古都探索日記

奈良や京都の散策日記

ヴィニシウス 愛とボサノヴァの日々

2009-07-05 19:11:10 | 映画
 7月5日、家内と名演小劇場にこの映画を観に行く。アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトと共にボサノヴァの創始者として知られるヴィニシウス・ヂ・モラエスの伝記映画。代表曲「イパネマの娘」の作詞者。オックフォード大学卒の外交官であって詩人でもある。ウィスキーをこよなく愛して人種差別を憎み、生涯に9回結婚をしたこの天才の破天荒な人生が家族、共演者たちの証言によって語られていく。たくさんの作品の演奏だけでなく日本ではあまり知られていない詩の朗読が印象深い。まれにみる力作に感じられた。写真は映画のパンフレット、手前がモラエス、奥がギタリストのバーデン・パウェル。画面にあの精悍だったパウェルが年老いた姿で登場しショックを受ける。
 ボサノヴァは私が高校を卒業する頃、渡辺貞夫等のジャズミュージシャンによって日本に伝えられた。初めて聴いた時、これ程洗練された音楽が他にあろうかと思う位に感動した。ビートルズとカレッジフォークが全盛の当時、それらに背を向けジャズとボサノヴァこそ大人のポップスであると密かに優越感に浸っていた自分を思い出す。
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