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春にして君を想う

2006-03-20 03:24:15 | 侃々諤々
一人酒で酔っぱらった勢いで。

今日は"春にして"なんて程じゃない程寒かったのですが、生暖かい風が吹く昨今いかがお過ごしでしょうか。

先日、渋谷のとある立ち飲み屋で男ばかりでああでもないこうでもないと酒を飲んでいたところ「"春が楽しい"なんて言う人がいるが、そう言う人は頭がおかしいんじゃないか」という一人の言葉に同意。
頭がおかしいというのは言い過ぎですが、明らかに人種が違うと思います。

私たち(同意している方々)にとって春は眩しすぎる光なのだと思うのです。
今まで部屋でぬくぬくとしていた自分への戒めすら感じる春の暖かさ。

冬の間にコアな部分をを4つの胃袋で反芻して、反芻してやっと区切りがついたかも知れない、できていないかも知れない気分にやってきてしまう暖かさ。
自分の恥ずかしい部分をなるべく出さないように隠さなければ行けない季節、どう過ごしましょう。

春という言葉が唄われている詩のほとんどは、とても寒いときに書かれているということを思うと、やっぱりそうなのかな、と思うのです。

美しく青きドナウ

2006-03-06 01:37:25 | 侃々諤々
ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss ll)のバカ有名な曲。
映画「2001年宇宙の旅」では冒頭のシャトルがステーションに到着するシーン、ポッドで月面に着陸するシーン、エンディングで使用されています。
実現してもいない雄大な景色にこのワルツが乗っかって素晴らしい空気を出しています。

今週末、とにかくこの曲の一番好きなバージョンを捜して1日で「美しく青きドナウ」が収録されたCDを3枚購入。
まず、今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでMariss Jansonsが振ったヤツ。
HMVの5階で「一番ポピュラーなのください」で出てきたのがこれでした。対応してくれたお兄ちゃんがやたらと親身にこちらの好みを聴いてくるのですが、こちとらクラシックなんて殆ど聴かない身。で、「2001年に入っているバージョンのをくれ」と言えば今度はその映画を知らない。共通言語がなかったために上手く疎通ができなかった様です。
聴いてみて、あまりに優しい展開にちょっと違うな、と。なんか、エッジが効いてない。
でも「フィガロの結婚」が入っていたのはラッキー。この人のタクトはなだらかな気がする。
余談ですが、2002年のウィーン・フィルでは小澤征爾が振っています。

で、もう一枚。Fritz Renerがシカゴ交響楽団を振った「Vienna」という直球なタイトルのアルバム。1957年録音。
これは多分王道なんだと思います。並んでいるCDで一番古いのをだったのですが、欲しいのはこれじゃない

結局「2001年宇宙の旅」のサントラのバージョンがやっぱり一番好きです。
最初からこれ買っておけば良かったんですね。
調べてみたらこちらはベルリン・フィルをカラヤンが振ったバージョンだそうです。
やたらとアップダウンが激しい。やたらとエネルギッシュ。好き。
小澤征爾がベルリンでカラヤンに師事していたということもあるので、今度2002年のニューイヤーコンサートのCD買ってみます。ニューイヤーコンサートでは必ず最後に「美しく青きドナウ」演奏されているそうです。
幕開け感、アッパーな感じが新年丸出しです。
このサントラの音源、1968年に映画が公開されているからもちろんその近辺に録音されているでしょうね。音がやたらと良い。ハイ・ファイサウンド。デジタルリマスタリングって凄いですね。
ほとんどiPodで聴いているので台無しですが。

ラジオや街頭で似非ロックばかり聴くくらいなら、音量マックスのiPodでこっち。