
それはともかく、「それゆけ!」のフレーズはなにげに人気で、ヤマモト・ヨーコからレッド・ビッキーズ、スカパン、アンパンマンまで頭に「それゆけ!」とか「それいけ」と冠したタイトルの作品は多いですね。
日本で秘密基地の偽装というと、有名なのは『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)で入口がスナック店舗内にあるというもの。国連直属の国際秘密防衛機構イーグルの日本支部が黒十字軍によって壊滅し、その生き残りがスナック「ゴン」を秘密基地の隠れ蓑にして反撃する話になってます。このスナックの得意料理がカレーライスですね。
食べ物屋が入口というと、古くは、川崎のぼるのマンガで翌年にはテレビドラマ化された『アタック拳』(1965)。これは移動レストラン「アタック軒」が警視庁直轄の秘密諜報機関「ブラックフェニックス」の出先機関で、なにかあればキッチンカーの中からギミック満載のスーパーカーが飛び出してくるという話です。
戦闘車両がトラックから飛び出してくると言えば、『キャプテン・スカーレット』(1967)で各所に分散配置してあるトレーラーの荷台から追跡戦闘車などが飛び出すギミックがありますが、意外にも『アタック拳』の方が早いのだ。
戦隊ものだけではなく、仮面ライダーシリーズにもありますが、個人のヒーローの溜まり場としての店は多いけれど、組織としてのバックアップが少ないのがロンリーヒーローのさだめ。『仮面ライダー』(1971)に登場する「スナック・アミーゴ」も「立花オートコーナー」も秘密基地ではなく、単にライダーの仲間たちの行きつけの店。後半になって少年仮面ライダー隊ができてから立花オートが連絡所になりましたが、本格的な基地になったのは 『仮面ライダーV3』で立花藤兵衛が経営していたスポーツ用品店「セントラルスポーツ」に秘密の出入り口ができてからかな。
それ以外だと印象的なのは、平成になっての『仮面ライダー響鬼』(2005)。魔化魍(妖怪)退治を専門とする民間の秘密組織「猛士」の関東支部が置かれているのが甘味処「たちばな」。この作品は仮面ライダーとタイトルにありながらライダーではなく、鬼と呼ばれてます。平成以降はオートバイに乗らないライダーが増えてますが、響鬼さんはバイク乗れませんからね。1回乗って転倒して壊してます。

ライトノベルで秘密基地とか出てくるのは多くなく、パッと思いつくのは『白翼のリンケージ』(2011)。ウィルス感染によって異形化したものを退治する組織の表の顔がメイド喫茶でした。
とりあえず思いつくまま。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます