東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

クマガイソウが咲いてきた

2022-04-25 | 季節の花

  よくもまあこれだけの花が次々と咲いてくるものだ、
  驚嘆と驚愕の日々。
  そんな中でさらにクマガイソウなんて花も、
  期待と満腹感の絶頂です。

 

   クマガイソウ(熊谷草) ラン科アツモリソウ属。
   日本・中国・台湾などの林床や竹林に群生するランの仲間です。
   唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が
   背中に背負った飛んでくる矢を防ぐ母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。

 

 

   かつてはほぼ日本中で見られたらしいけど
   珍しい花なので乱獲されて今は絶滅危惧種。
   ネットで見ても自生している写真では
   どこで撮ったのかその場所は秘匿されています。

 

 

   チゴユリ(稚児百合) ユリ科(イヌサフラン科)チゴユリ属。
   北海道から中国・朝鮮半島の山地に自生するという、
   高さ15~30cmと小さく、かわいらしいことからこの名がついた。

 

 

   セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) キンポウゲ科ヒエンソウ属。
   葉がセリの葉に似て花がツバメが飛んでいるような姿と見立ててこの名に、
   そう言えばツバメに見えなくもない。

 

 

   明治時代に中国から渡来の帰化植物で、キンポウゲ科お約束の有毒草。
   帰化植物にはとにかく繁殖力が強いものが多く
   放っておくとたちまちほかの草を駆逐してしまうので、
   あっという間に庭を占領されてしまうようです。

 

 

   タツナミソウ(立浪草) シソ科タツナミソウ属。
   花が咲くようすが、泡立って寄せてくる波を思わせるのでついたという。

 

 

   岩場に砕け散る浪、
   葛飾北斎の富嶽三十六景 「神奈川沖浪裏」を見てるみたい。
   白い花もあるけどこのときはまだ見られなかった。

 

 

   ケマンソウ(華鬘草) ケシ科コマクサ属。
   長く伸びた花茎にかわいい花が連なって咲きます、
   花ははっきりしたハート型でまるでイヤリングのよう。
   別名をタイツリソウ(鯛釣草)と、これは見ただけでガッテン、ガッテン。

 

 

   クロバナロウバイ(黒花蝋梅) ロウバイ科クロバナロウバイ属。
   北アメリカ東部を原産とする落葉低木で大正時代に日本へ渡来した、
   黄色い花が咲くロウバイとは「属」が異なる。 
   ワインレッドの落ち着いた色合いをしていますが
   斜めから陽が当たると赤銅色に輝いてとてもきれいです。

   いやはや百花園の名に恥じぬ花の多さよ、
   いくら撮っても終わりがない次から次へと咲いてくる。
   もうギブアップ寸前の模様・・・。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  4月17日  向島百花園

          

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散る桜 残る桜も散る桜

2022-04-24 | 散歩

  散る桜 残る桜も 散る桜
  あれほど咲き誇っていた桜も赤いシベが目立つようになりました。
  世の中とは儚いものです、
  諸行無常の響きあり、、、ですなぁ。

 

   世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし     在原業平

   もし世の中にはまったく桜がなかったなら、
   春を過ごす人の心はのどかだっただろうに。
   そうだよねえぇ、何もカメラ持って走り回まわることもないもんね。

 

 

   散る桜 残る桜も 散る桜   良寛

   歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている歌です。
   私たちも今この時を謳歌していても、いつか死を迎える時がやってくる。
   桜はもしかして散るために咲いてくるのかも。

 

 

   死支度 致せ々と 桜哉   一茶

   毎年桜を見るたびにこんな声が大きくなるような気が、
   みんな桜と同じように散るために生きてきた。

 

 

   ここは荒川と隅田川に挟まれた小さな公園、
   桜の根元まで寄れ花にも手が届く、
   毎年最後の桜はここで見送ることに。

 

 

   願わくば 花の下にて春死なん その如月の 望月のころ   西行

   西行は釈迦が入滅した2月15日に自分もこの世を去りたかった、
   旧暦の2月15日は今の暦なら3月中頃なので季節的には合いますね。
   そして実際に西行は1190年2月16日、一日違いで73歳の人生を閉じました。

 

 

   桜の花はあの日の栞 人はみな満開に咲いた夢 忘れはしない   AKB48「桜の栞」 作詞 秋元康

   桜が咲くたび栞は多くなっていきます、
   ときどきその栞を開いてみるのもいいでね。

 

 

   満開の桜の下、この母娘は何想う
   今まで見た夢?これから見る夢?
   人はみな満開に咲いた夢 忘れはしない。

 

 

   年々や 桜をこやす花のちり  芭蕉

   年々歳々桜の花が咲きその花びらが根元に落ちてやがて桜の木の肥やしとなる、
   こうして桜はまた見事な花を咲かせ続けていく。
   桜を詠んだ歌には無常なそれも多いけど
   それはまた生まれ変わるという輪廻に通じるものがあるのでしょうか。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  4月10日  足立区・宮城ゆうゆう公園

          

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虹の広場のチューリップ

2022-04-23 | 散歩

  向島からの帰りはいつも荒川河川敷を走ります、
  広いし平坦だし信号がない
  風がなければいうことなしの道。
  途中にある虹の広場の花壇にはチューリップが満開でした。

 

   河川敷なので遠慮なく広~い広場、
   足立区の野外イベントにはよく使われる広場です。

 

 

   すぐそこには荒川を渡る鉄橋が集中、
   JRや東武鉄道、東京メトロ、筑波エキスプレスの路線が走ります。
   トラス橋なのが玉にキズ
   あの構造が無ければ電車がいっぱい見られるのに。

 

 

   鯉のぼりが泳ぎだしました、
   桜に浮かれていたらもう5月なんですね。

 

 

   お天気がよかったので家族連れでいっぱい。

 

 

   この前通ったときにはまだ咲いていなかった、
   ちょっとの間に満開になっちゃう。

 

 

   花壇は広い河川敷に半円形に並んでいるけど
   どの花壇もみんなチューリップ。

 

 

   遠く向こうには桜も咲いている、
   青空の下最高の一日です。

 

 

   船がきたのでスキーでも引っ張っているのかなと見たけど
   単独でした、
   ここは工事用の船から水上スキーを引っ張った船まで
   いろいろな船が通ります。

   土手の上から見ても全景は写りません、
   もっと焦点距離の短いレンズで撮りたいね。
   狭い街に住んでるので広いところへ来ると
   いいなぁと心が洗われるみたいです。

 

          data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影  4月9日  足立区・虹の広場

          

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エビネ、アケビとヤブレガサ

2022-04-22 | 季節の花

  次々といろいろな花が咲いてくるので
  油断も隙もない百花園、
  ゆっくりと見ている時間もないので
  目についた花をどんどん撮っていくしかありません。

 

   エビネ(海老根) ラン科エビネ属。
   地表近くにできる根茎がエビのように曲がって連なっているため海老根(エビネ)と。
   夏に咲く種もあるようだけどこれは春咲き種の花です。

 

 

   いつもはこんなに咲かないけど
   今年はたくさん集まって咲いてくれました。

 

 

   色違い種もいろいろあるみたい、
   黄色い花はよく見るけどほかの花はまだ見たことない。
   ラン科の花ということで変わった形の花です。

 

 

   ミツバアケビ(三つ葉アケビ)の花。
   上の花が雌花、花弁に見えるのは萼片。
   下にぶら下がっているのが雄花です、
   アケビの仲間は果実が熟すと割れて中の果肉が見えるようになる、
   その姿を「開け実」と呼んでいたことが名前の由来とか。

 

 

   池にはミツガシワの花が咲き始めました、
   氷河期から生き残っている植物と言われています。

 

 

   寒さを防ぐため花には毛が生えているという説もあるけど、、、。

 

 

   ここには小さいけど竹林もあります、
   おやま、こんなにあちこちからニョキニョキ。
   雨後のタケノコ・・・。

 

 

   ヤブレガサ(破れ傘) キク科ヤブレガサ属。
   いやはやなんとも、、、という姿で地表に現れてきました、
   脱力感満載の植物。

   実にユニークでおもしろい名前♪
   植物には誰がつけたんだろうという名前がいっぱいあるけど
   これもその一つですね。
   でも10日もすれば平たい葉っぱに開きます、
   花は小さいけどキク科の花らしい花がつきます。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  4月9日  向島百花園

          

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サトイモ科のヘンなヤツ

2022-04-21 | 散歩

  さあさ、サトイモ科の花ですよ
  花と言ってもいいのか問題ですけどね。
  花軸に密集した小さな花(肉穂花序)と、
  それを囲むように発達した苞(仏炎苞)が特徴的な花ですね。

 

   ユキモチソウ(雪餅草) サトイモ科 テンナンショウ属。
   花の中央に雪のように白い餅に見える付属体があることから雪餅草と、
   イチゴ大福みたい、この下に花?とも言えない花がつきます。

 

 

   テンナンショウ属の植物は大体こんな形、
   花ごとに変化した形が面白い。

 

 

   紫褐色の仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)をつける。
   仏炎苞の外側には白い縦の筋が入り、内側は黄白色で 
   真ん中に白いこん棒のような形で先が丸くふくれた付属体がある。

 

 

   サトイモ科の花は不気味なのが多くちょっと、、、だけど
   このユキモチソウは何となくかわいい。
   このあと白い"お餅"は、くしゃっと潰れ最終的には
   赤い実がついた"こん棒"が現れる。

 

 

   ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科テンナンショウ属。
   苞の中に伸びた付属体の先端部が細く糸状に伸びその姿を
   浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てての名前です。

 

 

   ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科テンナンショウ属。
   まだまだたくさん咲いて?いました、
   百花園ではいろいろなところで見られます。

 

 

   コンニャク(蒟蒻) サトイモ科コンニャク属。
   入り口のギャラリーにコンニャク芋ごと展示してありました、
   まだまだ発展途上の姿です。
   どんどん大きくなって1m以上に育ちます。

   世界最大の花と言われるショクダイオオコンニャク。
   数年に一度2日間しか咲かない幻の花といわれ、
   大きいのは3m以上になると言われているけど見たことない。
   そもそもこの花は開花時に強烈なニオイがすると言われ
   あまり見たくない花ですが。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  4月9日  向島百花園

          

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