飼い猫

飼い猫のうしろ姿が

おいらの後頭部に似ている

気がしてならない

夜中にふとうしろ姿を見せられると

あたまがいるように見える

まだらの模様が

おいらの髪の毛とおなじなのだ

おいらのあたま

とおもいながら

こんなところで飼い主に似なくてもいいのにと

思うところである

あなた

あなたのぬくもり

あなたの声で

どれほどわたしは

助けられたでしょう

ただいるだけで

ほっとする

それがあなたで

ほんとによかった

不思議な体験

妻が買っていたイヌが死ぬ前日

死神が見えた

そしていかんと思いイヌを守った

その日は生きていたが

次の日

急に容態がおかしくなり

病院に連れて行くかはなしをしていると

イヌが

病院は嫌

布団で寝たい

とはっきりとした言葉で言った

もう死んでしまうんだなぁと悟った

その晩

ふたりのあいだにイヌを寝かせ

そして寝た

妻はイヌがなくなったのを悟ったのか

夜中に起きてイヌが死んだのを確認した

そしてまる一日

イヌを見送って

動物の焼却の手配をした

そのイヌの名はチビ

チビの毛をお守りにしている

あの時死神がまた見えてしまったんだ

守れなかった

今日見た夢

大きな部屋がある

ベッドと机とパソコンのほかは

何もない

ひとが来て

パソコンを見て

インターネットができるかをきく

できますよというと

配線を見させてくださいという

どうぞというと

これは・・・

と言い出して

部屋の工事を始める

古い機械らしきものが

大きな部屋の奥の部屋で

どんどんと組まれていく

なんだろうと思っていると

工事が終わり

なにやら契約みたいなことになっている

機械はそのままつけてもいいですが

その代わり電気代は折半でという

嫌なら機械を取り外してもいいという

どんな機械なのかもわからない

電気代がいくらかかるのかもわからない

効用も費用もわからないのだ

それを契約しようという

悩んだ

そして起きた

なんという夢だ

あたまの中の回路を増設したのかなぁ

自分の頭の回路・・・

夢だから象徴に過ぎないと思うねん

なんだろうこの夢は・・・

おいらの悟りの現象

おいらに起こった悟りの現象は

あれはもしかしたら

無の現象ではないかと

感じるようになってきた

あの時頭は無になっていた

何も考えず

あたまの中は静かで

無になっていたように思う

それを悟りだと勘違いしたのかな

無になって静かで

なにやら満たされているような

なんともいえない感覚になって

その瞬間に

意識がでてきて

こんな良い思いをしたら

死んでもいいと孔子が言ったのかなぁ

なんて考えたら

死神らしきものにとりつかれたんだなぁ

無の現象を悟りだと思ったのだろうなぁ

悟りの現象はまた別なのかもしれない

なんせ無になるのは難しいけど

訓練したら習得できそうな感じがするからだ

おいらの悟りだと思っていたことは

たぶん無になったことと勘違いしているのだろう

無駄無駄無駄

考えるだけ無駄なことに

どれほど多くの時間を使っているだろう

こんな考えを繰り返していても

生産性も何もないことに

どれほどの時間を使っているだろう

あたまの中を黙らせようとすると

意味不明の言葉が出てくる

どうしても黙ろうとしない

考えないようにしても

なにかの言葉を発しようとする

ものがあふれて断捨利というが

考えがあふれるのも捨てないとなぁ

みざる

きかざる

いわざるよりも

おもわざるが

まさるなり

という四天王寺の話もある

あたまをやすめよう

考えても疲れるだけ

気がやむだけ

あたまから言葉を減らす

あまり考えないようにする

音を楽しむ

音としてきく

けっこううるさいなぁ

うるさいというのもまた

考えているからだろうなぁ

あ～無駄無駄無駄

それでも考える葦なのだろうなぁ

無

ち～ん

おそとが怖い

この世界には

いろいろなひとがいる

そしておいらは

おそとが怖くなった

どういうわけだろう

おそとのひとは

なんだか

無責任に言いたい放題

公共の場の空気

なじめない

おそと

そんなにしてまで

おそとにいる必要がないなら

できるかぎりおうちにいる

おうちはあたたかい

だれのめも

だれのかおいろも

うかがう必要はない

とつぜんの歌にも

うるさいなぁで

笑って怒られる

叫びたいときもあるよね

もうね

いわどに引きこもった神話のひとのよう

おうちにひきこもっているのさ

それでも退屈はしない

いろいろ道具があるからね

食事はかいに行かないといけないけれど

別にそれ以外は

座敷牢って昔はあったらしい

そうなんだぁ

何もない次代の座敷牢は退屈だったろうなぁ

いまみずから引きこもってるよ

花がきれいだからといって

まちに出たりはしない

祭りがあるからといってまちに出たりはしない

なんだってあるし発言もできる

つながりだって

たもてたりする

あらたにできたりもする

おそと

こわいな

酒

酒や酒や酒もってこい

哀しい記憶を忘れるために

哀しい思い出を忘れるために

酒を飲んで

頭をバカにしないと

そしてぐっすり寝るんだよ

何もかも忘れて寝るんだよ

何も祝いで飲んでるわけじゃない

哀しくて飲んでるんだよ

忘れたくて飲んでるんだよ

現実を受け入れたら

哀しくて仕方がないんだよ

だからあたまをバカにするんだよ

いっときだけでも

頭をボ～ッとさせるんだよ

そして寝るのさ

忘れてしまえ

楽になるさ

なんやろうなぁ

報われない努力を繰り返すとやる気をなくす

努力するのがバカらしくなる

どうせバカになるなら

楽しんだほうがいい

努力を礼賛するのはあほらしい

楽しんでいるかということが

大切だ

努力はなんか違う

楽しんでいるかどうかだ

楽しんでいたら

はたから努力してるように見えても

本人は楽しんでいるのだ

無理なことをする必要なんてない

本人が望むことをすればよい

楽しむ

これからのことも

いろんなことを

楽しむ

そうしたら

自分はそれでいい

報われない努力の末に

たのしもうと思った

楽しみを台無しにする奴もいるけどね