シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

アジャスター4個から2個

2017年10月29日 | Vn ビギナー事始め
写真はテールピースを取り替えたヴァイオリン。 その上はこれまで装着していたテールピース。
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今月になって ヴァイオリンを弾くと、かすれたような、或いはガサガサした、メタリックぽい音になってきているのに気づきました。 何せ 弦は昨年6月頃に換えたまま、弓の毛替えも1年前でしたから、両方で劣化して相乗効果で一気に弦の発音が劣化してきたと想像します。

そこで今月26日 都心に出た折に、弦と毛を交換することにしました。 ついでに以前 楽器店の方から助言された「もう このアジャスター4つは止めてもいいんじゃないんですか?」に従って、アジャスター2つを取り外すことにしました。

低音のD線とG線の調整はあまりしないことが多いため、高音のE線とA線には新しいアジャスターを付け、D線とG線は取り外し ペグで調整することにしました。 するとテールピースも交換することになります。 セットもののヴァイオリンに付属していたテールピース (冒頭写真左上) はアジャスターと一体型になっているので、流用ができないのです。

また そのテールピースはプラスチック製だったので、何となく木製のに換えたいとも感じていました。 そこで黒檀製のテールピースを選びました。 アジャスターはどれも1個 400円台で、金色、黒色、色なし どれでもよかったのですが、好みで金色にしました。

さらに ペグの滑りを良くするコンポジションも購入しようとしたら、楽器店の方がいうには、「これから寒くなる季節には合わないので お勧めしません」と。「でも D線とG線のペグが固いので、使いにくいんですけど …」「それでしたら 弦をペグに巻きつける時に、全ての線を壁際に寄せずに、一度 中心に巻きつけてから戻して壁際に寄せると、ペグを動かしやすくなります」

__ といわれても、よく分からないというと、実際にやって見せてくれました。「あ〜 これはノウハウの1つだね。 私は独学でやっているものだから 他に訊く人がいなくてね」といって感謝の言葉を添えておきました。

あとは 店員さんに棚にある新品のE線 (ゴールドブラカット製)、ADG線 (ドミナント製) の弦を職人のいる階へヴァイオリンと一緒に持っていってもらい、以上の処理 (弦替え 毛替え テールピース替え アジャスター2個取り付け) を昼頃頼んで、夕方引き取りとなりました。

その間 4時間あまりを食事以外にどう過ごすか?__ 近くの中古 CD ショップで2時間ほど見て回り、買いたいと思った CD に ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集が2組あったのですが、ジャケットが気に入らず 結局買いませんでした。

オイストラフ (Vn) とオボーリン (P) による Philips 盤 (62年録音) と、デュメイ (Vn) とピリス (P) による DG 盤 (97〜02年録音) です。 前者はなぜか楽器だけの写真、後者は白黒の2人の奏者の写真でパッとしないものです (冒頭写真右の上下)。 ジャケットと演奏は本来は無関係ですが、それをじっくり見ながら聴くものですから、私は良くないジャケものは安いからといって買わないようにしています。 最近 オイストラフの新装ジャケ版 (冒頭写真右の中間) が発売されたようです __ でも これが最初の発売時のジャケットデザインだったもので、これが一番ぴったりします。

それでもまだ時間が余ったので、御茶ノ水駅側の飲食店ビルの地下にあるトイレを利用させてもらいましたが、身障者や乳幼児連れの人向けの広いスペースの個室には少々驚きました。 普通の3倍くらいもあり、う〜ん これが “有名な日本の綺麗なトイレ” かと実感しました。

そのあと 1階にある公園ベンチでゆったり座っていたら、有名なニコライ堂が見え、近くの別のベンチでは お爺ちゃんが絵の具を使って多分 (?) ニコライ堂を写生していました。
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DECCA (PHILIPS) __ 数ある全集の中でも、ヴァイオリン演奏の際立った魅力という点でいまだにトップ・レヴェルにある優れた演奏。 各国のレコード賞を数多く受賞したことでも知られる名盤中の名盤でもあります。
 
オイストラフ (Oistrakh,1908〜74) の完璧なテクニックは、激しい部分でも叙情的な部分でも常に高度な完成度を示しており、その気品ある美しい歌い回しと、独特の幅広い美音がもたらす音楽の圧倒的なヴォリューム感は、まさに「大家の風格」という形容のふさわしいものです。 こうしたアプローチで作品に触れると、有名な『クロイツェル』や『春』だけでなく、10曲すべてが魅力的な傑作であることを改めて痛感させられます。
 
ピアノのレフ・オボーリン (Oborin,1907〜74) は、アシュケナージの師としても知られるロシアのピアニストで、オイストラフとの共演は数多く、ここでもオイストラフの豊麗なヴァイオリン演奏のスタイルを極力生かすべく、端正な伴奏を聴かせてくれています。

DG __ 現在最高のデュオと賞されるオーギュスタン・デュメイとマリア・ジョアン・ピリスによるソナタ全集。 フランクやドビュッシーなどフランスものにとどまらず、モーツァルト、ブラームス、そしてグリーグと、ヴァイオリン・ソナタの名作に次々と名演をものした名コンビ、ベートーヴェンに関しても実演ではしばしば取り上げ、来日公演ではベートーヴェン・プロを披露して絶賛を博していただけに、当全集は室内楽ファンの間では長らく待ち望まれていたものでした。

演奏は、この名コンビが5年の歳月を費やして完成させたものだけに、まさに完璧といいたい素晴らしい出来栄えです。 多くの美音ヴァイオリニストを輩出した「フランコ・ベルギー楽派」と呼ばれる流派の、現代における最高の担い手とされるデュメイと、繊細優美でありながら強い集中力で作品に迫るピリスの個性が絶妙に融合し、作品の表裏を細大もらさずフォローしていく様子には驚きですが、それでいて神経過敏に陥ることなく、端正な造形感を常に失わないこの演奏は、さすが当代随一のデュオの名に恥じない見事なものと言えるでしょう。

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以上

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