
古めのマンガ読み向けの比喩で言うなら『エロイカより愛をこめて』とその外伝『Z』のように、ドタバタタッチのコメディとシリアスなアクションの間を行ったり来たりした話でしたが、最終巻は前巻の引きそのままにクーデター勃発。クーデター話なんかに筆を割いていて大丈夫か?と思わなくもなかったですが、首都動乱も監獄叛乱もどちらもきっちり収束。
ここぞとばかりにへっぴり腰で暴れるカルディナ・バシュレ一等兵とか、リル少将に鍛え上げられた将官はただのお飾りじゃないぞ!とか、笑い処もあるのだけれど、一方では死屍累々となかなか厳しい状況です。
グルア監獄へ割り当てられた不審な予算を調査するための調査団が来島。ところが、クロラ・リルが脱走幇助の容疑で拘禁され、執拗な尋問が加えられてしまう。
だがその頃、本土では平和式典のさなかに軍拡派によるクーデターが勃発。元帥以下軍の首脳陣とクライシャナ中佐は、議員らと共に議会会館に立て篭もって援軍を待つのだが……。
どうせ間に合わないからと、報告を後回しにするイグレシア大尉はおかしいと思います。
【孤島の夜明け】【蒼穹に響く銃声と終焉の月】【九条菜月】【伊藤明十】【C・NOVELS】【監獄ミステリー】【成長期】【子守歌】
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