よくもまあこれだけの花が次々と咲いてくるものだ、
驚嘆と驚愕の日々。
そんな中でさらにクマガイソウなんて花も、
期待と満腹感の絶頂です。
クマガイソウ(熊谷草) ラン科アツモリソウ属。
日本・中国・台湾などの林床や竹林に群生するランの仲間です。
唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が
背中に背負った飛んでくる矢を防ぐ母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。
かつてはほぼ日本中で見られたらしいけど
珍しい花なので乱獲されて今は絶滅危惧種。
ネットで見ても自生している写真では
どこで撮ったのかその場所は秘匿されています。
チゴユリ(稚児百合) ユリ科(イヌサフラン科)チゴユリ属。
北海道から中国・朝鮮半島の山地に自生するという、
高さ15~30cmと小さく、かわいらしいことからこの名がついた。
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) キンポウゲ科ヒエンソウ属。
葉がセリの葉に似て花がツバメが飛んでいるような姿と見立ててこの名に、
そう言えばツバメに見えなくもない。
明治時代に中国から渡来の帰化植物で、キンポウゲ科お約束の有毒草。
帰化植物にはとにかく繁殖力が強いものが多く
放っておくとたちまちほかの草を駆逐してしまうので、
あっという間に庭を占領されてしまうようです。
タツナミソウ(立浪草) シソ科タツナミソウ属。
花が咲くようすが、泡立って寄せてくる波を思わせるのでついたという。
岩場に砕け散る浪、
葛飾北斎の富嶽三十六景 「神奈川沖浪裏」を見てるみたい。
白い花もあるけどこのときはまだ見られなかった。
ケマンソウ(華鬘草) ケシ科コマクサ属。
長く伸びた花茎にかわいい花が連なって咲きます、
花ははっきりしたハート型でまるでイヤリングのよう。
別名をタイツリソウ(鯛釣草)と、これは見ただけでガッテン、ガッテン。
クロバナロウバイ(黒花蝋梅) ロウバイ科クロバナロウバイ属。
北アメリカ東部を原産とする落葉低木で大正時代に日本へ渡来した、
黄色い花が咲くロウバイとは「属」が異なる。
ワインレッドの落ち着いた色合いをしていますが
斜めから陽が当たると赤銅色に輝いてとてもきれいです。
いやはや百花園の名に恥じぬ花の多さよ、
いくら撮っても終わりがない次から次へと咲いてくる。
もうギブアップ寸前の模様・・・。
data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影 4月17日 向島百花園