備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム93.吉備の中山を歩く(その2・福田海Ⅰ)

2008-12-02 22:01:19 | Weblog
「吉備津神社」(岡山市)から北東に山麓を約400m行くと、「鼻ぐり塚」で有名な「福田海」本部がある(写真上)。吉備中山の2つの峰の谷の部分にあり、ここが備前・備中国境となる。
「福田海」本部境内の東端、道路沿いに「両國橋」がある(写真中)。これも国境の名残り。橋が架かる「細谷川」が国境線だからで、古今和歌集の「まがねふく 吉備の中山 帯にせる 細谷川の 音のさやけさ」(読み人知らず)にも歌われている。
「鼻ぐり塚」は、横穴式古墳の上に牛の鼻輪を積み上げているもの(写真下)。


「福田海」について:http://www.asahi-net.or.jp/~rn2h-dimr/ohaka2/20tikusan/26cyugoku/hanaguri.html


写真上:「福田海」遠景。小さくてわかりにくいが、谷の下に黄色に色づいた銀杏の木と屋根が見える。ここが「福田海」本部の入り口。向かって右に行くと「吉備津神社」、左に行くと「吉備津彦神社」。


写真中:両國橋。石柱の奥に見える石垣が「細谷川」で、国境線。国境に架かるから「両國橋」。


写真下:鼻ぐり塚