シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

戦後の2つ目のピーク?

2024年07月12日 | 経済あーだこーだ
上は日本人男性と結婚した外国人女性。 下は入国審査での日本のパスポートについての話し。 どれも YouTube の表紙から。
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1990年前後 日本経済は一つのピークを迎えたといっても過言ではないでしょう。 敗戦後40年を経て、よくぞここまで来たかといった感慨がありました。

年代別に代表的な日本の看板製品を並べると 1960年代は音響機器が、70年代は VTR (VC) が、80年代は CD プレーヤーや DRAM などのデジタル製品が世界を席巻しましたが、バブルが弾けると同時に “米国の締め付け” も始まり、日本経済は長いトンネルから抜け出せない状態が続きました。 その間に 消えた大手企業もあります __ (流通業の) ダイエーや三洋電機です。

一方で 米国による日本の締め付けの “影” で、(あぶれた?) 日本の電子技術者をうまく使って技術を磨いた韓国・台湾が日本に取って代わり、米国に迫る存在感を見せています。 サムスン・SK・TSMC などですね。
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それから30年経った2020年代は、ある意味 もう一つのピークを迎えつつあるのではないでしょうか?

例えば 日本食が世界の料理百選の中で かなりの数を占め、空前の円安も相まって 世界中から日本を訪れ、日本食を楽しむ観光客が増えています。 所によっては観光客が多すぎて 市民の日常生活が脅かされている、といった事態も起きています (ちなみに こうした観光公害は日本だけでなく、京都やバルセロナなど世界の観光地でも起きています)。
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YouTube では 日本のウオッシュレット (温水便座) に驚く外国人や、日本人男性と結婚した外国人女性の話が多く投稿されています。 もちろん 日本人女性と結婚する外国人男性も増えているのでしょうが、投稿は外国人女性の話ばかりです。

これを見て 小田 実 (まこと) の本『何でも見てやろう』の中のエピソードを思い出しました。 彼は戦後 フルブライト留学生に選ばれて米国に渡った学生ですが、帰国後に書いた世界漫遊記『何でも見てやろう』がベストセラーになりました。

その中のエピソードです __ 1950年前後 彼は留学生として客船で米国へ向かいました。 その乗客の中には 日本から米国へ帰国する米国人一家もあり、その一家の十歳にもならない カワイイ娘さんがカタコトの日本語を喋って、(マスコットガールよろしく) 乗客の中で人気者になっていたそうです。

ところが 米国に近づくにつれ、それまで舌ったらずの日本語で応じていた娘さんは、小田 実がそれまでのように日本語で話しかけても、日本語が解らないフリをするようになったそうです。 これは何を意味するのでしょうか?

その娘さんは、日本は先の戦争で米国に負けた敗戦国で、”落ちぶれた国の言葉” を知っていても 帰国したら、何の役にも立たないと親などの話から聞き取っていたのかも知れません。 さらに 母国に帰国したら、もう敗戦国の言葉を使わない積もりだったのでしょう __ 私はこのエピソードに “敗戦国の悲哀” を感じました。

それから70~80年経った今現在、日本人男性と結婚する外国人女性が増えているという事は、”落ちぶれた国” の男性というイメージは完全に消滅していますね。 それに加えて 和食人気・観光人気・ウオッシュレット人気・日本のパスポート人気ですから 私はもう一つのピーク __ 経済ではなく 国民や国全体としての人気度のピークを迎えつつあると感じています。 喜ばしい事ですが、”歓迎されざる” 外国人の報道は残念ですね。

今日はここまでです。

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