神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

河内の大石

2011-08-09 22:11:30 | 名石・奇岩・怪岩
河内の大石(こうちのおおいし)。
場所:静岡市清水区河内。静岡県道196号線・山梨県道802号線(大向福士線)で興津川を遡り(北上)、「河内郵便局」の北の橋を越えた辺りにある「河内」バス停付近で左折(西へ)、約800m。駐車スペースあり。
「河内の大石」は、高さ19m、周囲60mという巨石で、静岡市の指定文化財となっている。石の上で蕎麦8斗(=約144リットル)を乾かすことができたことから、「八斗石」とも呼ばれていたという。元は、当地の西にある「真富士山」(標高1343m)の中腹にあったが、嘉永7年(1854年)に起きた安政東海地震で崩れ、翌年の豪雨で発生した土石流によって約1.6kmも流されてきたものであるとされる。
近世(安政東海地震の前年の嘉永6年は、黒船来航の年でもある。)に出現したものであることが明らかなので、これを古代の「磐座」と同一視はできないが、この石の巨大さは、確かに「神」として祀るに足る。現在は、この石が安山岩であることに因んで、「日本一の安産岩」と称し、安産の神様として「大石神社」として祀っている(祭神は、高御産巣日神(タカミムスビ)と神産巣日神(カミムスビ))。


OKADA ad officeさんのHP「巨石巡礼」から(河内の大石)

静岡市のHPから(静岡清水森林公園「やすらぎの森」全体図)


写真1:「河内の大石」全景


写真2:(旧)清水市指定文化財天然記念物の木碑と説明板(石碑)


写真3:「大石神社」。祠も石造。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする