現在の忠義路と永福路の間にある中正路は当時「末廣町銀座」とも呼ばれた通りでもあり、この中正路と忠義路2段の交差点そばに昭和7年(1932年)に梅澤捨二郎の設計により建設された五層褸仔とも呼ばれた台南でも最大の規模を誇った林デパートがあった。一階はタバコ、化粧品および靴、二階は衣服、帽子およびネクタイ類、三階は布および寝具類、四階は玩具および厨房用具類、五階は食堂、電動馬および熱帯魚類、六階は機械室そして稲荷神社があった。現在は廃墟になっているが、1997年に市政府の指定文化遺産に指定され、保存されることになった。
この林デパートの屋上に新町稲荷社があった。屋上には完全な形ではないが鳥居と石燈籠がいまだに残っており、神社遺跡としては申し分のないものであった。神社が屋上にあったことが遺跡の保全に役立ったのではないかと思われる。
この林デパートの屋上に新町稲荷社があった。屋上には完全な形ではないが鳥居と石燈籠がいまだに残っており、神社遺跡としては申し分のないものであった。神社が屋上にあったことが遺跡の保全に役立ったのではないかと思われる。