Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

土筆(148)

2018-08-02 11:02:52 | 日記

 その日の蛍さんは気分よく朝を迎え、窓外を見上げてお天気の良い事を確かめると、今日は早々に外遊びに行こうと考えました。彼女は最近皆で始めた遊びが、仲間達の中では1番不出来な出来になる事に相当不満を持っていました。その為昨日は酷く気落ちして帰宅して来たものです。

 「そうだ、皆より早めに遊びに出て、石投げの練習をしよう。」

そうすれば皆と同じくらい上手に遊べるようになるに違いない。否、皆より上手になるかもしれない。彼女はそう閃くと、お天気と同様に浮き浮きと気分が晴れやかになって来るのでした。そうです、彼女は石を投げるのが大層下手くそだったのです。

   昨晩、彼女は帰宅した時の沈み込んだ気分が全く回復せずにいました。クシャっと眉間に皺を寄せたまま無言で長時間いたものです。その彼女の皺が夕飯後に少し引いて、それでもその晩は静々と寝床に入り、今朝の上天気に漸く浮き浮きとして起き出して来たのでした。気持ちが緩み、精神的なゆとりが出来たおかげで、彼女に「練習」という行為が閃いたのでしょう。物心つく頃から彼女の父は、「何でも最初は上手く出来ないものだ、物事には練習が大切だ。」と、彼女に繰り返しするという行為や、繰り返す内に何でも上手く出来るようになるという達成感を学ばせていました。

   その様な訳で、朝起床時から彼女の精神状態は平常心にまで戻っていましたが、練習を思い付いた彼女は、今や自分の考えた方策を実行に移すのだという意欲に燃えて、家には居ても立っても居られないという状態になって来ました。

「お寺に遊びに行ってきまーす。」

彼女は勢いよく戸外に飛び出して行きました。


土筆(147)

2018-08-02 10:45:52 | 日記

 彼らはそれぞれに重要な情報を発見しました。光君は早朝に流れるテレビニュースの音に耳を聳て、祖父の方は地面から生出てその葉を伸ばし行く芝系の緑に注目しました。

 『この草の伸び具合は青葉若葉の候だな。まだ梅雨前なのだろう。』祖父は思いました。『やったー、文化的には好ましい水準だ。期待できそうな世界だな。』光君は思いました。祖父、孫、双方共に顔に笑みを浮かべると、お互いを見やる為に振り返りました。

『 あれ?』

2人はお互いの姿を確認できないのでした。

 光君は、再びこんな事は初めてだと感じます。彼は祖父が広場から何処かへ行ったのでは無いと判断していました。こんなに短時間に祖父がこの広場から姿を消すなど考えられない事だと考えたからでした。そこで、確かめる為にじっちゃんと呼んでみます。

「おお。」

と祖父の声が、彼がそこにいるだろうと見当をつけていた辺りから聞こえて来ました。先程祖父が立っていた石碑の辺りです。

「お前そこにいるのか?」

と、祖父も自分と同じように疑問を含んだ不可思議な感じの声で問い掛けて来ます。『じっちゃんからも見えてないんだなぁ。』と光君は思いました。


アイス系

2018-08-02 10:38:50 | 日記

 昔はジュースかかき氷かアイスクリーム、スイカなど。冷たくて水分が多い物でした。少し年代が進むとシャーベットなど出て来て、これも大好きでした。今はほぼかき氷です。今夏はこれに塩分を取る為おせんべいが増えました。

 遠い昔、よく夏の青空天井のプールに通った頃、水泳の後はかき氷かうどんか、どちらを食べようか迷ったものです。運動の後はお腹が空いていますからね、喉も渇いて水分も欲しい、うどんか、かき氷か、日によって、その時のお小遣いの持ち合わせ具合で決めていました。今はおせんべいと、かき氷。