近藤史恵著『黄泉路の犬 南方署強行犯係』
近藤史恵さんの本はビストロ・パ・マルの話が好きで何冊か読んだけど、
へー、ミステリも書いてるんだ!と図書館で見つけて借りました。
おもしろかった! 主人公の新米刑事・圭司の視点で語られる(三人称)なんだけど、
彼と組む上司の黒岩さんがかっこいい! 冷徹な美人という感じなんだけど、
不器用な優しさを持っている人。
アニマル・ホーダーという心の病気で、動物に執着しちゃう女性が殺されて(北署の事件)、
それに別の強盗事件(圭司たちの管轄)が絡んでるっぽくて、捜査を手伝いつつ、
黒岩の甥っ子ちゃんの問題も出てきつつ。軽い恋愛要素も入っている。
真犯人はかなり言動が怪しい女性だったけど、圭司くんが惚れちゃってたのが、
気の毒だったな。男主人公の刑事が実は真犯人女性に恋をしてて……みたいな話を
一度読んだことがあるけど、タイトルが思い出せない(近藤さんの本でなかったことだけは確かだ)。
ペットを捨てること、捨てられたペットの里親になること。
病気の妻を捨てて離婚して子どもを引き取ったのに、子どもをうまく育てられずに黒岩に
なんとかしてもらおうとする黒岩義兄。世間体ばっかり気にする義兄の姉。
でも、甥っ子をかわいいと思う黒岩の葛藤。
深いです。
私の叔父が獣医さんで、自宅の半分を動物病院にしてるんだけど、
動物病院だから引き取ってくれるんちゃうか、という安易な考えでか、
結構病院の前にペットが捨てられるのだそうです。あまりに続くから防犯カメラつけた、と
叔母さんが言ってたけど。
そういう自分で面倒を見られないから人に押しつけて、でもそうするしかなかった、と言う
人間の身勝手な気持ちがテーマです。
近藤史恵さんの本はビストロ・パ・マルの話が好きで何冊か読んだけど、
へー、ミステリも書いてるんだ!と図書館で見つけて借りました。
おもしろかった! 主人公の新米刑事・圭司の視点で語られる(三人称)なんだけど、
彼と組む上司の黒岩さんがかっこいい! 冷徹な美人という感じなんだけど、
不器用な優しさを持っている人。
アニマル・ホーダーという心の病気で、動物に執着しちゃう女性が殺されて(北署の事件)、
それに別の強盗事件(圭司たちの管轄)が絡んでるっぽくて、捜査を手伝いつつ、
黒岩の甥っ子ちゃんの問題も出てきつつ。軽い恋愛要素も入っている。
真犯人はかなり言動が怪しい女性だったけど、圭司くんが惚れちゃってたのが、
気の毒だったな。男主人公の刑事が実は真犯人女性に恋をしてて……みたいな話を
一度読んだことがあるけど、タイトルが思い出せない(近藤さんの本でなかったことだけは確かだ)。
ペットを捨てること、捨てられたペットの里親になること。
病気の妻を捨てて離婚して子どもを引き取ったのに、子どもをうまく育てられずに黒岩に
なんとかしてもらおうとする黒岩義兄。世間体ばっかり気にする義兄の姉。
でも、甥っ子をかわいいと思う黒岩の葛藤。
深いです。
私の叔父が獣医さんで、自宅の半分を動物病院にしてるんだけど、
動物病院だから引き取ってくれるんちゃうか、という安易な考えでか、
結構病院の前にペットが捨てられるのだそうです。あまりに続くから防犯カメラつけた、と
叔母さんが言ってたけど。
そういう自分で面倒を見られないから人に押しつけて、でもそうするしかなかった、と言う
人間の身勝手な気持ちがテーマです。