備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム94.吉備の中山を歩く(その3・福田海Ⅱ)

2008-12-03 20:34:54 | Weblog
「福田海」本部境内を登っていくと、「有木神社」(写真上)、「藤原成親遺跡(墓)」(写真中)を経て、吉備の中山の遊歩道に出る。その先、「大吉備津彦墓(中山茶臼山古墳)」の裏手につながっている。)。「藤原成親遺跡」まではかなり急な坂で、道も細いので注意。
藤原成親は、鹿ケ谷謀議事件で備前国児島に流罪となり、後に「有木の別所」に移され、そこで出家したが、平家の手により殺されたという。「有木の別所」というのは、かつてこの辺りにあった「高麗寺」の子院かと思われる。
巨岩好きの方には「天柱岩」がお勧め(写真下)。剣の先のような大岩に、「天柱」の文字が彫られている。彫らせたのは、「福田海」開祖中山通幽であるという。「福田海」本部から少し東の斜面に墓地があるが、その脇に参道口がある。「天柱岩」の更に上に進むと、吉備中山の磐座がある。


写真上:有木神社


写真中:藤原成親遺跡。供養塔があったと思われるが、元の形もわからないくらい風化が進んでいる。


写真下:天柱岩。急坂の途中にある。