オイラは嘘つきが大嫌いだった
嘘つきをバカにしていた
しかし
愛の重要な問題で
オイラは
自分の恥ずかしいところで
嘘をついた
自分が嫌っていた嘘つきに
自分がなってしまった
オイラはその嘘のために
自分が自分を嫌いになり
いろいろと自分で
自分を裁こうとするようになっていく
言い訳ではないが
自分を恥ずかしく感じて
その恥さらしの面で
なんだろう
自分で裏切った
そのとき
病気が始まった
いちばん嫌いな嘘つきは
それはオイラなんだよな
今日は妻との9年目の
結婚記念日だ
なんだかんだと
母から祝箸をもらった
どういう意味なのか分からない
嘘をつかざるを得なかった
そのときの自分を
もうそろそろ
許してやらないといけない
正直に謝れなかった自分を
許してやらないといけない
いつまでも
すべて自分なんだよな
どれもこれも
今も未来も
バカにした人間になっていくんだな
どんな存在も否定しなかったら
なんて
そんな人間でもないわなぁ
あの頃を思い出すとつらくなる
自分をほこれないんだよな
アホだよ
誰がどう動いたかは知らないけど
なんだろうね
バグった頭は
慢性疲労とともに
意欲なども失っていったんだ
エヴァンゲリオンではないが
思春期に発動する
恋する頭は
気を狂わせて
オイラを襲った
ちいさいな