精神科雑記

精神科病棟に入院して

食事のときに名前の入った紙をもらう

そしてその紙に何か書いて

名刺のように入院仲間に渡す

それをある入院のときにしていたんだけど

全員に配るのに

何度かの食事が必要で

そして相手の紙ももらわないといけない

けっこう時間がかかるんですわ

ところがそれをしていることを知ったおばあちゃんが

私にわからないように

喫煙室を使って

同じことをしていたんですね

そして

私にどれくらいたまったかを聞くんです

だいたいこれくらいというと

おばあちゃんは喫煙室にいるだけで

全員のぶんを集めたという

びっくりしました

食事のあと喫煙室に入りタバコを吸い

毎回集めていると

集まったというのだ

私はタバコを吸うけれども

喫煙室で集めようなんて考えていなかった

だってタバコを吸わない人もいるわけでしょう

みんなの集まるホールで

食事の名前入りの紙を交換しようと考える

普通はそうでしょう？

おばあちゃんにしてやられました

っていうか

何で名刺交換みたいなことを真似したのでしょう

まぁいいねんけれども

これがもとで

スモーカーズクラブという名簿ができたようです

みんな精神科の入院の名簿なんて嫌がるんですが

おいらが作ったわけではありませんが

できてしまいました

これは初めての入院のときでした

その入院が2004年

それ以後7・8度入院しました

こんなにたくさん入院するのは珍しいみたいです

任意入院が3度くらい

医療保護入院が3度くらい

措置入院が1度かな

それぞれに入院の経緯が違うんですね

扱いも違うんですね

任意入院以外の入院は

ある意味でものがたりになりそうです

それぞれの入院について細かく書くだけで

普通の人からしたらびっくりすると思われます

だから

ついでにここに書いていってもいいかなぁと・・・

今回は食事のときの名前の入った紙の名刺交換の話でした

名前の入った紙はだいたいは看護師に

回収されるのがふつうの病院みたいです

たぶん・・・

だれもが

こんなに苦労してきたんだね

どんなにこころを試されてきたんだろう

そんなに苦労してきたんだね

どれほど痛めつけられたんだろう

いいかげんにしろ

ふぞけるんじゃない

どんなけいいたかったろう

よくがんばったね

ほんとうによくがんばったよ

いまほんとうに

まるごとそのまま

みとめられるべきだよ

だれも異論はないはずだよ

そのまま

まるごとみとめられるべきた

ふざけるんじゃないよ

冗談なんていらないんだ

がんばってきたんだよ

いいかげんにしろよ

愛すべきひとなんだよ

みとめられるべきひとなんだよ

そのまま

まるごとね

そばにいるよ

鬼の子、闇子、疫病神

なんと呼ばれていようとも

ぼくはそばにいるよ

世界がきみをのこして

すべて敵にまわろうと

ぼくはそばにいるよ

さげすんだ目、意地悪な目、皮肉な目

そんな目がきみを見ていても

ぼくはあたたかい目で

きみをつつむよ

世界が終わるそのときまで

ぼくはきみのそばにいて

あたたかいまなざしできみを守り続けるよ

永遠なんてことばはしらないけど

無限のときにのって

不可思議の世界を

飛び越えてみせるよ

世界が終わってしまっても

ぼくはそばにいるよ

いつでもそばにいるよ

もうな

もうな

病気になったら

現役引退して

余生を生きていると

思わんことには

つらいだけやねん

余生を生きていると

思ったら

気が楽になる

現役やと思ったら

つらすぎる

余生やねんから

気楽に生きたらええねん

あれをしなければとか

これをしなければとか

考えんでもええねん

できたらする

できなかったらしない

気楽に考えたらええ

余生を楽しく生きたらええねん

ほんま現役引退やで

余生いきてます

パニクった

昨日は病院だったのさ

でも食べたものが悪かったのか

下痢気味になってしまった

電車で病院まで行くんだけど

乗り継ぎの駅でトイレに

案の定下痢だったのだ

おなかの調子が悪い

病院まで何とかついて

９番待ち

そこでタバコをすいに出かけたら

またおなかの調子が悪くなる

またまたトイレに駆け込んだのさ

下痢ですわ

なんとなく

自分が臭い気持ちになってくる

トイレを終わって

病院に戻り

診察を受けますな

そして薬局に

このころにはもう疲れ果ててる

そして家路に向かうのですが

おなかの調子が悪いので

パニクってるんです

電車の中ではもう

疲れ果てているんですな

終わった～

もうアカン

終わった

っていう感じになってるんです

でやっとのことで

家に着いたんだけど

トイレに駆け込んで下痢です

案の定すこしうんこパンツです

頭はカーッとなんか終わったみたいな

なんか知らんけどパニックです

そしてそれがつづいているんですな

終わったのに気持ちの切り替えができないで

パニックが続いているんですな

おなかの調子はまだ悪いんです

あ～

なんだろうなぁ

この状況は・・・・

なんかね

世界が終わるみたいな

そんなパニックです

地震が来なければいいのですが

パニックです

なんか終わった感じがしています

この

なんとかな感じが

怖いんです

なんとかな感じが

ときどきするんです

もう

そんときは

何度も死んでるのに

ええかげんにせぇと

思ってしまいます

なんとかな感じはトラウマなのでしょうか

ときおり記憶を伴わずに

気持ちだけがフラッシュパックします

なんだろうなぁ

ええ感情がない

良かった～っていうのがない

なんなんだろう

この感情

パニックは終わるのかなぁ

オリンピック

ロンドンオリンピックのとき

おいらは今では有名になった措置入院をしていた

全身血だらけになって素っ裸で入院した

血だらけになったおいらを

医者はどうしてそうなったかを気にしていた

入院は隔離入院だった

そしてベッドに拘束帯でくくりつけられ

身動きが取れない状況だった

強引にはずせば外れるし

はずし方も知っていた

しかしはずそうとしなかった

かなり弱っていたのか

点滴を注射されていた

拘束されながら

看護師がおいらに

オリンピックの柔道の結果を教えていた

メダルがなかったオリンピックだ

入院してすぐに診察があったのかどうかも

記憶にないのだ

先生は診察したというが

おいらの記憶にはなかったのだ

隔離室から閉鎖に移るとき

はじめて朝に顔を洗えて

まぶしくて目がひらかなかったのだ

自分の顔を確認することすらできなかった

あのオリンピックから４年たったのか

不思議なことが起こり

混乱しまくって入院した

記録に残しているが整理できない

ほんとうに不思議なことが起きたのだ

あれは自分だけの体験なのだろうか

いまだに入院している錯覚を感じる

宝くじの１等はどこに消えたのか

家の鍵は曲がった

おいらのちからで

全身の痙攣はなんだったのだろう

入院前に起きる肋間神経痛は何だ

青白い光がとまっていたのと

鏡の顔が変化したのは何だったのだろう

くるはずのない誰かを待ち

そして次に部屋に来る人が妻になるというのは

東京方面にはいけないことはなぜだろう

妄想、幻覚そして痛み

いろいろの末に入院し

オリンピックの結果報告を聞く

なんどか死んだようになり

悟りのようなものがはいってきそうになり

記憶は飛んでいく

あれから４年

ことしはオリンピックを見ない

どうせ

どうせ世界が終わるなら

そんなことを考えると

少しは楽になる

しんどくて仕方のないときに

どうせ世界が終わるならと

考えると

なんかバカらしくなってくる

寛容までにはいたらなくとも

なんとなく

まぁええかってなってくる

最近になって思うようになった

なんか知らんけど

どうせ世界が終わるならと

考えるようになった

そやんなぁ

普通はそう考えへんわなぁ

アホみたいに大袈裟に考えてる

なんか知らんけど

どうせ世界が終わるんなら

いつかはわからへんけど

なんかやなぁ

うん

なんかや

自分の命がもうないででも

よかったんかもしれんけど

それじゃなかったみたい

いつなくなるかわからん世界

それやから

なんかなんやなろなぁ

自分だけじゃないねん

妄想で

こんなんがヒットしてんなぁ

おいらのあたまには

まぁ

そしたら糞詰まりみたいな

そんな感覚もあるけど

まぁええかってなってきてる

アホやな

なんやろな

どうせ世界が終わるんなら

なんとなく祭りやな

精一杯なんかなんやろうなぁ

それが糞詰まりに

なっとるんやろうなぁ