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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「スーパーカブ」 トネ・コーケン

2017-07-22 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「どこにでも行けるわよ。だってカブだもん」

 女子高生の小熊には何もない。
 両親もいないし、友達も夢もない。奨学金で山梨県の高校に通うだけの毎日だ。
 そんな小熊が原付を買った。曰く付きの中古のスーパーカブを格安で手に入れたのだ……。

 おとなしい女子高生が免許を取ってスーパーカブを手に入れ、自分でオイル交換とかパンク修理とかしながらツーリングするだけの青春小説。バイク小説につきものの「知り合いが事故死」もない。
 ただ、自分が初めてバイクを手に入れて、街乗りに出かけたときの気持ちを思いだしてしまいました。ガス欠になったとき、雨に降られたとき……そんな気分を追体験させられたのです。
 これをスニーカー文庫で出したのがすごいと思います。絶対、ジャンル的には一般文芸じゃないですか。角川文庫でも良かったじゃない?といったら、妻がそしたらイラストが表紙だけになっちゃうよと。
 そうかあ。イラストの博って人は「明日ちゃんのセーラー服」の人かな。うん。この女子高生たちのポートレイトとか、繊細なタッチのモノクロイラストを収録するためにスニーカーにしちゃったのかな。

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コメント
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