古都探索日記

奈良や京都の散策日記

教会音楽への扉 バッハ中期

2019-07-04 12:19:05 | 音楽
 7月3日、朝日カルチャーセンターにて受講。講師は吉田文先生。画像はテキスト。

 前回につづきブランデンブルグ協奏曲の残りの紗3曲。4、5、6番を視聴。ベンジャミン・ブリテン指揮&チェンバロ。まずそれぞれの特徴についての講義内容。

 第4番 独創楽器はヴァイオリンとリコーダー2本。バッハはエコーフルート(ダブルフルート)を指定しているが現存しないので2本のリコーダーで代用。エコーフルートは並行した2本の管を一人で演奏するものらしい。

 第5番 独奏楽器はフルート、ヴァイオリン、チェンバロ。弦楽合奏に第2ヴァイオリンがない。これも謎。バッハは1718年にベルリンで大型のチェンバロを購入しているが、そのチェンバロを披露するのが目的といわれる。音楽史上初めてチェンバロが協奏曲の独奏楽器として採用された。第一楽章の終盤にチェンバロの長いカデンツアが演じられるが名手バッハ自身が演奏してと思われる。

 第6番 独奏楽器はヴィオラ2、ヴィオラダガンバ2、チェロという珍しい編成。ヴァイオリンのような高音楽器がないので落ち着いた静かな印象。

 吉田先生はこの世俗曲を講義で採り上げた理由として「この変化と個性に富む作曲技法が後のライプツィヒのカンタータの基となるからである」と説明された。

 全曲を聴き終えるとバッハ音楽の素晴らしさがひしひしと感じることができた。またこの協奏曲集は全曲を通して聴かなければその魅力を理解することはできないと思った。

 楽しいレクチャーありがとうございました。ブリテンのカデンツアには圧倒されました。
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