シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

運指はみな夫々違う

2013年03月03日 | Vn ビギナー事始め
写真は「愛の挨拶」を弾く庄司紗矢香。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
YouTube で色々なヴァイオリニストの弾く「愛の挨拶」を聴いていると、どうやら “運指はそれぞれが好みの指使いをしている” というのが分かった。 逆に考えると、ベストの指位置はないということにもなる。

私は最近 サードポジションを練習し始めたから、この音はどの弦のどの位置で出そうかと、悩むことが多い。 それだけ選択肢は多く、隣り合った弦のファーストポジションとサードポジションではどちらでも同じ音程を出せるので、ソリストの好みでどちらかを選べばいいと思う。

ただし なるべく移弦をせずに弾き続ける方が、弓の角度を変えずにすむから、音程が安定する。 従って まず移弦せずにファーストとサードを取り混ぜる運指を考え やってみると、うまく行く場合とやりにくい場合があり、当然うまく行く運指を選択する。

また無理に移弦しても、直後の運指がやり易い場合もあり、運指の法則性はないようで、各ソリストが自分に向いた指使いをしているらしいことが分かった。 だから 有名ヴァイオリニストがしている運指がベストではなく、各個人でこれがいいと納得して運指を決めているようだ。

プロも楽譜に指番号を記入して自分が弾き易い指位置で弾いているらしい。 つまりは最も安定して使える指位置で、ダウンボウ・アップボウを決めているのではないかと想像する。 それはそうだろう。 トップヴァイオリニストの運指、弓の上げ下げが金科玉条とはならず、各自が納得しての運指、弓の上げ下げをしているはずだ。

ただし 教本にある小品などでは最初から指番号を印刷してある曲があるが、こういうものは慣例で決まっているものか、著者が決めて推薦しているものと思う。 その指番号が自分の奏法に合っていれば そのまま採用し、合ってなければ 自分に合った指使いに変更すればいいのだ。 練習しているうちに、やはり別の指使いの方がいいとなれば また変えればいい。 そういうことが重なれば、各自のそれぞれの運指が出来てくるのも道理だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
庄司紗矢香の弾く「愛の挨拶」は美音だが、憎らしいことに “よそ見をしながら弾いている” 箇所も時々ある (中央と右写真) 。 こっちは左指と、弓の毛と弦の接点をニラミながら、出来るだけ美音を出そうとしてもがいても、彼女の「愛の挨拶」ほどの美音はとてもじゃないが、出ない。 まぁ 彼女はプロだから当然、私はアマだからと納得しているが、う~~ん (使用楽器は上野製薬株式会社より貸与された1729年製ストラディヴァリウス“レカミエ Recamier”)。

以上

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。