付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「耳兜の冒険者」 ラチム

2024-03-13 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「一番敵に回していけない人間は強い人間じゃない。君みたいな怖い人間なのだ」
 何をするか、何をしてでも殺しに来るタイプだとルオンを評するエルドア公爵。

 13歳になると神官による儀式を受けることでスキルか神器を手に入れ、それでその後の進路が決まる世界。
 神託の儀を受けたルオンが授かった神器は周囲の音が良く聞こえるというヘッドホンだった。同じ日に儀式を受けた2人の幼馴染みは神器・神剣エクスカリバーと回復スキルという英雄レベルのものを手に入れたのとは対照的だった。
 だが、耳兜と呼ばれるようになったルオンのヘッドホンの本当の能力は、周囲の人間の心の声が聞こえるというものだった。彼を煽って威張り散らすラークからはレオンのことを思いやる声が、彼のことを心配するサナからは打算的で侮蔑する声が聞こえてくるのだ……。

 人間不信になることなく、耳兜の能力で冒険者として成り上がっていく物語。世界観がちょっと大雑把かなとは思いました。

【耳兜の冒険者~あいつに聞かれるな・目を合わせるな・関わるな~】【ラチム】【ネコメガネ】【エンターブレイン】【“耳兜の冒険者”という珍妙な異名がついた少年の物語】
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする