過程の一部である、ということなんですよね。
だからこの次期(だいたい生後3週間~)に
「今まで全く吠えなかったのに突然吠えるようになっちゃった!」
とか思ったら、ちょっと立ち止まって
「健全に成長しているということかも」
と思えるようにしておきたいですよね。
そう思えれば慌てて対応して、その慌てっぷりや的外れな叱りで更に子犬の警戒心を煽ってしまったりしないで済むと思うので。
(警戒心があおられるとさらに別の問題も出てきたりしますもんね。)
いつも落ち着いた自分でいること、そしてそういう自分で犬を諌める事ができるようになることが大切なのかなと思うようになりました。もちろん叱り(人間仕様の叱り)は使わずに諌めます。時にはユーモアを持って^^;気を逸らしたり信頼を得たりもします。
この辺はまだまだ私も体現することが難しくて勉強中なのですが、私も成長の過程にあると考えると、犬達だって、飼い主同士だっていつもいつもその過程にいて・・・。
ということは、CDSのお散歩トレーニングには成長過程の生きものが沢山いるってことになりますね。^^;
それぞれの成長過程、それぞれのお悩み、わかることわからないこと、出来ることできない事・・・そういうものが一堂に会する散トレの場、一体どうなっちゃうの?って思われるかもしれませんが、そんな場所にも”叱り”はありません。
それぞれが今出来る事をやる努力をしながら、環境を整えることも含め(犬の様子を見て適切な距離を保つとか、やさりげないインターセプトをしながら歩くとか、リードの張りに気を配り、イライラしない自分を保つことなど)みんなで穏やかな空間を作るんですよね。
吠え吠えワンコさんをも穏やかさで包み込んでしまう、そんな空気で満たされています。
こんな穏やかな空気を普段の犬とのお散歩で感じることができる日が来るよう、そういうのが当たり前になるとう、まずは自分達から、ということなんですよね。
成長過程の話しだったのに最後は散トレの話しで終るという。^^;
でも全部つながっているので当たり前と言えば当たり前^^;ということで。