林監督(クリエイティブ21)による第5作目の台湾を舞台にしたドキュメンタリー映画「心の故郷~ある湾生の歩んできた道」が完成しました。既に基隆を舞台にした「風を聴く~九份物語」や「風が舞う~雨が舞う 金瓜石残照」などで日本統治時代の台湾を映画化しており、この度は4年の歳月をかけ、戦前、戦中及び戦後を通じて湾生(台湾で生まれ育ち、戦後日本に戻って来た人々)たちの生きてきた時代(戦争、敗戦、引揚、復興の時代)の湾生の心のうちに迫る大作です。
近年、とみに台湾は親日的であるといわれています。これらは湾生が一体どのようにして生まれた故郷の土地や学んだ学校、そして同じ日本人であった台湾の方々と交流を深め、互いの絆を深めていった努力のたまものであると思っています。
ナレータには台中生まれの湾生、川平朝清さん(琉球放送初代アナウンサー、沖縄放送協会会長を経て昭和女子大学名誉教授)、テーマ音楽作曲・演奏は台湾人声楽家を祖父にもつ彩愛玲さん、イラストは中国引上げ体験のある漫画家、森田拳次さんが描いております。
上映は5月19日(土)より渋谷ユーロスペースで行われます。どうぞ多くの方に観賞していただきたく思います。
なお、「心の故郷」の完成記念として、「美麗島x竪琴 -聴いて見て感じる台湾」と称してクリエイティブ21主催による彩麗玲さんによりグランドハープの演奏会が4月19日(木) Hakuju Hallにて開かれます。スクリーンには台湾の街々の映像と日本統治時代の写真が映し出され、また、「心の故郷」のダイジェスト版も公開されます。詳しくは、下記パンフレットをご参照ください。
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