もんろーの部屋

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「さわり」佐宮圭著

2012-02-05 | 音楽
一宿一飯の恩義を忘れたく無い(特に一飯)身としては、一飯以上確実にご馳走になった鶴田先生には、やはり恩義があると思う。
その鶴田錦史先生の人生を描いたというノンフィクション「さわり」が、ノンフィクション優秀賞を受賞し、最近あちらこちらで書評が出ている。

ご本人を知る身としての読後感は、「決して、こんなものじゃないはず」とも正直思う。
関係者が、御存命のうちは書けない事もあるかもしれないし、また故人に確かめられない事実もあるかも知れず、ノンフィクションという分野の限界も感じる。

『ノーヴェンバーステップス』を築き上げる過程や、NYでの初演シーンはこの作品のヤマ。
こういう形で多くの方に知られる事は、本当に本当に良かったと思う。

晩年の鶴田先生は、色白餅肌で、ぷっくり。
ステージでの厳しさとは対照的で、不思議な感じがした。

いずれ映画やドラマに、という書評があったけれど、誰が演じるのかしらね。
樹木希林とか?室井滋?
横山先生は…渡辺謙とか、役所広司?背が足りないけど、香川照之あたり。
草刈正雄みたいな容姿で生まれたかった先生だけれど…やっぱり草刈正雄じゃない気がする。

さわり: 佐宮 圭