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じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

「35歳の教科書」藤原和博

2009-12-14 | 
 「35歳の教科書」藤原和博

作者の藤原和博さんは、ご存知の通り、東京都義務教育初の民間人校長として話題になった方です。

ロールプレイング(現実に似せた場面で,ある役割を模擬的に演じること)を授業に取り入れ、注目も集めました。

今回の本は
「35歳の教科書」

35はとっくに過ぎてるしなぁ(-.-)

戦略的人生計画というだけあって”35”という数字なのかもしれませんが、
40でも50でも、これから人生を作っていくうえでは年齢などあまり関係ないのかもしれません。
その気持ちさえあればね(^.^)

戦後の成長社会と今の成熟社会ではルールが違う!
正解主義ではいけないのです。
クリティカルシンキング(複眼思考)が大事だと言うのです。

わかる気がします。
藤原さんの生き方からも、多くを学べる気がします。

ただ、
やっぱり私は凡人なので、そうそう思考回路が変わるわけでもありません^^;
突然、めちゃくちゃ行動力がある人になるわけでもありません^^;

とにかく、私の人生の自由を少しでも味わいたいなぁと思います。
何歳になっても凝り固まらずに、学ぶ力を持ち続けることは大事ですね(^^)

『仕事内容のリストラ』
(1)「嫌われたくない」{好かれなければ」という気持ちを捨てる。
(2)実際に結婚式や葬式を断る。飲み会や付き合いのゴルフもやめてしまう。
(3)自分が今までやってきたことを一旦、10分の1まで減らしてみる。

・・・何かをやめることでしか、新しいことは入ってこないのですから。(本文より)


なかなか賛成です(^^)/
(結婚式や葬式…これは顔の広い方でしょうね…^^;)

なんかいいことないかなぁと思っているとき、
何かを打開したいとき、
今の状況を変えたいとき、
私は食事を抜くことがあります。または、少しにしたり…。
(アタシって変?)

だって、何もできなくて、何をしていいかわからないんだもん(^^ゞ
”やめる”ことしかできないんですー(~_~;)

”やめる”ことなら出来る!!
とりあえず、やめてみる!!


「みんなの深層心理」きたやまおさむ

2009-11-23 | 
ムスコの野球遠征のため朝は4時20分に起きて午後にはもうくたくた。
夕方過ぎるとぐったり。
でも、次の日の朝は会社に行かなくていいし、ムスコはいない。いくらでも寝ていいーー!

わーーい(^^)/

昨日の夜、こんなことを思って眠りにつく幸せ(^-^)
なんて私は幸福感に満ち満ちているんだろう(うっとり)

11月、たった1回しかない2連休にムスコの遠征が重なったことに感謝したのでありました。

何か緊張があって(あすの朝早く起きなきゃとか、憂鬱な用事があるとか)
眠りにつく前ふとそのことが脳裏をかすめると、
とたんに「今日眠れるかなあ」と不安になり、
考えるなー!と思うのに、考えるなーと考えている…(-_-;)

必ず眠れません。はい。

その逆で、
昨日のように眠ることが嬉しくて楽しくて幸せでしょうがないときは、
必ずぐっすり眠れます。

これと似たような状況が、たまたま昨日読み返していた本の中に書かれていました。


「みんなの深層心理」きたやまおさむ 1997刊

『現代人の心のうち』の中の『負けるのが怖い』より

(前略)どのチームも優勝を意識し始めた途端に負け出したことに、誰もが気づかれたと思います。
(中略)優勝を考えると負け出す心理とは、もともとは勝つことしか考えていなかったのに、
実際に勝ち続けると「負けるんじゃないか」と思ってしまい、
それが現実でも負けを引き出すという構造です。
つまり、「負けるんじゃないか」と思えば負け、「勝てる」と思えば勝てるということです。(後略)


ま、10年以上前の本でもあるし、今の若者の中には、
プレッシャーを自分の力に変えてしまうような頼もしいスポーツマンもたくさんでてきています。
石川遼クンとか、田中マーくん、斎藤ゆうきクン(昨日プロ対大学選抜の試合で久々に見たよん)とか。

さまざまな身近な事例によって、日本人というもの、人間というものの心理を伝えています。

興味深い事例の引用もありましたが、私の中にスーッと入ってこない事例もあってもどかしさも…。

生活目線で読める深層心理の本です。


ムスコに手塚治虫「火の鳥」

2009-08-16 | 
長野県の子供たちの夏休みはあっという間です。
ちなみに、ムスコの通う中学校は、7月29日から8月19日までの約3週間。(少なっ)

部活があって、部活OFFの時をねらってちょっと遊びに出かけ、お盆を過ごし、そして夏休みは終わる…。

うかうかしていると、何をしたという充実感もないまま夏休みは終わってしまいます…。
親が仕事に出かけている間、ムスコは何をしているやら…(-_-;)

どーせゴロゴロしながらマンガなんかを読んでいるんだろうけれど、
同じマンガでも、手塚治虫のマンガでも読んでくれれば…。

というわけで、私がむか~し買った「火の鳥13巻」の1~3巻を出しておきました。

仕事から帰ってくると、
「おもしろい!おもしろい!次んの出してー!」

手塚治虫「火の鳥」

もうたくさんの方がご存知かと思いますが、
「火の鳥」は、とにかくスケールが違います。
紀元前の物語から、
未来の未来…人類が滅亡してからまた何十億年という時を経て、また生物が現れて進化して人類が現れる…
このとてつもない時間の流れと壮大なストーリーの中で、
人間の愚かさ、素晴らしさ、生きるということ、死ぬということを描いています。

宇宙の中の一つの存在としての人間、一つの存在の宇宙への繋がりを思わずにはいられません。

一つの巻で、完結したかのような充足感もありながら、
地球の歴史を見守る火の鳥や登場人物を通して、次の巻、また次の巻へと繋がっていく…素晴らしいです。

久し振りに、わたしも今2巻まで読み返しました。
コマの描き方、使い方も素晴らしく、何億年の経過もものすごく自然に描いてあるし、
影(イメージ)の描き方も素晴らしい!
所々にある”しゃれ””ユーモア”の感覚も好きです。
改めて、素晴らしい!と感服した次第ですm(__)m

ムスコも少しは人生について考えたかいね?
・・・って、いつの間にかコロコロ(小学生用マンガ雑誌)を買ってきて読んでるしー(T_T)

私が買ったのはこちら(1992年刊文庫本)


「カミシモ ― 神々が教える下々の成功のルール」

2009-06-21 | 
子供が読んでくれたらいいなと思って、
本を買ったり(借りたり)して、つい自分が引き込まれてしまうなんてことがあります。

あさのあつこさんの「バッテリー」なんかがそうでした^^;

今度の「カミシモ ― 神々が教える下々の成功のルール」
あの、民間初の公立中学校の校長先生になった藤原和宏さんとその”チーム”が書いた本です。

授業実践記録を書いた、藤原さんの「世界でいちばん受けたい授業」は実におもしろかった!

子供が読んでくれたらいいし、
私もハッと気付かせてくれることがあるに違いない…。



うん。確かに、若い人が読めばいいかも~。

軽いタッチの神様たちが、不思議な問いかけをしてくる…。
その問いかけに答えを見出すべく、主人公は日常からちょっと離れてみたり視点を変えて考えてみたり行動してみたり…。

ちょっとした成功の秘訣を、物語にのせて説いていくこの本。
今の自分に疑問を感じた時、飛び出すきっかけをつかめることがあるかもしれません。

私はウン十ウン年も生きてきて、いろいろな経験もしてきたので、
ムスコに言い聞かせたいことばかりが書いてあるなぁという感想は持ちました。
年のせいか、ちょっと入りにくい語り口でありました^^;


「世界でいちばん受けたい授業」藤原和博

2009-03-07 | 

「世界でいちばん受けたい授業」藤原和博 ちくま文庫 2008.12

題して「よのなか」科。

都の公立小中学校で初の民間校長として話題になった藤原和博さんの授業実践記録です。

ホントに”記録”で、普通の中学生のそのままの授業風景だという印象を受けました。
加筆もせず、省略もせず…といったような。

ただつらつらと授業が進んでいくだけなのに、なぜかこれがおもしろいんです。

たとえば、テーマが少年犯罪と少年法という場合。

少年事件から題材をとった小説を基に、
微妙な背景とともに微妙に左右される罪を考える…。
グループごとに分かれ、その登場人物(少年)は犯罪者と主張する班、犯罪者ではないと主張する班で意見を言い合います。

自分の考え方として犯罪者だと思ってなくても、犯罪者と主張しなくてはいけないこともあるので、
想像力がかきたてられるし、考えの幅も広がります。
他者への思いも強くなっていくと思います。

いい授業ですよねー。

そして、引き続いて少年法での審判廷をシミュレーションです。
少年、保護者、検察官、家庭調査官・・・の役になりきり、模擬審判廷を始めます。

おもしろいですねー。

中学生には(大人も?)難しすぎると思うのですが、
何回かこの「よのなか」科の授業をこなしてきた子供たちの発言には目を見張るものがあります。

こんな授業、私たちの子供たちにも受けさせたいですよねー。

(本のあとがきより)
従来の授業のように世界を分断して知識として一方的に押し付けるのではなく、
生徒たちにとってもっとも身近なものから世界を覗き込むという”逆の視点”こそ、「よのなか」科の本質です。