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じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

「バッテリー」あさのあつこ

2009-03-01 | 
 バッテリーⅠ~Ⅵ 角川文庫

ムスコが今、夢中になって読んでいる本です。
児童文学ですが、実は2年以上前に私がハマり、1巻から6巻まで図書館から借りてきて一気に読破しました。

ドラマ化され、映画化もされましたよね。
何といっても文庫化されたので、ムスコが興味を示したこともあり、買っちゃいました。
文庫では、読み仮名が大人向けになっていました。

物語が始まるのは、主人公が中学に入る前の春休みから。
そして軸になっているのは、題名の通り(野球の)「バッテリー」

でも、決して野球小説ではありません。
母と子の、友達同士の心のひだがとてもよく書かれている本だと思います。
子供の内面というだけではない、今の私自身に響く言葉の(台詞の)数々でした。

ドキッとしたり、ドキドキしたり、切なかったり、ホッとしたり…そんな言葉の数々と展開です。

しかし・・・
主人公は早熟な天才という設定ですが、紹介文でなぜそのような書き方をするのでしょうかね?
少なくとも私は、主人公を天才と思って読み進んでいきませんでしたけど…。

確かに早熟で、精神力が強くて、才能はある、とは思いましたが…。

ともかく、児童文学なので読みやすく、でも大人でも十分楽しめる本でした!


「戻り川心中」連城三紀彦

2009-02-14 | 
たまに、過去に読んだ本を読み返すということをするんですが、
読み出すと思い出してくるものもあるけれど、
最後まで思い出せず、新鮮なまま読破したなんてことも実はあるんですねぇ^^;
(頭わりぃー)

先日、久々に連城三紀彦さんの本を読み、
つられるように過去に読んだ作品もまた読みたくなってしまいました。

ものすごくおもしろかった気がして、
なんか美しい感じで、
なんか物哀しくて、
なんかゾッとするような感じだったかなー?
と思って「戻り川心中」を本棚から選びました。

「戻り川心中」連城三紀彦 講談社文庫 S58.5月

天才歌人が執念で作り上げた幻の人生と
後世に自分の名を残すために選んだ結末…。
とても見事でした。

読みながら、なぜ?それから?と次へ急ぐ気持ちがずっと続き、
ミステリーとしても読み応えがあるうえに、
ところどころに散りばめられる美しい短歌が、物語の残酷で耽美的な雰囲気を醸しだします。


「白光」連城三紀彦

2009-02-11 | 
連城三紀彦さんの情景描写や心理描写にはいつも引き込まれてしまいます。
情景を一つひとつ思い浮かべながらスローな感じで物語りは進んでいくけれど、
そのうち、どんどん物語が進んでいっていることに気付きます。

ミステリーです。
一見、突拍子と思われる殺意と繋がる人間関係が見事だなあと思いました。

なぜ人は、近くにいる人を傷つけるのでしょう。
なぜ大切にできないのでしょう。
なぜ守れないのでしょう。
なぜ見ていないのでしょう。

人は…ではなく、それは私なのかも。

「白光」連城三紀彦 2008.08

事件に遭った女の子の印象で、子供であるのに生命の息吹のようなものが感じられないというのが不思議でした。
不幸な事件に遭ってしまったせいもあるのかもしれませんが、
何回も登場するのに、何か無機質な感じがしてしまうのです。
これも連城三紀彦さんが仕掛けた技なのでしょうか…。


思い出したら、思い出になった

2009-02-07 | 
20年以上前に、書きとめておいたことがありました。

「思い出を作ることにいっしょうけんめいになっている?
 何年か後にほのぼのとした楽しみを味わうために。
 
 今を素直に生きていればいいのに。

 思い出は、作ろうとして思い出になるんじゃない」

確か、「思い出作りに旅に出よう」みたいな文句に反発して書いたんじゃないかと思います。
若くて、楽しまなきゃ楽しまなきゃと焦っていた自分に対しての戒めでもあったかと思います。

「思い出したら、思い出になった」
ひと言で言い切ってしまってすごいです。

遠くに追いやられた感性(と呼んでいいなら)を呼び覚ますために
とてもいいなぁと思って、この本を買ったのでした。


http://www.1101.com/home.html
(ほぼ日刊イトイ新聞)


NATIONAL GEOGRAPHIC

2008-06-14 | 
雑誌というものを買わなくなって久しい…。

毎月決まった雑誌を読んだり、
興味ある書籍を目当てに書店に行って、いろいろ探したりするのっていいですよねー^^
雑誌をペラペラめくる風景って、なんか生活に余裕があるみたいでいいですよねー^^

何か買おう、何か買おう、と思っているだけで買わない…。
だって必要な本はネットで注文しちゃうし、
書店にはめったに行かないし、
たとえ行ったところで、なんとな~く興味ある雑誌を買ってみるなんていう気の利いたことは、長年のブランクで出来なくなっているし。
(昔はとりあえず買っちゃえっていう感じだったのにさっ…)

職場でのこと…
昼休みに、家から持参した雑誌をペラペラめくっている人がいました。
美しいーー(^v^)

表紙の「自然から学ぶデザイン」という文字が目に入りました。

わぁ~~、その本なぁにぃ?
よかったらどうぞぉ、という言葉で手にとって見てみると、なかなかこれがおもしろい!
よかったら持っていって読んでいいですよぉー、という言葉でお借りすることに!




世界…というか、私たちがまだ知らない地球を紹介し、地球温暖化などの問題提起もしている雑誌です。
「バイオミメティクス 自然に学ぶ設計思想」の中では、
砂漠に生息するトカゲ(モロクトカゲ)の足で水を飲む?という体の構造にならって、乾燥地で水を集めようとする研究がされているというレポートがあったり、
マジックテープや、撥水性があり汚れがつきにくい塗料のことが載っていたり・・・身の回りのいろいろなものが生物からヒントを得て作られているんですね。
へぇ~~っていうことがたくさん載っていました。

そして…雄大な自然の写真も美しいーー!!