人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

エル・コシマノ『サスペンス作家が人をうまく殺すには 』

2023-11-23 09:20:47 | 読書記録(紙書籍のみ)
エル・コシマノ著、辻早苗訳『サスペンス作家が人をうまく殺すには 』

作家であり母であるというヒロイン。その時点でかなり共感。

巻き込まれ系(?)ヒロイン。訳者あとがきによると、「自ら巻きこまれにいくタイプ」。

2人の子がいるシングルマザーのヒロイン、フィンレイが
レストランで編集さんと打ち合わせをしていたら、
隣の席の女性に殺し屋と勘違いされ、夫殺しを依頼される。
その夫がひどいやつで、まぁ既婚女性を狙ってアルコールに薬を盛り、
写真を撮って脅迫……というやつですな。夫の次の獲物を助けようと
ドリンクを入れ替えたら、夫が意識混濁。仕方ないのでどうにかこうにか
車の後ろに乗せて連れ帰ったら、ガレージで死んでしまう!
自分がエンジンをかけっぱなしにしてたからだ……と思うも、
ガレージのドアは開いていたはず。けれど、なぜか閉まっていて、そのせいで
夫は死んでしまった。そこに、元夫が勝手に解雇したベビーシッターが現れ、
自首するつもりが一緒に死体を埋めるはめに。

なんやかんやでホットな敏腕刑事と甘い雰囲気になったり、年下バーテンダー
(ロースクールの学生)とほんのりしたり。

サスペンスにロマンスにといろいろ楽しめます。展開に無駄がなく、
ドキドキハラハラしっぱなし。

ベビーシッターと張り込みするときに、トイレに行きたくなって、コーヒーを
飲んだことを後悔する場面が一番好き。いや、もう共感しかないから(笑)。

直接殺してはないけど、死体遺棄はしてしまってるので、やっぱりイケメン刑事さんとは
無理なんだろうな。

エピローグで次の殺しの依頼があるんだけど、ターゲットがなんと……(ネタバレします)
元夫。かなりのクズなのですが、いったい誰からどんな恨みを買ったんだ。

コメント
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