「エロマンガ先生10」 伏見つかさ

「萌えラノベなんざ痛くなきゃつまんねーよ。胸張って書け、ロリコン」
　草薙リュウキ先輩の激励。

　千寿ムラマサ先生の攻勢が始まった。
　たった１人の読者を想定し、その価値観を揺るがすほどのエッチな私小説を書き始めたのだ。鵙落（モズオトシ）とか鎌鼬（カマイタチ）とか、硬質な文体から想像を絶するえっちな奥義が炸裂する。
　この人……清純そうな見た目でムッツリだ、ムッツリだとは思っていたが……。
「そこは全部、私の創作ゥ！　なんだ！?　文句があるのか！」

　ムラマサ先生を中心に据えた、お嬢様学校の楽しい文化祭編。彼女の良いところも悪いところも強いところも弱いところもひっくるめての物語。描写するなら文庫100頁相当というミスコン、早っ！　大河ドラマ作家、フットワーク軽っ！
　伏見つかさ作品のメインヒロインって、自分にはアクが強すぎるので、やはりムラマサ先生押しです。

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