「乙女ゲーム六周目、オートモードが切れました。３」 空谷玲奈

「お前が何も持ってないんじゃない。マリアが何でも持ってるんじゃない。ただ、手に入れる為の努力をしたかどうかの差だ」

　乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したマリアベル。学園編に突入し、勝手にイベントが起きて、否応なしに巻き込まれる。
　王子の婚約者候補なんか願い下げなのに、いまだその話は消えず、文化祭のミスコン『オズ・コンテスト』に出場することに婚約者最有力候補のクリスティンの対抗馬に担ぎ出されたあげく、卑劣な妨害工作をしたと噂されるはめに……。

　書き下ろしで４周目とか５周目の話などを挟みながら、ウェブでは学園祭が終わったところで連載が止まっていたけれど、物語はそのまま一気呵成に大団円に。名前、きれいすぎ。ただ、黒幕がボロを出すのがちょっと唐突感ありました。
　主人公のパートナー候補の男性たちの名前が何となく女性っぽく思えて、あまり恋愛っぽく読めませんでした。仲の良い女性みたいで。

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