古都探索日記

奈良や京都の散策日記

音楽の扉 初期バロックのオルガンと作品

2021-08-06 11:19:37 | 音楽
 8月4日、朝日カルチャーセンターにて受講。講師は吉田文先生。画像はテキストの1ページ。講義内容を要約。

 ヨーロッパの各国では各々の国の事情により、独自に発展して個性を持つようになった。

 イタリア:オルガンは小規模な1鍵盤と簡易的なペダル。音楽は典礼の構成に沿う内容で、法王庁によりアルタナーティム法というグレゴリア聖歌と他の曲が交互に演奏される様式が制定された。
 アンドレアス・ガブリエリ(1510~1586)作のファンタジア・アレグラとフレスコバルデー(1583~1643)のカンツォーナ・テルツァを視聴。

 スペイン:イタリアのような小規模なオルガンが多いが大規模な教会ではフロアの中心の左右に2台が設置される。水平トランペット管を伴う。
 アントニオ・カルベゾン(1510~1566)のアヴェマリアを視聴。

 イギリス:1535年、ヘンリー8世はローマ教会から離脱して独自の聖公会をつくる。オルガンは対立するカトリックの象徴として破壊され古い楽器は残っていない。産業革命以後、コンサートホールが造られ、パイプオルガンも設置された。管弦楽をオルガン用にアレンジして演奏する形体が盛んになった。理由は人件費がかからないこと。

 フランス:たくさんのストップを持つ音色の豊富なオルガンが多い。フランソワ・クープラン(1668~1733)のミサ曲、クレランボーの組曲、ダカンのノエルを視聴。

 国民性とお国の事情によりそれぞれに大きな違いがあることに驚きました。興味深いレクチャーありがとうございました。




 
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