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ショーン・オブ・ザ・デッド
2004
Edger Wright (エドガー・ライト)


これは面白い!
タイトルの通りゾンビモノです。パロディというかオマージュ。
ホラーとは別物のサブカル路線。
かといってコメディでもないし、US青春群像モラトリアルでもないし、微妙な感覚です。

リアルにいそうなダメ若者の主人公ショーン(29歳)があるひゾンビまみれになった街から彼女や友達を守るために戦うというストーリーなのですが、かとって熱血ものでもないですし、オリジナルの「ゾンビ (DAWN of the DEAD)」みたいなシリアスさも無い。
タランティーノのフロム・ダスク・ティル・ドーンみたいな感じですね。

好きな人は結構はまるんじゃ無いでしょうか。
細かいネタが満載。
ゾンビ映画と90年代へのリスペクトが込められている感じ。監督に同世代な感じが満載です。

そのネタの中でも好きだったのが、ゾンビに攻撃をするときに、ショーンがDJという設定からか、何故かレコードを投げつけるシーンが有るんですが、その時にショーンが「レアなのと大事なのはダメ」と2人で投げるレコードを選びます。
で、相方とゾンビを目の前に2人でサクサクと選ぶ。でこの台詞。
相方「ストーンローゼスは?」
ショーン「ダメ」
相方「セカンドカミングだぜ?」
ショーン「オレは好きだ」

これを観て、あぁ分かってるなぁ、と。
私もセカンドカミングは好きです。ダメ2ndの代表みたいに言われていますが、そうか?
ちなみにこのやりとりの直後にシャーデーの"Diamond Life"が選ばれますが「それは彼女のモノだから」と断るものの投げつけられてしまいます。この「彼女の」というのも分かる。
オサレぶらない、こういう細かいセンス好きです。

ちなみに、このエドガー・ライトという監督、ジョージ・A・ロメロ監督の「ランド・オブ・ザ・デッド」に出演しているそうです。
ゾンビ好きなんですね。

30歳前後のUKモノが好きな方、多分共感出来ること間違い無しです。
イヤ、実は名作。

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