『ブレードランナー』製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション(5枚組み)
2007
Ridley Scott (リドリー・スコット)
DVD買ってしまいました。(※画像は本DVDのジャケットです)
だって「ブレードランナー」ですからねぇ。
多分、5年くらいぶりに観ます。
5枚組のDVDに収録されているのは下記。
■本編類
1.『ブレードランナー ファイナル・カット』(2007)
※リドリー・スコットが製作25周年を記念して再編集
2.『ブレードランナー』ワークプリント(1982)
※劇場公開前のリサーチ試写で使用された、オリジナル本編
3.『ブレードランナー』(1982)
※オリジナル劇場版
4.『ブレードランナー 完全版』(1982)
※オリジナル版から削除された残酷シーンなどを追加したインターナショナル劇場版
5.『ディレクターズカット/ ブレードランナー 最終版』(1992)
※音声・画質初リマスター
■メイキング類
1.新作長編ドキュメンタリー『デンジャラス・デイズ:メイキング・オブ・ブレードランナー』
2.初収録メイキング映像、フィリップ・K・ディックのインタビュー(音声)、ポストプロダクション映像 他
全部観られるわけねぇじゃん!
とはいうものの、本邦初公開の『ファイナル・カット」と『オリジナル本編」はとりあえず鑑賞。
『ファイナル・カット』はほぼ『ディレクターズカット』と近いです。
ただ、随所にCGI処理がされていて映像がかなりクリアになってしまっています。特に、一番印象深いであろう巨大ビジョンにゲイシャガールが映し出されている街並みカットは奥行きが相当ついてます。でも、オリジナルの方が好きかも。退廃した煙った感じはオリジナルの方が出てるなぁ。
ラストシーンはやはりディレクターズカットと同じ展開。
劇場版の最後にデッカードとレイチェルが見ているであろう空撮シーンはやっぱりいらない。モノローグもいらない。
カタルシスの為の保険みたいなシーンでしたし。
ああいう鑑賞者を馬鹿にしたオマケみたいなのは鑑賞後感を異常に損ねるのでやめた方が良いと思うのです。プロデューサの意向で追加したそうなんですが、リドリー・スコット監督は異常に気に入らなかったということで後のディレクターズカットでバッサリ削除。
余談ですが、映画のファイナル・カット(最終編集権)はプロデューサーサイドが持っています。自分の納得のいかない作品を世に出す監督の気持ちというのは如何なものなんでしょうか。
そりゃ、何度も再編集したくなるのもわかります。最初が気に入らないんですから。
けど、再編集しすぎでしょ。ワークプリントからの再編集はもちろんとしても以後トータルで4バージョンも存在するとは。
で、買ってしまったり観に行ってしまう私のようなアホがいっぱいいるわけです。
本作に収録されているメイキング類の映像特典は合計10時間にも及びます。
観ねぇよ!
今のところ半分くらいですが。
結構、金の話が多いです。
でも、全員が「面白いに違いない」と信じて作っていたというのはとても伝わります。
サスガにオモチャ付き(スピナーとユニコーン)
プレミアムバージョン
は買いませんでしたけど。オマケがデッカードが持ってた銃(超リアル)だったら危うし。
ナウシカの時も王蟲付きのボックスは相当悩んだ挙げ句に我慢。あれがメーヴェかテト付きだったら危なかった。
テト・ロボット兵・ジジ・小トトロ・バロン男爵付きのジブリボックスが出ないことを祈るばかり。
SFを愛する者の『お布施』のようなこのDVD。
でも、買って良かった。
多分、Blu-rayボックスとかHD DVDボックスとかその先の世代のボックスが出たらその都度買ってしまうことでしょう。
あると結構観てしまうものです。そう思わせるのも本作の魅力。
大概の作品は「一度観ればいいや」なんですが。
やっぱり良い作品だなぁ。