この夏。帰省してまもなく、私は私の人生史上、最強の「便秘」に見舞われた
あまりの苦しさに妹に頼んで薬局で「浣腸」を買ってきてもらったほどだ。
確かに帰省前に一度風邪をひいてからお腹の調子はおかしかったけれど、
元来私はツマルよりクダル方なので、まあそのうち出るだろうくらいに軽く考えていた。
しかしこれがくだるどころか四六時中ものすごく出したい感覚でいっぱいなのにどんなに頑張っても出てこない。
下腹部に石を詰め込まれているように重い。
しかも内側から押されて○門さんの周りが(とくに前の方)盛り上がってきたのには仰天した
オシリのほっぺとほっぺの間で絶対つかないはずの場所が、椅子や床に座るとぺたんと下につくのだ。
なんと言う不思議な感触!
しかもついたらついたでさらに刺激されて苦しい。
薬剤師さんに聞いたオススメの便秘薬を飲んでみたけれど一向に効かず、
果ては父がバリウムを飲んだときの下剤が残っているのでそれを飲めという。
出口が詰まっているのにそんなものを飲んで中の方だけものすごい痛いことになったらそれこそ地獄ではないか。(→過去の事例 >Д<)
妹達がひとごとだと思ってほじってみれば~?なんて言う。
正直、え~と思われるかもしれないけれど、あまりの苦しさに使わない箸でほじってみたの。
でも手元が見えないし危険なのですぐやめたけど・・×
もう、何も食べられない。歩くのもしんどい。時々気が遠くなりそうになるよ。
ワンコを連れて散歩運動もした。お湯も飲んだ。やるべきことは全てした。
もう下から出すしかない。
便秘の苦しさで夜眠れないなんてそんなことがあるなんて初めて知ったよ・・・。
それでも夜中何度も試みたけれどますます苦しくなるばかりで、
最後には「もういい・・・」と、ただ何も考えないようにベッドに転がるばかり。
「・・うう、でもフン詰まりでは死にたくない~・・・・・」
ただそれだけが私を力づけるのだ。
なんと夜が長いことか。早く薬局が開く時間になっておくれ
翌日、もはや転がっているしかなかった私は妹に頼んで「浣腸」を買ってきてもらった。
しかし買ってきてもらったものの、寝転んでするのか?便器に座ったままするのか?
薬液の注入の仕方がわからない。
すると妹が、そういえば出産前に看護婦さんがこうやって浣腸をしてくれたというのでその通りにやってみたらなるほどスムーズに出来た!
(※緊張していると入りにくいので、立ったまま中腰になるとオシリが緩むので注入しやすいのだそう)
そっか~出産経験の無い私は知らなかったけれど、妊婦さんは出産前に浣腸するのね!
妹と「何事も経験ね」と大笑いしたが
それにつけても何が悲しくて自分で自分に浣腸せにゃならんのじゃ・・・
(他人にされたくもないけど)
すぐ便器に座れるようにズボンもパンツも脱ぎ捨て下半身すっぽんぽんで浣腸片手にトイレにこもる私・・。
自分の人生にこんな日がやってこようとは予想だにしなかったよ。トホホ
さて、うまく薬液を注入できたものの、その後十分に効き目が行き渡るまで3~10分我慢していなければならない。
しかし、私の○門さんはもう限界まで押し出されているので、きゅ~~っとしぼめて我慢していることができない。
薬液が漏れてきたので我慢しきれず慌てて便器に座る。
案の定、オシリからは薬液が出ただけで肝心のものは出てこない。
ああ、失敗した・・・・・・
私は便器に座ったまま深くうなだれた。
すぐ2回目に挑戦するべきか(薬剤は2個入り)それとももう少したってから再挑戦するべきかと考え込んでいると、
トイレの前で遊んでいた姪っ子が「出た~?出た~?」としきりに聞いてくる。
失敗したと告げると、「失敗したって~~~」と大声でママに報告に行った。ううう。
便器に座ったらものの数秒で全ての片がつくと信じて疑わなかった私の落胆の色は濃く、
今後の行動を決めかねていると、「おや?」なにやらお腹の中に動きが・・・!?
もしかしてお腹の中に残っていた分の薬液が効いてきたのかも
私は最後の力を振り絞って排出に努めた。
そりゃあもう、100m走を何往復かするくらい。
そしてついに
出口を塞いでいた大物が排出されたのだ!
もうその開放感ったら
○門さん周りの盛り上がりも元の位置に戻った~~
そのとき一度に全部は出なかったけれど、その後2日かかってほぼ全てを出し切った。
トイレに行く度にお腹がへこんでいく~。
まあ、へこんでも出てるケド
その後便通もすっかり元通り。
ああ、普通に出るって素晴らしい
実家のトイレには使わなかったもう一つの浣腸がおいてある。
それを見るたびあの苦しみを思い出し、排便の重要さを改めて深く認識するのであった。
家族よ、もしもの時はこれをどうぞ
きっとあなたもこれに深く感謝する日が来るだろう。(え?来ない??)
しかし、薬局で改めて浣腸コーナーを見ると、たくさんおいてあることにびっくり!
世の中にはこんなに便秘で苦しんでいる人がいるの
そして今日もまたひとり、浣腸に救われるのだわ・・・。
ああ、この世に浣腸があってよかった。
<追記>
浣腸をして出した後はオ○ラにご注意ください
余計なものまでついでに出てしまうことがあります・・・・
(完)
こんな話に長々とお付き合いを・・・・・本当にすみません・・・
( 関連記事→ 09/10/20付 後半 )
そしてこの時すでに・・・・・
フン詰まりが治ってご機嫌の私の背後に、
見覚えのある黒い影がヒタヒタと迫りつつあったのである―――。