人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

タイトル

2018-11-28 12:05:05 | 日記
9か月くらいかけて訳した本が、出版に向けていよいよ最終確認、という段階に入っています。

最初に原著をもらって、タイトルはこんな感じです、と仮タイトルを伝えられた状態で
翻訳をします。本文を訳す際に、タイトルの訳を絡めて訳すこともあるのですが、
今回はあまり絡めませんでした。うまく絡まなかったから(笑)。

けれど、最終ゲラの確認になって、正式タイトルが決まり、それが本文の訳を
反映させてくださったわかりやすくかつインパクトのあるタイトルになっていて、
おおおおお~とかなり感心しました。

タイトルって誰が考えてくれるんだろう。
担当してくださっている編集部の○○さんだろうか。けれど、電話で話したことがあるけれど、
それなりの年齢の男性なので、初校ゲラに書き込みされている文字(いかにも若い女性
という感じの丸字)とはイメージが違うんだよなぁ。ということは、校閲(校正)者は別にいて、
その人もタイトルを考えるのかな(だって、内容を読んでいるはずだし)。

小説のタイトルはタイトルセンスのない私が、ない頭を捻ってつけるのですが、
担当の編集さんが、たいていそのときの流行のスタイルや文句をうまく使ったものに
変えてくださいます。

内容がわかりやすく、かつ読者の目を引ける(気を引ける)タイトルをつけるのは
大変なんだろうな、と今回のタイトルを見て思いました(担当さんが途中経過を
何度か連絡してくださって、頭を捻ってくださっているなぁというのがひしひしと伝わってきました)。

オカタイ学術書なので読む人が限られていて、発行部数が少ないのですが、
ここにきて発行部数がちょっと増えたので嬉しいな。
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