付け焼き刃の覚え書き

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「クロノス・ジョウンターの伝説」 梶尾真治

2008-11-28 | 時間SF・次元・平行宇宙
「そういえば、ゴジラもこのときはタイム・パラドックスものになっていたんだ」

 小説『この胸いっぱいの愛を』の原作となった同名映画の原案となった連作短編集です。
 でも、まあ、内容的には物質過去射出機クロノス・ジョウンターというアイテムが中核になったラブストーリーという点だけが共通で、ストーリー的には別物。どちらかというと、クロノス・ジョウンターのシステムの解明と改良に言及されているだけこちらの方がSF的。『この胸いっぱいの愛を』はクロノス・ジョウンター抜きのファンタジーでも成立する話だものね(時間の引き戻しの説明には手間取るかも知れないけれど)。
 自分としては、こちらはあまりツボにはまらないものの、普通に面白く読めました。たぶん表紙絵のもとになっているだろう冒頭の1篇とか、壮絶な恋愛ですよね。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」というか、浮かぶのは自分じゃないって話で、なぜそこまでできる?という物語。
 逆に読めば良かったかな。映画も機会が有れば観てみましょう。

【クロノス・ジョウンターの伝説】【梶尾真治】【タイムトラベル】【ラブストーリー】【虎よ虎よ】【たんぽぽ娘】

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