古都探索日記

奈良や京都の散策日記

パイプオルガンの響きを楽しむ

2013-05-26 18:51:21 | 音楽
 5月26日、朝日カルチャーセンター主催のこの講座が五反城カトリック教会にた開かれ参加する。教室を離れてパイプオルガンの実演を伴う吉田文さんの講座である。二部に分かれる

 前半はパイプオルガンについて。まずバッハのパッサカリア・ハ短調BWV582の演奏から始まる。つづいてパイプオルガンの歴史、構造など。さらに鍵盤の数が持つ意味:鍵盤の数がその楽器が持つパイプオルガンの数を表す。例えば五反城教会のは三段の手鍵盤とペダルが一段あるが4台のオルガンがあることになる。それらのパイプの位置をBWV147のコラールの実演によって説明。パイプの種類は大きくフルー管とリード管に別けられ、さらに前者は基本となるプリンシプルと柔らかい音色のフルート、繊細なストリングなどに、後者はオーボエ、トランペット、クラリネットなどに分類される。クレランボー(1676-1749)の第一組曲からの実演によりそれらの音色の違いを聞き比べることができた。

 後半はトッカータの秘密。トッカータとは何か?からはじまる。ヴェネツィア楽派のガブリエリ(1562-1621)が最初の作曲家、即興演奏の技術から発祥し演奏者の技量をデモンストレートする。バッハはオルガンだけでなくクラヴィアのためにも6曲残しているが私の感想としてはかなり自由な制約のないジャンルと思う。吉田先生は主に大型のパイプオルガンを用いる北ドイツのトッカータについて語られた。初期のスウェーリンクとブクステフーデの作品の演奏に続いて最大のヒット作 バッハのトッカータとフーガ・ニ短調(BWV565) の解説。解剖のようにトッカータのパーツを分解してからその後のフーガに繋がるのかを詳細に説明された。素人の私にはとても難しかったが要約すると、半音階、不協和音と繰り返しが生み出す緊張感、不安感と安堵の連続がこの曲の魅力になってないかと思う。そして最大の謎は贋作の可能性もあるということ。画像はBWV565の楽譜(部分)


最後のこの曲全体を演奏。テキストには楽譜が付けられいて演奏を目で追ったがとてもついていけなかった。完全に理解することはできなったが大変「身になる」講座だった。本当にありがとうございました!!!

カール・リヒターのBWV565を聴く。


コメント
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