ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

対馬にて(2) 対馬から世界を見る

2009-05-21 20:29:01 | ときのまにまに
対馬の観光案内を買って出てくれた彼女の名前がないと不便なので仮に「花子さん」としておく。花子さんの運転は上手というか、激しいというか、坂が多く、おまけに狭い対馬の道をものともせず、縦横無尽に走りまくり、どこをどう走っているのか見当もつかない。花子さんは空模様を眺めながら、「行けそう」と一言。どうも、先ほど諦めた上見坂公園にどうしてもわたしたちを案内したいらしい。 . . . 本文を読む

対馬にて(1) 対馬魂

2009-05-21 15:21:50 | ときのまにまに
どこからどう聞きつけたのか、若い頃京都で在日韓国人の人権問題で一緒に戦った友人が、文屋さんが対馬に来るならぜひ会いたいということで連絡をくれた。彼女はその頃(約30数年前)京都の某女子大で日本史を専攻しており、チラシを作ったり、配ったりした仲間で、卒業後対馬に帰り、結婚し、子どもも育て上げ、今は対馬で観光案内のボランティアをしているとのこと。彼女の祖先は宗家にも仕えたことがあるという生粋の対馬人で、対馬のことなら、隅から隅まで、地理も歴史も知り尽くし、生き字引のような人であった。神様はまたとない助っ人を準備してくれたものである。 . . . 本文を読む

わたしにとっての対馬

2009-05-21 13:33:58 | ときのまにまに
今、対馬に来ている。今回の旅の目的は純粋に観光である。というより、対馬という島に上陸することそれ自体が目的である。とにかく一度は対馬に上陸したいと子どもの頃から思い続けてきた。というのは、わたしにとって「対馬」は満州からの引き上げの際(1946年8月)に「初めて見た日本国土」だからである。釜山から米軍のおんぼろ輸送船で日本(佐世保)に向かう途中、明け方頃、薄暗いもやの中で対馬の島影は今でも脳裏に残っている。「対馬が見える」という大人たちの歓声に起こされて、母親と一緒に甲板に出て眺めたことを今でも思い出す。その時、母親は「あれが見えたらもう日本だ」と説明してくれた。夢にまで見た「日本」が目の前に見える。その日本は日本海の荒波の霧の中に不気味な姿を見せていた。わたしは「あれが日本か」と思った。 . . . 本文を読む

今日から裁判員制度が始まる

2009-05-21 07:41:25 | ときのまにまに
裁判員制度が今日から始まるという。裁判員制度については、昨年の2月18日以後、このブログでも何回か取りあげてきた。右欄の「検索」欄で「裁判員」で検索してもらえればすべて見てもらえる。この問題について、もうこれ以上取り上げてもしょうがないと思う。 ただ、一点だけ、もう一度問う。 . . . 本文を読む