備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム92.吉備の中山を歩く(その1・吉備津神社)

2008-12-01 20:07:30 | Weblog
「吉備の中山」は不思議な山で、備前国一宮「吉備津彦神社」、備中国一宮「吉備津神社」のほか、神道系の「黒住教」本部、仏教系の「福田海」本部があり、宗教施設ではないが、キリスト教系の「ノートルダム清心学園」一宮校舎もある。
もっとも、「吉備の中山」山系にはいくつかの峰があり、特に北側にある2つの峰(170mと162m)を「吉備中山」と称しているようであり、「吉備津彦神社」はその東北麓、「吉備津神社」は西麓にある。そして、この2つの神社を結ぶ遊歩道が整備されている。社殿だけではなく、磐座などもあり、歩くのも面白い(ただし、かなり急な登りがある。)。
まず吉備津神社(岡山市北区一宮)(写真上)から登り始める。登り口は、境内の西端から。「岡山県古代吉備文化財センター」方向に向かう車道もある。
徒歩約10分で、急な階段があり、上って行くと大吉備津彦命墓(中山茶臼山古墳)がある(写真下)。ここは皇族の陵墓であるとして、宮内庁の管理下にあって立入り禁止。3世紀後半から4世紀頃築造の前方後円墳と考えられているが、自然の地形を利用して造られたため、前方後円墳として設計されたかどうかに疑問もあるらしい。

中山中学校生徒会のHPから(吉備の中山の地図):http://www.kct.ne.jp/~mandai/kibinonakayama/nakayama_map/sub01.htm

吉備津神社HP:http://kibitujinja.com/

岡山市のHPから(中山茶臼山古墳):http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/kofun1/09.html


写真上:吉備津神社。修繕完了した国宝神殿・拝殿


写真下:大吉備津彦命墓(中山茶臼山古墳)